ホンダ インサイト 「2018年式インサイトEX感想文」のユーザーレビュー

ノイマイヤー ノイマイヤーさん

ホンダ インサイト

グレード:EX(CVT_1.5) 2018年式

乗車形式:試乗

評価

3

走行性能
5
乗り心地
3
燃費
-
デザイン
-
積載性
3
価格
-

2018年式インサイトEX感想文

2019.1.20

総評
2018年12月に3代目インサイトがデビューした。初代は燃費世界No.1、2代目は189万円で買えるHVというコンセプトだったが今回は「シンプルで時代に流されない、本質的な魅力を備えたクルマ」という堅実な路線を選択した。

ボディサイズは4675mm×1820mm×1410mm、ホイールベースは2700mmとP/Fを共有するシビックよりも155mm長く、20mm幅広く、25mm低く、ホイールベースは同一だ。

シビックをベースに上質な内外装を持ったセダンとして見れば、現代のコンチェルト、ドマーニ、インテグラSJとでも思っていけば良いだろう。ホンダは中国ではクライダーという1.8L級の中級セダンを持っており、シビック+αのセダンを作りたくなるのだろうか。

いずれにしても5枠フルサイズのグレイス、明らかな北米サイズのアコードの中間に位置するちょうど良いサイズのセダンがインサイトである。

他社に目を向けると、トヨタのプリウスよりも上級を狙いつつカムリより小さい。近いポジションのSAIは生産中止になったため、セダンとしては競合車が不在の良いポジションを見つけたらしい。

簡易見積もりを取ってみてもプリウスの中では上級のAグレードにナビ、ETC、ナビレディPKG、マット、マッドガードをつけた総額で比較すると、LXグレードでも価格差が15万円安いだけ。プリウスと較べればインサイトの方がセダン的で静粛性も高く心が揺れ動く人も居るかもしれない。一方、カムリGと比較しても総額400万円を超えてくる。

インサイトはトヨタハイブリッドの隙間を付く商品企画でもある。

グレードは下からLX、EX、EXブラックスタイルの3グレード展開。
LX(税抜302万円/税込326.1万円)でもホンダセンシングや16インチアルミ、8インチインターナビ、ETC2.0やシートヒーターが備わる。

EX(税抜324万円/税込349.9万円)ではブラインドスポットインフォメーション、、合皮シート、前席パワーシート、オートワイパー、Rrスポイラー、17インチアルミが備わる。

EXブラックスタイル(税抜336万円/税込362.8万円)では専用の黒メッキ外装、アルミ色換え、黒内装(本革/スエード調)が備わりクールなイメージが強化される。

インサイトのコンセプト的にはEX程度の装備は求めたいと感じた。
EX(349.9万円)にカーペット(4.7万円)、マッドガード(1.9万円)、ドラレコ(2.1万円)、ナンバーフレーム(0.9万円)合計11.5万円と諸費用10.3万円となり、あわせて361.5万円となった。

ボディカラーは黒がカッコ良いなと思いつつ、厳つくなりすぎるので少し外してコズミックブルーを推す。

営業マン曰く、「インサイトを見に来るのは独身の車好きの男性で家族連れは見向きもしませんよ」との事だが、燃費命で実用性度外視の初代、価格命で我慢が強いられた2代目と較べると3代目は買っても後悔しなさそうな所まで仕上がった印象だ。

問題はこの金額の車を狙う人は輸入車も競合するかもしれないと言う点だ。その意味では独自のi-MMDハイブリッドの走りが刺さるかどうかで決まるだろう。個人的にはこのハイブリッドのよさは感じつつもシビック全部乗せ+60万強という価格は
シビックの走りも小気味良いだけにちょっとハードルが高いようにも感じる。プリウスはちょっと、という感じで上級ハイブリッド車をターゲットにする人にとってはインサイトがちょうど良いところに位置していると感じる。

CR-Vもそうだが、近年のホンダは価格が高めで販売目標が少ない。N BOX独走の裏で収益が確保できる高価格車のラインナップが充実しているが市場で受け入れられるかを見守りたい。
満足している点
1.ちょうど良い動力性能
2.ライバルの隙を付いたポジショニング
3.セダンらしい上質な乗り心地・静粛性

