新世代のファミリーカー
2001年から昨年末まで、8年強所有していました。購入時の競合はカローラランクス。ホンダプリモ店(現ホンダカーズ店)にはフィッ
2010.2.13
- 総評
- 新世代のファミリーカー
2001年から昨年末まで、8年強所有していました。購入時の競合はカローラランクス。ホンダプリモ店(現ホンダカーズ店)にはフィットを見に行ったのですが、当時フィットは超大人気で納車のメドが立たず、営業マンからシビックを勧められました。試乗してみたところ従来のクルマには無い斬新な感覚が気に入り、見積もりはカローラの方が安かったのですがシビックを選びました。長く乗っているうちには短所も目立ってきましたが、最初に感じた革新性は現行フィットにも負けないレベルと思っています。
但しCVTやサスペンションなど、走りの部分では革新性がアダとなったところもあるのか、短所に書いた様な細かいトラブルや不満が出ました。ディーラーの対応が良く不満を引きずることはありませんでしたが、煮詰め・完成度という点では今一歩で、惜しいクルマであったと思います。
EU1シビックの基本は現行ストリームへと引き継がれていて、ストリームのユーザー評価は総じて高いようですから、ホンダの考えは間違っていなかったのでしょう。
- 満足している点
- ■エンジンが良い。SOHCでとりたててスポーティでもないが、低回転域からパワーが付いてきて吹けあがりもスムーズ。CVTと相まってアクセルを少し踏み込むだけでグングン加速する。フロントの視界が良くスピード感が無いので制限速度に要注意。実用域に限れば1.5リッターで他社1.8リッターくらいの実力と思う。
■燃費が良い。郊外13km/L前後、街乗り11km/L前後。高速巡航では15km/Lオーバーもあり。チョイ乗りオンリーやエアコン使用時など悪条件でも10km/Lを切ることはまず無い。ECOランプで省燃費運転を意識できる。
■室内が広い。特に後席レッグスペースやラゲージスペースの広さは秀逸で、ハッチバックのレベルを越えている。
■前後左右のウォークスルーができる。完全フラットフロアとインパネシフトにより、外に出ることなく、全ての席から全ての席へ移動できるのは便利。(安全のため、車内移動は完全停車時に行って下さい。)
■ショートノーズで前席を前寄りに配置しており、直進している分には運転しやすい。
■フロント窓、ドア窓共に大きく、室内が明るく開放的。
■インパネシフト、ダイヤル式の空調調節、ハザードスイッチなど操作系が使いやすい。
■メーター類がオーソドックスで見やすい。デジタルメーターやセンターメーターはどうも性に合わず。
■特別仕様車(カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車)だったので、革巻ステアリング、革巻シフトノブ、革巻アームレスト、専用シート表皮が付いていて満足度アップ。シビックのイメージからすれば、これらが標準装備でも良かったのでは。
■クルマの評価ではないが、地元のホンダプリモ店は地域密着、古き良き町の整備工場の雰囲気があって良かった。営業マン、エンジニアともに気持ち良い応対をしていただいた。
- 不満な点
- ■使っているうちに、発進時にCVTからジャダー(振動)が出るようになる。8年間で2回修理した。いずれも無償修理にしてくれたので既知の不具合だった模様。
■鉄板が薄い感じがする。ドア閉め時の音もボワンという感じで軽の上級グレードより安っぽいくらい。にも関わらず車重は重くて1,170kgもある。
■ちょっと気合いを入れた運転をすると、後席の同乗者から車酔いすると言われる。後席に乗ってみると、確かにコーナリング時に後半分が振られる様な感覚がある。ロングホイールベースが災いしているのと、リヤサスペンションの踏ん張りが足りない感じか。
■ノーズが全く見えない。(最近のクルマはどれも同じだが。)
■山道などタイトコーナーでAピラーが邪魔になり、視界がさえぎられることがある。結構怖い。
■最小回転半径5.3mと小回りが利かない。5ナンバー枠一杯の横幅やバックのしずらさもあって細道では乗りにくい。
■高速域ではロードノイズが大きい。
■間欠ワイパーの時間調整ができない。このクラスなら装備してもらいたい。
■内装は価格の割にチープ過ぎる。エンジンやフラットフロアやCVTにコストがかかり過ぎて内装に回らなかった?という感じ。チープだけならまだしも傷つきやすいのも×。
■エアコンが良く効くのは良いが、オートエアコンなのに冷房が効き続けて寒くなってしまう。夏でも30度設定で使っていた。
■ドリンクホルダーは運転席を除くとドア部分にしかない。
■小物をちょっと置ける場所が無い。
■シビックの名前に似合わず、スポーティな雰囲気はあまり無い。低くて短いミニバンという感じ。小家族向けのファミリーカーとしては良く出来ているが。
■フィットとキャラクターがかぶっているので、不人気は仕方なかったであろう。全体のパッケージングやラゲージスペースの使い勝手、コストパフォーマンスはフィットの圧勝。しかしフィットにはコスト制約なのかフラットフロアやインパネシフトが採用されていない。フィットにこれらが装備されたら最強だと思う。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験