ホンダ ライフ 「過不足のないレトロ感」のユーザーレビュー

ぴょこじろう ぴょこじろうさん

ホンダ ライフ

グレード:-

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
2
乗り心地
3
燃費
3
デザイン
4
積載性
3
価格
3

過不足のないレトロ感

2021.5.30

総評
通勤通学などに使っているわけではなく、この車に乗ることそのものを目的とした純レジャー車として半ば「飼育」している状態なので、期待値が車として、ではなくペットレベルに下がっており、自分にとってはただただ乗れば楽しい車になっている。

小さなサブロク軽自動車規格の車体にいっちょ前に4ドアが収まっている姿がいじらしく愛らしい一方で、後部座席も含めて狭いが不快な窮屈さは感じさせない室内と、その上で荷物が積めるトランクがしっかり設けられているところが生意気でそんなところもオーナーを喜ばせる。

そんなペットのチビ助のような車だが、東京−九州往復2回、東京−青森往復1回と、昨今の新型コロナウィルス騒動での旅行自粛を強いられる前はよく旅行に出かけ、トラブルなく走っていた。

今どきの車と比べれば豆のように小さい奴だが、
今どきの車が廃車されるまで生涯経験することのないような旅をした味の濃い一粒である。
満足している点
だめなところを出し尽くしたあとは最高速度の低さとエアコンがないこと以外は現代車とあまり変わらない快適さ。
普通に乗れる軽自動車でありながら見た目にあふれる愛らしいレトロな「おくるま」感が目を楽しませる。
不満な点
特になし。
不満というより注意すべき点として、現実的な巡航速度の上限がせいぜい90km程度なのと、リプロ品も視野に入れても少しずつ手に入らない部品があること。

出せるからと言ってアクセルベタ踏みで120km巡航しようものなら、シリンダーヘッドガスケット抜けで、リプロ品の生産状況によってはしばらくお楽しみがお預けになる覚悟をしよう。
デザイン

4

60年代のサブロクのような曲線的な丸みを帯びつつ、それでいていかにもミニやフィアット126を真似したようなデザインからの脱却の図っていたのであろう外観をしている。

むりに室内空間を確保しようとしてAピラー、Cピラーを垂直気味にデザインしてしまうでもなく、むりにスリーボックスセダンにしようと押し込めるでもなく、ピラーを寝かせて丸みを帯びさせつつ、ホイールベースを広くとってバランスよく前後オーバーハングを切り詰めた外観は破綻がなく、丸みを帯びた水平基調のデザインはとても落ち着いていて洗練されている印象。
走行性能

2

性能としては期待できるものではない。
加速、最高速度のともに遅く、細いトレッドは首都高の実勢速度についていくだけでなかなかのスポーツドライビング的な娯楽になるレベル。

ただ、低い走行性それ自体は実は欠点ではなく、(免許的にも実際的にも)安全な速度で刺激的な運転が楽しめる最高のレジャーをもたらしてくれる長所になっている。
乗り心地

3

よくも悪くも柔らかいサスは車体を上から手で押しても「びょんびょんびょーん」と、よく動く。

一人で乗る場合車体が軽すぎてプリロード不足で車体ごと路面のうねりを拾ってよく揺れる。

が、柔らかい乗り心地は自分以外に人を乗せて走ると意外と好評。

積載性

3

トランクの広さは3人用テントと冬用の化繊のシュラフ1個を積んだらいっぱいになる程度。

いちおうトランクスルーと説明書には記載されているが、トランクスルーにするためには後席背もたれを止めているボルトを一本外す必要があり、便利ではない。

後席座面+背もたれを取っ払ってしまえば一昔前のセダンタイプの軽自動車の荷室程度はありそうだが、例えば臨時車検などに当たると説明が厄介そうなので完全に取っ払ってしまうのは野暮だしおすすめしない。
燃費

3

当初
:14〜16km/l

フルトラ化後
:15〜18km/l

シリンダーライナー打ち替え+燃料タンク修理後
:17〜21km/l


★参考:カタログ燃費(40km/l定速走行)
:25km/l
価格

3

購入:修復歴あり、車検1 年付き59万円
車検1回目:60万くらい
車検2回目:50万くらい
臨時修理:30万くらい
臨時修理:10万くらい
車検3回目:10万くらい

→駄目を潰していけばだんだん掛かる費用は安くなってきます。
→不安なく乗れるようになるまでかかった額を本来の購入額と考えれば200万程度、徹底的に直しても最近の軽自動車の新車価格より安いのでお買い得なのではないでしょうか?
故障経験
左後ろウィンドウレギュレーター破損
速度警告音鳴りっぱなし
ホイール由来のパンク
ラジエターホース取付部から水漏れ
ヘッドガスケット抜け
クランクメタル溶解でブロー
ハイロー切り替えスイッチ熱で変形
右リアダンパー取り付けボルト根元側破損
左前ダンパー歪み
ポイント寿命
燃料ポンプ詰り
右後ろ追突される
ピストン棚落ちでブロー
燃料タンク錆穴
ドライブシャフトのオイルシール寿命
......色々ですね。

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