MITOの構造上の問題点について
MITOを購入して4ヶ月、1200Km走行後の感想です。
試乗では、気がつかなかった事(大きな欠点と思う)があるの
2012.4.19
- 総評
- MITOの構造上の問題点について
MITOを購入して4ヶ月、1200Km走行後の感想です。
試乗では、気がつかなかった事(大きな欠点と思う)があるので、レビューしておきます。購入を検討している方は、ちょっと参考までに。総合的には、良い車ですから。
大きな車では、町中の乗り回しが悪いので、小さくても安全で乗りやすい車、あまり出回っていない車などの思惑で選んだのが、イタリア車のMITOでした。発売直後のジュリエッタも考慮しましたが、MITOよりも一回り大きいのでやめました。
MITOは、イタリアのスポーツカー老舗のアルファロメオらしい独特な感性があるようで、車として「走る楽しみ」においては、満足ゆくものです。
- 満足している点
- まず、基本的な走行バランスが良くできている事を特筆しておきます。カタログのスペック上、エンジンの出力が非力な数値で、4気筒なのでバタバタした感じで、唸るように走るのではないか、と思っていたのですが、当初の予想に反して、アクセルを踏み込めば、スポーツカーらしい強い反応をします。(BMW3シリーズの4気筒は、高回転になるとバタバタした感じがありましたが、MITOのエンジンはしっかり調節されています。)
ターボを効かせると(スポーツモード)同じ車とは思えないような、スポーツカー的な乗り味に変わります。いわゆる、ノーマルモードとスポーツモードの差がはっきりしています。燃費を度外視すると、スポーツモードの方が乗りやすいと感じます。6速乾式トランスミッションとの相性良いでしょう。
車の骨格はしっかりしています。ガッチリと心配ない構造体であることは、乗ったら実感できます。外観は小さいですが、乗ってみると、前席は十分な空間が有ります。後席はサポート的な空間です。
シートは赤系統のレザーにしましたが、同じイタリア車のマセラティのレザーに近い、厚めで、しなやかで座り心地の良いものです。小さい空気穴もあって、よく考えて設計されているように感じます。
- 不満な点
- MITOの最大の欠点!! ちょっとした段差でも、フロントバンパーの底が路面と接触する事!
原因 : フリントバンパーの地上高が低い事、フリントバンパーと前輪車軸との間隔が長い事(ホイールベースが短かく、後ろ寄りに設計されている)などのために、ちょっとした段差、特に下り坂から水平になるような道、車道から歩道を横切るように侵入するさいの段差、自走式の駐車場の坂を降りる時などで、ゆっくり走行してもフロントバンパーの底が、ガリガリと地面と接触してしまいます。数cm単位の、ちょっとした構造上の問題ですが、フロントバンパー底と地上高がもう少し間隔をとれば解決するものと思っていますが、どんなに注意して、ゆっくり運転していても必ず経験します。
また、駐車場で、前向きに駐車する際に、少し高めの車止めであれば、フロントバンパーと接触します。これは、日本仕様で、改善すべきMITOの最大の欠点と思っています。
[その他の軽微な欠点指摘]
オプションの推奨のカーナビ(カロッツェリア)とETCを依頼したところ、フロントガラスに張り付けフイルム型のアンテナが3か所もあって、見苦しい。また、このカーナビは廉価版(安い方)のためか、使い勝手は良くありません。
START&STOPシステム(アイドリングストップ)は、流行の面白い装備ですが、どうしても発車時にモタモタするので、好きになれません。いつもOFFにして運転しています。ハンドルに付いているパドル操作でも解除できますが、あまり使う人はいないのでは?
ワイパーの金属が安っぽい(頼りないほど貧相)。
クーペの運命ですが、ドアが大きくて長いので乗り降りにの際、若干辛い。MITOのドアは特に重く(構造がしっかりしている)、座ってドアを閉める際に、手(指)を引っかけて、ドアを引っ張る時の肘掛け部分に凹みがなく、また握りノブが前方に寄りすぎているので、閉める際には、不便を感じる。
以上試乗の際には気がつかなかった事で、実際に乗り回してみてのレビューです。
ただ、MITOはアルファロメオ社が威信をかけて設計し、製品化した気持ちや情熱は、乗るほどに伝わってきます。したがって、フロントが路面と接触しやすい事以外には、特に欠点は無い車と考えてよいと思います。さて、購入した本人として、今後この問題をどうするか、販売店に相談してみますが、たぶん簡単には解決できないでしょう。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験