ハイオクガソリン車にレギュラーガソリンはＮＧなの！？

Question

ハイオク指定車の購入を検討していますが、ガソリン高騰のためハイオク車は厳しいし・・。以前にハイオク車にレギュラーガソリンを入れても特に問題ないと聞きました（ハイオク車のオクタン価指定が９６なので、日本のレギュラーのオクタン価は９４ぐらいあるかららしい）、これって本当ですか？確かにバイク（ドゥカティ）にレギュラー入れても全く変わりなかった経験があります。
オクタン価の比較的高い日本ではハイオク車にレギュラー入れてもOKなのではないでしょうか？

Answer 1

まずエンジンには、ハイオク対応エンジンとレギュラー用エンジンがあります。そしてハイオク対応エンジンの大半は、レギュラーガソリンが使用できるようになっています。

●エンジンは３種類
(1) ハイオク専用エンジン … 昔のターボ車や大半の外国車は、ハイオク使用を前提としています。

(2) ハイオク推奨（レギュラーも使用可能）エンジン … 現在のエンジンの多くが、この仕様です。最高出力や燃費のためにハイオク使用を推奨していますが、実態はレギュラー使用が多いため、レギュラー使用時には、制御（後述します）を切り換えます。

(3) レギュラー使用エンジン … 最近、増えてきました。例えば、ホンダのインスパイア（3.5L）やマツダのアテンザは、前型車はハイオク仕様だったのですが、モデルチェンジしてレギュラー使用に変わりました。実態として、レギュラー使用が多いことを調査したからです。

●ハイオク仕様のエンジンとは
ハイオクガソリンはオクタン価が高く、ノッキングをおこしにくいので，より高圧縮比（圧縮比は1.5くらい違います）で使えます。エンジンの圧縮比を高くすると、出力と燃費（効率）が向上します。

●オクタン価は？ （実勢値）
★日本
レギュラー ＝ 91
ハイオク ＝ 100

★ドイツ
Benzin Bleifrei (オクタン価 91) ～ 最近はあまり流通しなくなっています
Super Bleifrei (オクタン価 95) → ほとんどの車がこれです
Super Plus (オクタン価 98）→ 一部のスポーツ車

～ つまりオクタン価の規格値が違うだけで，日本のガソリンが欧州より劣っているわけではありません。またハイオクとレギュラーを半々に給油すれば，オクタン価95になり，欧州車に対応できます

●レギュラー対応ハイオク推奨エンジンとは
高い圧縮比のままレギュラーガソリンを使うと、負荷が高い条件などでノッキング（ノックともいう）を生じます。これを回避するため、点火時期を少し遅らせます。すると、圧縮比を少し低くしたのと似た状態になり、ノッキング発生を回避できます。

ほとんどの使用条件では、点火時期を遅らせた制御（リタード制御といいます）の影響を感じるのは、難しいのですが、最高出力を使うばあい（全開加速など）や連続高負荷状態（富士山を高速で連続して登るとか）では、出力低下が感じられます。

つまりレギュラーガソリンを使用することで燃費悪化はありますが、これは負荷の高い条件であり，ほとんど条件で、ハイオクに対して大きな差はありません。

またノッキング回避のためのリタード制御は，いつもやっているわけではありません。エンジン負荷の高いときにリタードしているのです。

●プラシーボ効果
ハイオクを使うと燃費や出力が大きく改善するのは、一部の高圧縮比エンジン（ターボのような過給エンジンも含めて）であり、一般のエンジンでは、走行条件差（道路事情や渋滞の影響）により明確に感じるのは難しいはずです。時々、燃費や出力の向上があるとの記事がありますが、いわゆる「プラシーボ効果」によるものです。

