誠に魅力的ですが
アルファロメオが満を持して、BMWミニやフォードフィエスタなどがひしめく欧州のプレミアムミニのクラスに送り込んだ刺客アルファミトに早
2009.4.23
- 総評
- 誠に魅力的ですが
アルファロメオが満を持して、BMWミニやフォードフィエスタなどがひしめく欧州のプレミアムミニのクラスに送り込んだ刺客アルファミトに早速試乗してきました。
その出来はなかなか良く、207SWのようなファミリーカーとは違う路線であるアルファミトも候補に入れようかと考え始めました。
しかし頭を冷やしてよく考えてみると、かつて所有していた2ドアのアルファ145の時に感じた不便さを思い出し、来年発売予定のツインクラッチ仕様を待つまでもなく、候補から外れそうです。
独身か子どもが小さければ、今すぐ迷わずハンコを押すのですが‥。
- 満足している点
- サイズ
ここ最近の欧州車はどんどん肥大化する傾向があり、その意味でこのミトは幅1.72mとジャストサイズでしょう。
スタイリング
写真で見たときは、147に8Cの要素を無理矢理押し込んだような、まるでフクロウかオウムのようなフロントマスクと、取って付けたようなリヤランプが気になっていました。しかし、実車を眺めてみたら不思議としっくりくるのです。
内装
所々にフィアットの部品を流用しているものの、使い勝手には破綻は感じられませんでした。
シートは相変わらず上出来で、ドライビングポジションも容易に決まります。
ペダル配置に関しても右ハンドル化の弊害は気になりません。
シフトも軽くて節度がありながらスッと入ります。
動力性能
1.4l+ターボは、炭酸ガス削減と燃費向上を狙ったいわゆるダウンサイジングをコンセプトにしたエンジンで、ターボラグをまったく感じさせずに低速からトルクをしっかり出す、扱いやすいスポーツエンジンでした。しかしツインスパークのような快音や繊細さはあまり感じられないのが残念です。
ステアリング制御やエンジン制御などのビークルダイナミクスを統合制御するDNAシステムは、DのダイナミックとNのノーマルを試しましたが、確かに差は感じられたものの個人的にはDとAのオールウェザーだけで良いと思いました。
居住性
大人四人のための空間は確保されています。
元々アルファロメオは前席の空間の取り方が優秀で、このミトに関してもステアリング、シート、フロントガラス、Aピラー、フロントウインドウ、インパネ、天井、フロアが作り出す空間が、快適で機能的な運転環境を構築しています。
一方後席は広いとは言えず、傾斜したCピラーが頭に迫るので、圧迫感を感じるかもしれません。しかし2+2以上の空間はあるので、長距離でも問題はないと思われました。
操縦性
グランデプントのプラットフォームを改良し、実に上手くアルファの味(切れ味のよいハンドリング、独特のロール、姿勢変化の少ない挙動等)を実現しています。
さらにこれまでのアルファと一線を画する直進安定性を確保していました。
そしてブレンボの制動感はすばらしい。
乗り心地
グランデプントの足回りを締め上げたガチガチの足ではないのかと予想しましたが、しなやかとしっかりを両立させた快適な乗り味でした。
装備
欧州車最新の安全デバイスはフル装備です。
価格
内容を考えれば妥当でしょう。
- 不満な点
- 2ドアのみ
家族持ちには4ドアが欲しい。ならば147か149にしなさいということでしょうか。
4人乗り
割り切れば問題ありませんが。
内装
全体にデザインや質感において、やや安っぽい感じが散見されます。
例えばステアリングポストとインパネの間を埋める合成皮革がしわしわでみすぼらしい。運転していて目に入るので気になってしまう。
エアコンがマニュアルなのは気になりませんが、ミトの場合はエアコンスイッチの位置が比較的低いのでオートエアコンにして操作頻度を少なくなるようにしてほしい。
ラゲッジスペース
敷居が高く、容量もやや不足気味、しかも後席は分割可倒式ではないのは不便。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験