初代インサイトからみた現行インサイト
インサイトのユーザーレビュー大賑わいですね。
さて新型インサイトをディーラー無理をいって1時間ほど試乗した印象で
2009.2.22
- 総評
- 初代インサイトからみた現行インサイト
インサイトのユーザーレビュー大賑わいですね。
さて新型インサイトをディーラー無理をいって1時間ほど試乗した印象ですが、乗ってみると想像以上に別物という感じがしました。初代はホンダの社員の方が「原価率の一番高いホンダ車」というだけあってアルミボディや各所にコスト度外視の専用部品が数多く、初めてのハイブリットカーなので各部はかなり未完成だけど、個性的で乗って楽しいエコカー。そして2代目は「売れ筋の実用モデル」に趣旨変更したため、コストダウンした箇所がかなり気になる。2シーターから5シーターに変更したり、低価格に抑えるなど全体的には売れるための必須条件を無難にまとめてきたため、初代に比べてちょっと薄味になったなあ。いうのが第一印象。
アメリカのEPAの燃費ランキングで3年連続の1位の栄光はハイブリットのシステムで劣った分をアルミボディの軽量化と最先端の空力ボディで補っていたわけですが、2代目は重量がさらにあるシビックハイブリットに近い感じですね。乗り換えの候補だけにその点ちょっとがっかりしました。軽量化のコストダウンが難しいはわかりますが、ライトウェイトスポーツな乗り味が気に入っていただけにどうしても比べちゃいますね、、、。
少しだけ高速も走ってみました。室内音は静かになりましたが、空気抵抗のCd値が大幅に悪くなった(0.25→0.28)せいか、120kmを過ぎてからの空気のトンネルを抵抗感なく突き抜けるような独特な感覚はなくなり、普通の感じになってしまいましたね。リフトは確実に少なくなりました。
ハイブリットといっても、これからは特別な存在ではなくなるでしょうから気楽に乗られるとよいでしょう。止まるたびにアイドリングストップが働き、静寂感のなかで外の人のざわめきが聞こえたり、自然豊かなところでは鳥の鳴き声などが今までよりちょっと気になったりしながら、アイドリング時のガソリンの無駄を実感できますよ。エコアシストの機能はちょっと小うるさい先生ですが、エコ運転するのに至らない点を的確をに教示してくれますし、先生の授業を受けたくないひとはとりあえず、緑のエコノモードのボタンを押しましょう。それなりに それなりに結果を出してくれます
- 満足している点
- ≪三者(地球環境&ユーザー&ホンダ)ともにwin, win≫
価格がリーズナブルで燃費が良ければ、ユーザーのお財布はwin, win。政府の予算修正法案が無事に通れば、これから買うひとは4月からハイブリット車の税金が大幅に下がりさらにwin, win。ホンダにとってグリーンマシン第1号のインサイトがこのご時勢に売れれば、win, win。2号、3号と勢いづけば さらにwin, win。燃費が良くなるのがもっとあたりまえになれば、京都議定書の運輸部門のお約束事(守ろうね!!)に少しは貢献できて 地球環境もwin, win。
≪5ナンバー&リアシートは◎≫
着座し、すぐに運転しても違和感がないのは 車幅を初代と同じ5ナンバー枠に収まっているのが大きい。輸出を考えても安易に3ナンバーにしなかった事は◎。1300ccクラスは5ナンバーで充分。リアシートの高さがなく、あまり広くないし、ドアの切り方が変で 乗り降りのたびに頭をぶつけそうになりますが、今までリアシートはNothingだったので◎とさせてください。
- 不満な点
- ≪メタボになったボディは×≫
太ってしまって一番知られたくないのが体重。人間も車もいっしょですよ。でも発表します。
初代インサイト(青年時代) 850kg
現行インサイト(中年時代) 1200kg
シビックハイブリット 1290kg
トヨタのプリウスさん 1550kg です。
5人乗れるようになりましたよ。排気量が増えたんですよ。価格も下げましたよ。そこそこに燃費はいいですよ。言い訳はホンダから沢山聞こえてきそうですが、事実は事実。
総評にも述べましたが、ホンダのハイブリットシステムはトヨタに比べて劣る部分をNSXで技術蓄積したアルミボディを採用して 大幅な軽量化を施し、日本初のリアホイールスカートを使ってまで出した最高の空力特性でカバーしてきたのが最大の特徴なんですよ。インサイトって車は。。。。
ちょっと「志」が低くなりましたね。残念ながらお値段とのトレードですが、大きな×です。
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