フィアット 500e（ハッチバック） 「かわいくてオシャレで、EVの概念が変わるかも」のユーザーレビュー

かわいくてオシャレで、EVの概念が変わるかも

2022.6.23

総評

全体的にキビキビと元気の良い仕立てで、やっぱり軽さは七難隠すと言いますか、楽しいクルマに仕上がってますね。キャンバストップなら尚更。逆に、2トンも3トンもある車体に急速充電でガンガンに充電して500km走れます、ってのはやっぱり持続可能な気がしませんね。500eみたいのがEVのスタンダードになっていくんじゃないかなぁと思いました。

満足している点

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不満な点

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デザイン

5

外見や内装などは展示車のオープンでじっくり見ました。ちょっと眠そうな目がカワイイ。妻さんもコレはカワイイと萌えてました。グリルレスとか今風なデザインは随所に取り入れながら、しっかりNuova 500の雰囲気も出てる。サイズも先代からそんなに大きくなっていません。キャンバストップは上だけ開けて大きなサンルーフみたいにも出来るし、後ろまで前科にも出来ます。ドアノブは可動部がなく、手を入れて引くだけでドアが開きます。降りる時も丸いボタンで開けます。シートは洒落たベージュのレザーシートに、フィアットのモノグラムが押してあって、イタリアにしかできないお洒落さ加減にヤラレてしまいました。しかも実は革でなく植物素材のヴィーガンレザー、実にSDGsです。肌触りも良く滑らなくてとても良いと思いました。

走行性能

4

試乗はベースグレードのポップでした。ノーマルは感覚的に普通のAT車と変わりません。普通に惰性で走ってブレーキペダルで止まる。一方でレンジとシェルパはワンペダルです。ノートEパワーみたく、と言えば分かる人も多いかも知れません。レンジモードならアクセルは付きが良くて踏めばかなり元気に加速します。上限は150km/hですが、少なくとも3桁になるかどうかくらいまでは滑らかに加速します。ペダルを戻すと日産Eパワーよりかなり強烈に減速して、慣れれば止まるまでペダルを踏み換えなくても運転出来ます。キビキビしてると感じるのは回生のレスポンスが良いんですね。加速は当たり前として減速の立ち上がりがいい。このくらいメリハリあると楽しいし、クルマのキャラからして充分な動力性能だと思いました。

乗り心地

4

交差点を曲がる時には、やはり鼻先の軽さを感じましたね。パワーユニットはエンジンよりだいぶ軽そうだし、全てが車軸の内側に収まる完全フロントミッドシップなので、ヨー慣性モーメントはかなり小さいんでしょう。しかもモーターもバッテリーも下の方に収まっているので重心が低く安定しています。そういえば乗り心地もとても良かったです。
走っている時の静かさは特筆すべきレベルじゃないかと思います。EVなんだから静かでしょって思うかもしれないけど、実際にはインバータの音とかタイヤのノイズなんかが結構うるさいんです。それが静かに感じました。

積載性

2

ちょっと変わった開き方をする小さなリアハッチを開けると、これまた小さなトランクがありました。このクルマに積載性を求めるのは無理がありますね。でもリアシートを倒せばそこそこ物は乗りそうです。

燃費

4

試乗なので分かりませんが、航続距離は335kmとバッテリー容量の割に走りますので、効率は高そうです。その分バッテリーも軽く結果的にキビキビ走るのと低電費になるという、良いことづくめです。

価格

3

5年のサブスクでしか乗れないようなので、高いのか安いのか分かりませんが、やはり高いですね。その価値はあると思いますが。

故障経験

試乗なのでもちろんありません。