bmwのm2のカタログを見ていて不思議に思ったので質問します。

Question

m2にはオーバーブースト機能ってのが付いていて、最大トルクが47.4㎏から51.0㎏にアップするという事ですが、パワーは370psのままで変わりません。

パワーは一切変わらず、トルクだけがアップするなんていう事が有り得るんでしょうか？

Answer 1

公表されているメーカーの設定としては皆さんの回答の通りでしょう。
ただし実際は少し異なりますので、ご説明いたします。

まずオーバーブースト機能とは？

もともとターボ車は、設定されたブースト圧を一瞬超えてしまうオーバーシュートと言う現象が起きます。
それをある一定時間コントロールし、意図的に持続させている機能の事です。

M2のノーマルのブースト設定値は約1.0kg/㎠ですが、この機能はおそらく1.20 kg/㎠辺りに設定されていると思われます。
データロガーでログを取りますと、一瞬1.2 kg/㎠を大きく超えますが、その後1.20kg/㎠近辺を一定時間持続します。

この0.20 kg/㎠のアップがトルクの3.6㎏/mアップになるという事ですが、これが4500rpmまでではなく、6500rpmまで持続する事があります。

それは1,2速等低いギアの時に起こります。
ログを見ますと、1.2kg/㎠より若干落ちて1.15kg/㎠前後になってはいますが。

その理由は低いギアでは素早く回転が立ち上がり、過給圧の上昇が速い為、制御が追い付いていないからだと考えられます。
これが4速以上ではほぼ設定通りに戻る様です。

つまりゼロスタート加速の際、最初の1,2速では最高出力発生回転域までオーバーブーストが働いている為、370PS以上のパワーが出ている事になります。

6500rpm時に1.15kg/㎠のブースト圧ならば幾らのアップになっているかですが、20~25PS程度の向上ではないかと思います。

つまり例えばゼロ発進加速から最高速までを計測する際、0-100㎞までは390~395PS程度で加速、その後制御が有効となりパワーは落ち、0-400m地点や最高速到達の頃には通常の制御がされていますので、ノーマルの370PSで走っているという事ですね。

こういう事はデータログを取らなければ判らない事ですが、メーカーとしては制御が追い付いていない部分のパワー表示をするわけにもいかないでしょうから、最高出力値は据え置き、トルク値のみのアップとしたのだと推測します。


↓ M2のパワー、トルク曲線ですが、実際は1,2速ではオーバーブースト時のパワー（ブルーライン横の点線）が280kWの少し上まで伸びるという事ですね。

質問者からのお礼コメント

一般的には得られないような回答をありがとうございました。
データロガーと言うのをお持ちなんですね。業者の方なのでしょうか？

wankoo_touhyosousaさんも情報ありがとうございました。

wan2three4fiveさんの自己投票、とんでもないですね。何故そこまでするのか理解できません。

Answer 2

1234がまた嘘ついてるなw
バカは無視してよいぞw

ターボは設定圧力に対してあるポイントから徐々に排圧が抜けていく。
チューンドの世界では設定圧力を一時的に高く設定して
排圧が抜けるのを遅らせる機能を使う。
するとその一時的に高くなった排圧の抜けるポイントまでトルクは上昇する。
しかし一時的に設定圧力を行う為、上限のパワーは据え置きになる。

Answer 3

最大トルクと最大馬力を発揮する回転数が異なります。
馬力はトルクに回転数を掛けたものですから、最大トルクが高くなってもその時の回転数を掛算した値が最大馬力を超え無いだけの事です。
エンジンのトルク特性は、回転数が上がる程増大しますが、一定回転数を超えるとトルクは減少します。
ところが、エンジン出力(馬力)は、トルクが減少しても回転数の増加率の方が大きいため、最大トルクの回転数よりも高回転まで増加し続けます。

オーバーブースト機能は、エンジンに燃料を多く注ぎ込んで爆発力を上げる事でトルクを嵩上げする機能です。
BMWのエンジンにはバルブトロニックと呼ばれるスロットルバルブを開けたままで空気の流量を最大にしてシリンダへ燃料を直噴する機構があります。
燃料に見合った空気を取り込むエンジンが主流ですが、BMWのエンジンは燃料噴射できる範囲を広く持ちポンピング損失を低減したままで、燃費優先にもパワー優先にも制御ができます。

Mモデル以外の2014年Mスポーツモデルにもオーバーブースト機能が搭載されています。
尚、オーバーブースト機能は使用すると記録ログが残りますので、利用には注意が必要です。

Answer 4

トルクがアップするのは1350〜4500rpmの領域だからです。
最大馬力は6500rpmで370馬力を発生していますが、数値が同じ
なのは、6500rpmで発生するトルクは40.8kgのままで、アップ
してないということです。
トルクから換算すると、4500rpmで297.8馬力を発生しますが、
オーバーブーストによりトルクをアップさせることで、320馬力
にアップするという事です。