ダイハツ ムーヴカスタム 「外観、内装ともに納得の行く出来です。質感...」のユーザーレビュー

外観、内装ともに納得の行く出来です。質感...

2003.8.16

総評

外観、内装ともに納得の行く出来です。質感も造りこみも従来の「軽」という範囲を頭１つ出たって感じでしょうか。全幅が拡大されているので、横方向も「狭い」ということはないですから、乗り込んだ感じはリッターカーと違いを感じることはできないでしょう。
　ウィークポイントはエンジンだと思います。「ＤＯＨＣ」「無段可変バルブタイミング」など、カタログを飾るエンジンのセールスポイントはほとんど体感できません。むしろよく出来たＯＨＣの平凡な軽のエンジンの方が、静かで振動も少ない気がします。
確かに回転の上昇は滑らかな気がしますが、ムーブの場合回してもノイジーなだけでパワーが比例してません。ここら辺がリッターカーとの大きな差を感じるところでしょうか。
ま、エンジンのせいというより、６６０ｃｃには余りに重い車重（８００キロ超）が問題なのかも知れませんね。やはり軽のＮＡに８００キロ以上の車重では負担が大き過ぎるのでしょう。
かといってターボ過給のエアロダウンカスタムとなると（試乗はしましたが）、ガチガチの乗り心地とか燃費の面でファミリー向けにはちょっと。ダイハツはテリオスキッドに低圧過給のソフトなターボエンジンをもっているのですが、なぜそれをムーブに搭載しないのか不思議でなりません。少なくとも０２年のモデルチェンジでは搭載されるかと思っていたのですが。ライバルのワゴンＲは低圧ターボ搭載グレードがよく売れてるのに、何か理由があるのでしょうか。
とにかく、ムーブのＮＡを買うのであれば、走りに過剰な期待はしないこと。それさえきちんと把握していれば、失望させられることはないでしょう。

満足している点

（外観）
うまくデザインされていると思います。ちょっとエアロが過剰な気もしますが、家内など４つ目のヘッドライトが大のお気に入りです。
（内装）
質感は軽としてはかなり高いと思います。ダッシュボードもきめの細かいプラスチックを使ってしっかり作ってありますし、ステアリングもソフトな手触りでなかなかです。
中は確かに当時の軽としては驚きの広さでした。（今ではあまり珍しくないかな）特に肩周りと頭上の広々感は、以前乗っていたリッターカーとは比較になりません。シートも結構クッションが厚くて、座り心地もなかなかよいです。長時間のドライブでもお尻が痛くなったことはありません。後席も大人二人には必要十分な広さです。
（乗り味）
軽自動車ながら車重が８３０キロもあるので、乗り心地はいいですね。変にピョコピョコ跳ねるようなこともなく、リッターカーと遜色ない乗り心地だと思います。パワーステアリングも路面の状態がよく伝わってくるし、重さもしっとりとしてちょうどいいです。

不満な点

（外観）
特になし。
（内装）
ハザードスイッチがステアリングのコラムにある（押しにくい）ところ。それとシートの形状がかなり平板で、コーナーでもまったくサポートしてくれないので、山道を長時間走ってると腰が痛くなります。
後席のダブルフォールディング収納は、操作がしにくい上に畳んでも狭いです。ここら辺はすっきりシングルアクションのワゴンＲやＥＫワゴンに負けてますね。
また後席が妙に座面が高く、ドアポケットの位置が思い切り下に感じるのは（ダブルフォールディング機構のツケ？）、いただけません。
（乗り味）
パワーはほんとにありません。これだけは失望しましたし、ムーブの（ＮＡ）の一番のネックはここでしょう。大人１人でも、坂道を登るのはかなり高回転（５０００回転前後）まで回さないと、それなりの速度になりません。ましてフル乗車ともなると、なるべくなら山道には行かないことです。登坂車線に追いやられるのは必至ですから。仕事で軽自動車のミラにも乗るのですが、あちらはムーブより１００キロも軽いせいか、坂道でもまあまあ走ります。やはり重さが効いているようです。
あとエンジンの音や振動も大きめですし、４ＡＴの変速ショックも大きい。ことエンジンとなると、ムーブに長所は見当たりません。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験