つまり多くの「燃費改善グッズ」のように、装着後は、燃費を良くする運転をしてしまうのです。

●ハイオクガソリンの出力
ハイオクガソリンは、レギュラーとは異なる成分のため、発熱量がわずかに大きくなっています。

レギュラーガソリン 34.5 MJ/L （低位発熱量では、32.8MJ/L）
ハイオクガソリン 35.1 MJ/L （低位発熱量では、33.3MJ/L）

出典は、資源エネルギー庁が作成したデータ（エネルギー源別標準発熱量（平成１９年５月２５日改訂）です。

つまり 1.7% ハイオクの方が、出力が大きくなりますが，専門のドライバーでも感じるのは困難でしょう。

●洗浄剤
ハイオクには筒内（燃焼室内）洗浄剤が入っています。これは、数年前までMTBE（メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル）というもので、オクタン価を上げていたからです。これを使うと、筒内が汚れるため、やむなく洗浄剤を入れていました。

しかし肝臓への危険が懸念され，現在は使われていません。しかしハイオクは洗浄剤が入っていて良いという「誤解」が生まれ、石油メーカも、それをいいことに現在も洗浄剤を入れているわけです。筒内が汚れにくくなることは事実ですが、一度、付着したデポジットなどを落とすような効果はありません。高速道路で全開加速をしたほうが，マシです。

●まとめ
ほとんどのハイオク対応車でレギュラーが使えます。またほとんどの運転シーンで燃費差はありません。またガソリンスタンドでの配管間違いがあっても，半年間くらいわからないのが実情です。時々，ハイオク車にレギュラーをいれて調子が悪くなるばあいが報告されていますが，点火時期制御の不良なので，ディーラに行くべきです。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

馬鹿な質問と思われる方もいらっしゃいますが、親切に詳しくご説明頂き有難うございました。非常に勉強になりました。

Answer 2

壊れる事は、ありません。車の制御や乗り方に依ると考えてイイと思います。50リッター入れて約500円、ガソリン3リッター程度しか費用は、変わりませんから事情が許すなら指定燃料をお勧めします。

Answer 3

超大間違いというか常識が古いです。日本のレギュラーはJIS規格で89です。90年代前半は出光や日石（今のENEOS)がレギュラーで94位のが売られていたのですが、このオクタン価の高いレギュラーは欧州のレギュラーに会わせてたのです。今は全く事情が異なり、価格競争が厳しくJIS規格ギリギリです。このため輸入車の殆どがファミリーカーであってもハイオク指定なのはそのためです。

もっと言うとハイオクガソリンって昔は「なんちゃら100！」って後に100という数字があったのはオクタン価が100を超えていたためです。今はその厳しさから100が保証出来ない性能になってしまって、100という文言が消えてなくなってしまいました。

従って諸外国と比較しても、日本のガソリンの品質は高いですが、性能は低いですよ。色々理由があるのだけど、日本が輸入している原油が東南アジアか中東がメイン。重油質なのでCが多いんでどうしてもオクタン価が低いガソリンが出来上がってしまうからと、オクタン価向上剤が余り使えなくなってます。大昔はアルキル鉛は使えなくなり、90年代まで使われていたMTBEも発がん性が疑われて御法度になってしまったせいでもあります。ヨーロッパは北海油田が割と軽質なので良質なガソリンが生まれます(´∀｀)


で、結論。ハイオク車はハイオクを入れて欲しいからハイオクであってレギュラーは基本禁忌。お風呂のバスタブ6杯分、1千リットル給油しても、レギュラーとハイオクの差額って1万円しか変らないのに躊躇する方がどうかしてると思いますが。

Answer 4

私は、ハイオク仕様の車に、新車の時から、レギュラーを入れて、普通に走っていますが、何も、問題は無く、加速も燃費も仕様通りで、10.15の記録を塗り替えていますよ。 今は、もうじき、９万キロになりますが、エンジントラブルは、皆無ですね。車は、エルグランド、E51系、3500CCで、冷蔵庫とサブバッテリー等を積載しており、最高の燃費は、８．５キロです。(カタログ使用は、８．２キロ)

Answer 5

過去山のように質問が繰り返されてるに

参考にしないで新たに質問する。

そうい人は大体レギュラーで良いよねって言う

頭悪そうな人ばっかり。

リッター10円足らず余分に払えないなら買わなきゃいいのに。