2015年12月
■2015年12月
ベントレーモーターズジャパンは2015年のフランクフルトモーターショーにおいて初公開された「ベンテイガ」の日本導入を2016年6月9日に発表、同年第4四半世紀以降の販売を予定している。
比類なきラグジュアリー性にエフォートレスなパフォーマンス、そして日常での使いやすさを融合させたベントレー初となるSUV。ボディは全長5141mm、全幅1998mm、全高1742mm、ホイールベース2992mm(欧州値)となる。ポルシェカイエンよりもひとまわり大きく、メルセデス・ベンツGLSと並ぶ堂々としたサイズとなる。
丸型のヘッドライトに大型のマトリックスグリルを装着したフロントマスクはコンチネンタルに共通するまとまりを見せる。優美でありながら力強さも印象づけるスタイリングは風格が漂い、ベントレーならではのラグジュアリー性も兼ね備わった仕上がりだ。インテリアも金属、ウッドパネル、レザーと言った素材を用いた装飾は英国のモダンラグジュアリーを表現。設計、エンジニアリング、生産は英国のクルー工場にて手作業で行われる。
パワーユニットは6.0リッターのW12気筒ツインターボを搭載する。最高出力447kW(608ps)、最大トルク900Nmを発揮し、0-100km/h加速は4.1秒、最高速は301km/hに達する。本格的なスポーツカーにも勝る動力性能が確保されており、SUVとしてはクラス最強・最速レベルのパフォーマンスとなる。また、12気筒のうち6気筒を休止させる可変シリンダーシステムを採用し、エンジンとトランスミッションを切り離して惰性走行を行うコースティング機能も採用されている。これにより従来のエンジンに対して11.9%の効率向上を達成し、CO2排出量を292g/kmに抑えることができたという。なお、組み合わされるトランスミッションは8速ATでフルタイム4WD(基本フロント40対リヤ60のトルク配分)の採用となる。
日本仕様にはパノラマサンルーフが標準装備。ボディカラーはオプション色を含めて100色を超える用意があり、内装もウッドパネル7色、レザー15色が用意されている。シートレイアウトは後席に大型のセンターコンソールを備え、マッサージ機能やベンチレーション機能を採用するセパレートシートの4人乗りと、ベンチタイプの5人乗りを設定する。
ベントレーとしては初のアルミモノコックボディを採用し、ボディ全体の60%をアルミに、40%を高張力鋼板をとし、アルミ板を加熱して空気圧で成形するスーパーフォーミング工法などにより、従来の工法よりも236kgの軽量化を実現している。
走行機能も充実し、センターコンソール上のダイヤルスイッチで操作する「ドライブダイナミックモード」に加え、オプションで「レスポンシブオフロードセッティング」を追加することもできる。最大8モードが選択でき、状況に応じて最適なセッティングを行うことができる。傾斜路面での走行をアシストするヒルディセントコントロール、4段階に車高が調整できるマルチモードエアサスペンション、可変レシオ付き電動パワーステアリングも装備。初年度デリバリーは80台を予定している。