ホイールベースが伸びていれば・・・。
社員営業車の選定でフィットシャトルに200kmほど試乗しました。まず外観ですが、個人的には何とも微妙の一言。前は
2011.6.22
- 総評
- ホイールベースが伸びていれば・・・。
社員営業車の選定でフィットシャトルに200kmほど試乗しました。まず外観ですが、個人的には何とも微妙の一言。前はフィット・Cピラーから後ろはエアウェイブ。何だか事故車を繋ぎ合わせた様なエクステリア。昔の「日産・シルエティ」を思い出します。見慣れるまで相当時間がかかってしまいそうです。
走行性能はフィットそのもの。ここで特筆すべき事はありません。ただ、車重が重くなった事で(特に1.3の)フィットに見られるピョコピョコ飛び跳ねる様なサスの動きは相当改善され、落ち着いた印象を与えます。これで1.3に乗ると「別物の車」な感じになるでしょうね。
しかし、全長が40センチ以上も伸びたにも係らずホイールベースに変化がない為に、特に高速道路等での直進安定性が普通のフィットと比べてやや悪化してる様に感じます。同時に横から見たエクステリアデザインも「フィットアリア」ほどではありませんが、どうもお尻にかけて「ボテっ」と見えて見栄えが良くありません。改良に極力お金を掛けずシャトルをデビューさせた事が垣間見えます。もう少しデザインを頑張って欲しかった。まだ消滅したエアウェイブの方が良いデザインだったと本気で思います。
そして荷台。やはり広いですね。元々広い空間のフィットなのですから圧倒的な広さです。営業車には大きさ、燃費、価格、使い勝手等、ベストな車だと思います。
中途半端にミニバンを購入するより、ライフスタイルに合い、デザインが気に入れば、このシャトルは「買い」だと思います。最近めっきり減少してしまったステーションワゴンの使い勝手の良さを再認識できます。このエクステリアデザインがもっと良ければ個人的にも欲しいと思える一台です。
- 満足している点
- EPS(横滑り防止装置)が3点式シートベルトが全席標準で付いていること。欧州基準にはまだまだ程遠いが、やっとこのクラスにも標準で装備する車が出てきた。
そして短所の裏返しになるのだが、フィットに大きなお尻を付けただけなので、フィットのそのままの使い勝手で、さらに大きなスペースが得られること。3列目シートに無理矢理人を押し込める様な下手なミニバンを購入するより使い勝手としては良いと感じる。
そして価格。この価格でこの燃費と使い勝手の良さの車を手に入れられるのであれば、デザインさえ気に入れば結構良い買い物ではないだろうか?と思う。そこそこ静粛性もあり、フロントシートのホールド性も良い(先代アコードのシートをベースに流用している)ので、同コンパクトカーと比較して長時間運転時の腰など肉体への負担が違うこと。これで、ホイールベースが長ければもっと良かったのに!!おしい!!
- 不満な点
- エクステリアデザインです・・・。どうもこのボテっとしたデザインは好きになれない。総評にも書きましたが、前はフィット、Cピラーより後方はエアウェイブ・・・。しかも全長はかなり伸びたにも係らずホイールベースに変化はなく、高速走行時のフラつきを招きやすくなったこと。これだけ改善するだけでもこの車の見た目のデザインもスッキリ感が増し、評価もガラリと変わると思われるだけに「おしい」と思う。5センチで良いからホイールベースを伸ばして欲しかった。
そう言った点から、この車をデビューさせるにあたり、どうも「やっつけ仕事」的な印象をどうしても持ってしまう。本気になってこの車を開発したんだ!という熱いモノ(オーラとでも言うのか?)をこの車から一切感じられないのが一番の短所です。
また、サイドエアバックが何故オプションなのか?しかもグレードによって、更にオプションの組み合わせによっては設置できないケースが見られること。日本の自動車メーカーは目先のコストに目が眩んでおり、安全装備に関しての真剣さが欠落している事を痛感させられる。コンパクトカーこそ安全装備を充実させるべきなのに、こういった所を一刻も早く改善して欲しいですね。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験