ホンダ アコード 「価値観を変えられるか 日本車と欧州車を比較し、日本車は欧州車よりも走りや細部のクオリティに劣るという評価を長々と評論家と呼ばれる人々から受けてきました」のユーザーレビュー

価値観を変えられるか 日本車と欧州車を比較し、日本車は欧州車よりも走りや細部のクオリティに劣るという評価を長々と評論家と呼ばれる人々から受けてきました

2009.1.7

総評

価値観を変えられるか
日本車と欧州車を比較し、日本車は欧州車よりも走りや細部のクオリティに劣るという評価を長々と評論家と呼ばれる人々から受けてきました。でも、日本メーカーはヨーロッパと日本を比較し、日本での価格は安いんだものという、ある種の逃げがあったわけですよね。ヨーロッパに行けば、アコードやトヨタのアベンシスをはじめ、このクラスのクルマはこのくらいの価格（もっと高いものもある）で売られている。けれど、日本ではミドルクラスは200万円からせいぜい250万円が標準的だった。
欧州車並の価格なら、日本メーカーだって凌駕するクルマが作れるという言い訳が、このクルマには通用しなくなっている。ホンダはシビックをはじめ、アコードなどの基幹車種を世界的な標準にあわせて来ています。価格だけでなく、内容もそれに見合ったものになっている。けれども、日本でのユーザーの認識はそう簡単に変わらない。市場が付いてこないので、当然リセールもあまり期待できない。ホンダがこの流れを変えることができるかが今後の成功にかかっていると思います。

満足している点

日本仕様だからという手抜きが感じられない。エンジンや内装など、今一歩の部分もあるが、走りの楽しさをFFでここまで実現しているクルマは日本では、それほど存在しない。強いてあげればアテンザくらいである。高速走行での安定性や、ボディの剛性の高さは、強豪がひしめくこのクラスのヨーロッパ車と比較しても、決して劣っていない。このクルマはアウディなどと比べても、十分に高い評価を与えられるものだと感じる。
サイドエアバッグやVSAを標準装備するなど、安全装備も世界基準となっている。従来日本仕様では省かれていた装備であるが、これらを欧州車と同レベルに上げている。価格が価格なのだから当然だが、走りと安全装備の2つの面では、価格を上げた分だけ、ヨーロッパ車にひけを取らないクルマができたと胸を張っていいと思う。

不満な点

しかし、内装のクオリティに関しては、高級車というレベルまで行っているか？という点でやや疑問がある。インパネがプラスティッキーで、300万円オーバーのクルマという感じではない。室内空間も広々としているという印象はなく、あくまでカチッと引き締まった空間。ただ、ヨーロッパ車が特別広いとも思わないので、このくらいなのかなと思える部分はある。
アコードというクルマがこの価格というのは、まだ日本人には納得できない部分があるだろう。そのため、ボディサイズも含めて選ぶ人が少ないのは確実で、下取り価格も低いと思われる。おそらく5年乗って70万円くらい。クラウンアスリートなら倍は付きます。けれども、ヨーロッパ諸国と比べて、日本の街は新しいクルマで溢れており、安く売ってどんどん買い換えてもらうという商売から、いずれは高い金額で売って、大切に長く乗るという方向に行かなければならないと思う。それを今ホンダはやって来ている。いいクルマを作る、その分高い。でも、長く現役でいられるモノ。そういう認識が広まり、クルマは高いもの。距離を走っても、ある程度年式が行ってもそれなりに値段が付くという世の中になれば、300万円オーバーのアコードも決して高いものではなくなる。しかしまだ、それは先の話だろう。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験