フィアット プント (ハッチバック) 「２年２万km弱の再レポートです。生成りが...」のユーザーレビュー

２年２万km弱の再レポートです。生成りが...

2007.9.25

総評

２年２万km弱の再レポートです。生成りが本国風で粋と勝手に解釈し、手間も費用も余り掛けていません。代わりに富士山を見せてやるとか、ダッシュボードに四季のミニチュアカードを置いてやるとか、日本流の情操教育(？)はマメに施しています。
同クラスの欧州車は一通り見て回りましたが、プントにして良かったと思っています。趣味だけの車でなければ、「快適」「安全」「アフターサービス」のどれか1つ欠けても維持するのに段々疲れて来ます。旧型になっても余り気にならないのも欧州車の美点です。
フロントマスクが不人気らしい私の後期型は未だ１台も出会っていませんが、今のグラプンがヒットしてフィアットの様な軽快且つ基本に忠実な車の良さがもっと日本でも理解されればと思います。今時インテリアが何種類もから選べるだけでも楽しいですし、先々ディーゼルエンジンでも投入されれば選択肢は一層拡がります。

満足している点

思ったより故障しない（とは言え初めの１年余は電気系トラブル潰しに入院・通院数回ずつ）、思ったよりエアコンが良く効く（しかもキツイ峠の登り以外はＡＣオンでもストレス無く走る）、思ったより高速以外は静か、今だにパワーウィンドウもリモコンミラーもワイパーもＣＤプレーヤーもきちんと仕事をする、思ったより維持費が掛からない、思ったよりサービス工場の対応が良い（これは抜群で特筆モノ）等。
何か後ろ向きの感想ばかりに思われますが、謙虚に歩み寄って付き合うと意のままに言うことを聞き、しみじみ愛着の沸いて来る車です。大きくしっかりしたシートなので長距離走行も快適ですし、四駆も真っ青(？)の林道ダートに運悪く入り込んでしまった時もストロークの長いサスペンションが意外な走破性を見せました。ちょっと不思議で個性的なリヤビューや、不精なイタリア人向けか汚れていても写真だと何故かピカピカに写る面の造形、３６０度を割り切れない７本スポークのホイールにもイタリアンを感じます（全く根拠無し）。
何れにしろ「いつでもどこでも楽しく気持ち良く走れる実用車」という印象は２年間不変です。

不満な点

前後のＦＩＡＴマークがＪＡＦバッジに見えてしまうこと、スペアタイヤが無いこと（応急キットは何と無く不安）、グランデプントのスペックが余り代替意欲を掻き立てないこと（これは長所？）。塗装が柔らかいこと、ＣＶＴでエンジンブレーキが弱いことは車の特性と割り切っています。
意外にサラッとしたキャラクターの車なので、欲を言えばもう少しエキゾチックムードが感じられればとは思ったことはあります。グローブボックスの蓋の反り、内張りの畝り・隙間・糊ジワ、鉄板剥き出しの後席シートバック、ドアポケット隅にウレタンで挟んだだけの発炎筒置場、毎月２分ずつ遅れる時計、アラ探しは幾つも出来ますがそういう部分は元々気になりません。無くて困った装備もありませんが、フットレストだけは後付けしました。過剰装備と思っていたフルオートエアコンやパワステ切替えモードも使ってみると便利です。
これで新車保証も切れ、噂通り消耗パーツ交換もポツポツ始まりましたが、来年の車検以降も今と同じ気持ちで乗り続けられるかが楽しみです。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験