フェラーリ F430 「なかなかです」のユーザーレビュー

なかなかです

2017.3.6

総評

運転したい衝動に駆られる車です。

用事も目的もないのに走らせます。
初めて車を買った時は嬉しくてよくやりましたが。
依頼、数十年ぶりの行動です。

運転する事が楽しい・・・気持ちが高ぶる車です。

とにかく車が大好きでAMGSL５５・AMGCL６５・９１１などをモディファイして乗ってきました。それぞれ凄くいい車です。速いし見た目も良くて満足していました。

エンジン性能、走行性能はこれらの車と差はありません。

でもF４３０は全く別物です。
何て言うかオーラみたいなものがある気がします。

フォルム。奏でる音。運転中の何とも言えない高揚感。





モディファイによりこの個体は独自の魅力を備えました。

美しき女性アスリートを彷彿させる繊細さと雄々しさが同居し一層磨かれた妖艶でかつ凜とした佇まい。


ホイールはハーマンANNIVERSARI Ⅱ２０インチ。ロッソコルサと最も相性がよいシルバー。
控えめでいて綺羅な深リムのフィンタイプ。
タイヤサイズは　F ２３５/３０　　R ３２５/２５。
洗練された雰囲気を壊さないギリギリを狙ったであろうハーマンのフルエアロ。
ホイール・タイヤとのバランスを踏まえツライチ狙いでキャンバー角も含め微調整を繰り返し、導き出した絶妙な位置へのローダウン。
醸し出す優雅さの中に躍動感と力強さを表現したワンオフデザインの叩き出しブリスターオーバーフェンダー。
それらを纏う事により、研ぎ澄まされたボディー形状と相まって変化を遂げた優美でありながら精悍なフォルム。
クライスジークフルシステムにより昇華したフェラーリサウンド。





オリジナルが持つ美しさに魅了されインダストリアルデザイナーとして刺激を受け一作品と捉えた所からスタートし、熱に浮かされ拘って々手を加えていきました。
ふと冷静になって考えると具合が悪くなる程のモディファイ費用と時間を注ぎ込んでしまいました。
自分の中ではＦ４３０は今迄で最高の車。とても満足の一台です。


高額な事と故障修理費用のリスク、クラッチ交換等のメンテナンス費用などの維持費を考えて、購入はとても勇気のいる決断でした。



運転やメンテナンスにはかなり気を使います。不便な所もたくさんあります。お財布にも優しくないです。


それらを差し引いても魅力の方が遥かに勝っています。


F430を検討中の方、試乗したら解ります。楽しいですよ。

満足している点

なかなか官能的な音です。

オーディオ類一切かけません。F1マチックを操作してマフラー音を楽しんでます。トンネル内が堪りません。

クライスジークさん製
F1サウンド バルブトロニック エキゾーストシステムを堪能した後に
ステンレスヘッダース(マニホールド）
O2キャンセラーパイプ(キャタライザー部分)
を追加して装着。

フルシステムを組んだ事で音量音質が更に変化しました。

吠えます。









シフトチェンジで軽い炸裂音がします。
6,000回転以上だと、激しい炸裂音を出します。

ご近所さんに嫌われない様、自宅近辺ではサイレントモードで徐行。

最先端のテクノロジーを搭載している優れた車に失われた荒削りな所、マシンを自分で操縦している感じがいいです。

外観も好きです。独特の雰囲気があると思います。
なかなかの注目度でよく写真を撮られます。もちろん悪い気がしません。

ホイール、フルエアロは全てハーマンです。私はノーマルよりこちらが好みです。

ロベルタさんにお願いしたリアの叩き出しブリスターオーバーフェンダーがなかなかいいです。誰も気がつきませんので、自己満足ですが・・・

ＧＴＲ Ｒ３３の様な形状がブリスターだと思っていました。ロベルタさんの業界ではこれもブリスターオーバーフェンダーと言うそうです。



小さな子供さんに受けがいいのが以外でした。

「わぁ！ パパ フェラーリだぁ かっこイイ！」

これ結構嬉しいです。

不満な点

見た目重視で車高を低～くセッティングしているので、段差には凄く気を使います。

フロントスポーラーだけでなくリアディフューザーも擦ります。段差を越える、特に降りる時、フロントが通過して安心してると、リアでガリガリっと嫌～な音が・・・

帰宅して、自分で塗ります。
地面に這いつくばって一所懸命に補修塗装。
ディーラーで調合して貰った塗料がかかせません。


交差点内でも時おりフロントスポーラーをヒットします。路面は平らじゃありません。
あっ！と思ってロベルタ押しますが間に合いません。ガツン！

キャンバー角を変えていますがツライチなのでＦ・Ｒ共バンプでタイヤがフェンダーインナーに干渉します。

不満な点ではありませんが・・・気を使う点です。

デザイン

-

走行性能

-

なかなか速いです。

CPチューニングしたSL55AMG　CL65AMG　と同じ位。

加速時・高速走行時／フロント加重、直進安定性、ステアリングの軽さが気になります。

乗り心地

-

ボディ剛性に問題があるのか時々車体からギシッギシッと音がします。


足回りはいいと思います。硬めで好きです。

F 235/30ZR20　　R 325/25ZR20のタイヤとバケットシートのホールド感も手伝って、コーナリング性能もなかなかです。赤革カーボンバケット雰囲気あります。
初バッケットで心配でしたが、リクライニングするので思っていた程きつくはないです。


座面が低くて路面がかなり近い。いい感じです。ドライバーをその気にさせます。
視認性は悪く、乗り降りも不便ですが。
　

積載性

-

意外とあります。
ボンネットトランクルームに１週間分の食料、日用品がぎりぎり積めます。
実用性を考えると凄く重要なポイントです。

深い部分を残したくて、ロベルタリフターシステムはフロントのみで我慢。リア分で埋まる筈の空いたスペースがばかになりません。

シートの後ろにも結構積めます。足元も狭いので旅行など荷物が多い際には助かります。
これも重要。
スパイダーには少ししか無いスペースなのでクーペを選択。

燃費

-

街乗りで４㎞
高速で8㎞

価格

-

故障経験

購入時ディーラーに散々脅されましたが、今の所、消耗品以外には全くありません。

かなりついてる様です。
ディーラーに大当たりでしたねって言われます。

バッテリーは２年で交換しています。

必ず掛かるクラッチ交換費用。怖いです。



お金持ちではないので限られた予算内でのやりくりです。

自分で決めてするモディファイは仕上がりを楽しみに費用は納得して支払えます。
維持費は痛いなーと思いながら渋々支払い。費用かけても格好良くはなりませんから。

どちらも高額な事に変わりはないのですが、気持ちが全く違います。

故障したら気が滅入るでしょう。承知の上での所有ですが、修理代と維持費は安くすませたいものです。