ダイハツ ムーヴカスタム 「やはり軽は軽なのか」のユーザーレビュー

やはり軽は軽なのか

2016.7.12

総評

ボディ剛性は確かに向上していて足回りもしっかりしています。そこを見ると軽の枠から抜き出た車でして本当に素晴らしいと思います。ただCVTの制御があまりにも不可解でドライバビリティが悪いのが痛い。
宣伝では乗り心地、静粛性、力強い走行性能が良いと謳われていますが、乗り心地は良くなったと感じましたが、他の二つについては期待して損したと言ったところです。
やはり軽自動車の中での話なのかと。私の中ではCVT制御の基準はヴィッツやオーリスのCVT制御が標準となっているのですが、残念ながらダイハツがそこにたどり着くのはいつになるのやら……

※余談
応対してくれた販売員の話によるとムーヴとムーヴカスタムの違いは見た目だけとのことで足回りやボディに違いはないそうです(現在ダイハツ本社に問合わせ中)
公式サイトではムーヴカスタムのみ足回りの透視図があり、そこには専用チューニングと書かれていますが一体これはどういうことなのか……


タイヤの銘柄について聞いているのにグレードによるホイールの違い(アルミか鉄か)を答えてきたり、シートの材質や形状について聞いているのに室内寸法を答えてくるなどちょっと首をかしげることが多かったです。

そもそも軽自動車を「乗って買う」という行為そのものが珍しいのかなと思いました。やはり私は少数派のようです。

満足している点

・しっかりとした乗り心地
・ボディ剛性

不満な点

・CVT制御とそれによるドライバビリティの悪さ

デザイン

-

走行性能

-

新型ムーヴでは力強い走りが売りらしいのですが、では実際どうなのかと言いますとちょっと力強いって言いすぎな気がしますよダイハツさん。
エンジンはまあパワフルになったのかもしれないのですが、CVTの制御がですね、ちょっとひどい。
信号待ちからの発進は1200rpm前後を使う感じでいいんじゃないかなと思います。欲を言えばもう少しロックアップクラッチを早めに使ったほうがいいと思います。
問題はそこから。試乗コースでは信号待ちから加速した先に橋がありまして、ちょっと登り坂になっています。巡航速度に達する前に登り坂に差し掛かるため加速度を維持しようとアクセルを踏み込むとエンジンの回転数が2000rpmに上がりましてドライバーの加速したいという意図に応えたかと思いましたが、なぜか加速がついてこない。そこでもう少しペダルを踏み込むと3000rpmまで回りましたが、それでも加速がついてこない。登り坂で速度を維持するだけになってしまいました。
流石に3000rpmも回るとエンジン音が車内に大きく入ってきますので、それ以上踏み込もうとは思いません。パワースイッチを押すべきだったのかもしれませんが、登り坂は下の画像のような緩いもので、こんなところでパワースイッチを押さなければいけないとなると常時パワーモードでないといけないのではと思ってしまいます。


ノーマルモードでは燃費重視の制御になっていて、それを補うためにパワーモードが用意されていると聞きますが、意味もないのにエンジンの回転数だけ高くなるというのはあまりにもドライバビリティを無視しすぎた制御ですし、実燃費も少々不安です。
他社の車を見ているとアクセルペダルやシフトレバーの位置から判断してモード切替なしでもできている車はありますし、これだけ力を入れるのならもう少し頑張ってほしいところです。
記憶を掘り返せばE140カローラフィールダーのCVTも同じような制御だった覚えがありますが、まさか2016年式の車で出会うとは思いませんでした。

乗り心地

-

乗り心地は先代よりも良くなりました。明らかに揺れが少なくなり、特にピッチングがよく抑えられていて快適です。試乗コースにややきついカーブがありましたが、ちょっと早めに通り抜けても不安感が全くなかったので足回りとボディはダイハツの開発者がしっかりと頑張ったんだなと思います。
静粛性はタイヤ(エコピアEP25)のせいなのか意外とロードノイズが入ってきます。タイヤはほぼ減っていない状態でしたので仕方ないかなと。

積載性

-

不明

燃費

-

燃費計を見ていないので不明

価格

-

故障経験

不明