ホンダ アコード 「ホンダの「本気」が見られる1台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

瓜生洋明
瓜生洋明(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
3
燃費
5
価格
3

ホンダの「本気」が見られる1台

2024.8.1

年式
2024年3月〜モデル
総評
日本では存在感の薄いアコードであるが、北米やアジア圏では絶大な人気を誇るホンダの基幹モデルのひとつであり、随所にホンダの「本気」を見られるのがアコードの最大の魅力だ。セダンを検討しているユーザーにとっては、選択肢に入れるべき1台であることは間違いない。
満足している点
ホンダのグローバルにおける屋台骨を支えるモデルであるだけに、クルマとしての基本性能や質感、機能装備のレベルは高い。そのスタイリングからスポーティな走りの印象を受けやすいが、むしろコンフォートな走りにアコードの真価があるように思う。いずれにせよ、今ではめずらしくなった国産ブランドによるアッパーミドルクラスのセダンというだけでも、アコードの存在価値は十分にあるだろう。
不満な点
実用上の問題で言えば、その全幅(1860mm)が大きな課題となるだろう。また、500万円を超える価格についても、二の足を踏んでしまうユーザーが多いかもしれない。ただ、それよりも気になるのが、海外市場より大きく遅れて日本導入となった点だ。日本のユーザーにアコードが納車されてから1年と経たないうちに、アメリカなどではマイナーチェンジモデルが登場する可能性があることを考えると、複雑な想いを抱いてしまうのが本音だ。
デザイン

4

シャープさと雄大さを兼ね備えたそのエクステリアは、まさに「スポーティセダン」と評するにふさわしいものだ。特に、フロントマスクの造形上の工夫により、見た目以上に低さを感じさせるデザインとなっている点は秀逸だ。一方、インテリアについてはそれほど低さを感じず、むしろ全幅の広さが強調されている印象だ。センターコンソールまわりなど、どことなく日本車離れした感覚を覚えるが、それこそがアコードの魅力であることは間違いないだろう。
走行性能

4

そのスタイリングから想像できるように、スポーティな走りを楽しむことができる1台だ。ただ、比較的大柄なモデルであるため、シビックなどと比べるとその走りはややおおらかだ。むしろ、アコードの真価はコンフォートな走りにあると言えるかもしれない。多少の路面の悪さをものともしないサスペンションの動きや、どっしりとしたシートが織りなす「アメリカンな走り」を存分に楽しんでほしい。
乗り心地

5

事実上のホンダのフラッグシップモデルとなっているアコードだけに、その乗り心地の良さは非常に高いレベルにある。特に、静粛性の高さは特筆すべき点であり、ガソリンエンジンの音をほとんど感じない。さらに、アクティブ・ダンパー・システムの働きも絶妙だ。価格帯を考えると、この乗り心地の良さは秀逸と言えるだろう。
積載性

3

高さこそないものの、ラゲッジスペースの広さは必要十分以上だ。それ以外の収納については可もなく不可もなくといったところだろう。
燃費

5

安定して20km/L前後の実燃費を記録できるのは、アコードの大きな強みだ。それでいて走りの質も損なわれていないのは、これまで多くの名スポーツカーを生み出してきたホンダの技術力の結晶だろう。
価格

3

ほぼフル装備のワングレード構成というのは、ある意味で思い切りがよいと言える。もはや比較対象となるライバルが少ないため、相対的なコストパフォーマンスを測ることは難しいが、質感や機能装備の面から言えばお買い得であることは間違いないだろう。ただし、リセールバリューは決して高くはない。
瓜生洋明
瓜生洋明
自動車ジャーナリスト
1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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