常々過剰と感じていた2.0L×i-MMDの組合せではなく、1.5Lエンジンが組み合わせられて必要充分な動力性能と電動走行、低燃費がバランスしている。

インサイトは各車のHV車の隙間を埋める絶妙なポジショニングを選んだ。2代目で競合に真っ向勝負を挑んで大敗したため今回は競合しないポジショニングを選んだ。

ハッチバックでは得られない静粛性、ミニバンでは味わえないしっかりした走りが楽しめる。セダンの良さが広く伝わると良いのだが。
不満な点
1.漂うコンチェルト・ドマーニ感と価格のバランス
2.トランクリッド開口部の狭さ
3.Rrドアのオープニング由来の後席乗降性

価格帯としてはシビック+60万なのだが、HVのアドバンテージを除けばシビックでも大丈夫なのではないかと思えてしまう点も気になる。

流麗なセミファストバックゆえトランクリッドの長さが短く開口部が小さいこととRrドア乗降性が少々気になる。
デザイン

-

走行性能

5

走らせてまず面白いと思ったのはクラリティ譲りのエレクトロギアセレクターだ。一般的なシフトレバーではなくボタンスイッチになっている。操作には慣れが必要だが、このての車種の場合、ある程度の違和感なら商品性に変わるとも言えるが、RとDの操作方法が異なっており、押し間違いの暴走事故防止に配慮した形跡もあった。

動力源は1.5Lガソリンエンジン(109PS/13.7kgf)とモーター(131ps/27.2kgf)。基本的にE/Gで発電し、電池に溜め、電池でモーターを動かして走行する。充電量が充分有れば通常走行でEV走行も可能。トヨタと較べると力強く走らせてもE/Gが起動しにくい点が良い。高速走行時はE/Gだけで走行が出来るので高速燃費も悪化しない点は日産のe-Powerより優れる。

アコード、ステップWGN、オデッセイのi-MMDでは2.0L E/Gとの組合せだったが、インサイトでは新たに1.5L E/Gと組み合わせられた。走らせると4人乗車であっても必要充分の走りを見せ、力不足を感じるシーンは無い。通常走行時はモーター動力で走行する為、レスポンスに優れておりスロットル操作に対してスッと加速が立ち上がる点は気持ちよい。加速時にE/Gが唸るものの、うるさいと感じることも無くステアリング振動などでやたら存在を主張することもしない。

カタログ値の燃費はWLTCモードで25.6km/L。燃費グレードは28.4km/Lを発揮するが、いずれにしても力強い走りと燃費が両立しているなら素晴らしいことだ。ホンダのHVゆえに回生ブレーキのマナーも良い。
乗り心地

3

走行中の揺れの少なさ、静かさはさすがセダンと感じられた。シビックでも同じように感じたが、路面の凹凸を乗り越えた後、17インチタイヤを履いていても角のあるショックが伝わらない。ホイールベースも長いので長距離の疲労は少なそうだ。
積載性

3

運転席ではヒップポイントはセダン特有の低さを感じるが窮屈な感じは無く、ドラポジも普通に決まる。

後席もボディサイズ的には当たり前な必要充分な寸法が確保されている。後席も前席同様低く座らされるが、大腿部を持ち上げるクーペ的な座らせ方の恩恵で足元スペースが充分。サイサポート不足で臀部に体重が集中するようなことは無く快適に座れた。カタログを見るとバッテリーが搭載されている為、太ももを持ち上げざるを得ないようだが、それを感じさせないいいパッケージングだ。

ヘッドクリアランスも問題ないが、乗降性はRrドアオープニングが円弧状に下がっている為高齢者にはきついかもしれない。

トランクルームは広い。ベビーカーや帰省の荷物・手土産も飲み込めそうな広大な空間である。ただし、開口が狭く(トランクリッドが短い)、奥に積んだ荷物が取り出しにくそうだと感じた。クオーターピラーを傾斜させたセミファストバック故の弱点だろう。
燃費

-

価格

-

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