knmr16msykさん
アバルト 695 (ハッチバック)
グレード:アバルト695 リヴァーレ_RHD(ATモード付シーケンシャル_1.4)
2018年式
乗車形式:マイカー
【2年乗車での感想】良さを引き出す事はこの上なく楽しい!
2021.4.20
- 総評
- 『カスタムしないとダメな車なのでは?』という声が聞こえてきそうな事を書いてきましたが、あくまでも主観ですが『はい』とお応えします。
カスタムする事を前提に買われた方が、後々の楽しさに繋がりますし、手を全く入れないと『不満な点』に記載のネガな部分のいずれかに直面することと思います。
ドレスアップや走行性能のアップは個人の趣味の領域ですので必須とは思いませんが、乗車姿勢の改善をしないと私のように長距離運転で腰痛を起してしまう場合もあり、決して万人向けではない独特な作りの車でもあります。
そうした、”可愛いけど曲者”である点もまた、愛着に繋がることが不思議な魅力です。
新車からフルカスタムをショップにお願いする事もよいですが、私のように新車で何も手を加えていない状態から少しずつ進化を楽しむのもお薦めです。
自己流での改善に限界を感じた私が(自己流なりの楽しさも勿論ありましたが)、間違いなくお薦め出来る事なのですが、プロのショップにきちんと見ていただく事です。リアのアライメント調整機構を持たないアバルトであっても、車体の複合的な調整で理想に近づける作業が可能で、それはプロにしか出来ません。その他に、電装周り(アーシング等)の根本的な弱さを熟知し、対処の仕方も確立していたりと、パーツレビューなどのネットの情報では把握しきれないノウハウが彼らにはあります。
岐阜県のレッドポイントさんには、自車の状況を把握し、基礎を正した上で意図に応じたカスタムを施す事の必然と効果の高さを体験させて頂きました。忖度なしで、信頼できるショップですので、私のように行き詰まった人や、カスタム未経験だけど、どうにかしたいと思っている方には是非お薦めです。
- 満足している点
- ※アバルト595 右ハンドル MTAの購入を検討されている方には参考になるのではと思います。
アバルトはアフターパーツも豊富で、ネットにも様々な形で紹介されていると思います。
私はDIYでは殆ど手を入れられない素人ですが、ネットや知人の勧めなどを参考にして、少しずつ補強を中心にカスタムを楽しむ事から魅力に引き込まれてゆきました。
この車の不満要素を自分なりに情報を集めて”自己流”で改善する段階が入口となり、その後は自己流ではどうしても解消できない問題に突き当り、プロのショップ(岐阜県のレッドポイントさん)にトータルで見ていただくフェーズへと移りました。
自己流で試行錯誤しながら楽しむのも、最初からプロにお願いするにしても、プロ・アマ両方が手軽に楽しめる懐の広さと伸びしろの大きさが最大の魅力のように思います。
今の愛車は新車購入時に感じたネガの部分の殆どが解消され、当初では想像もできなかった程に居住性や走行性能が改善されています。
愛車と深く関わって、少しずつステップアップさせてゆく事がとにかく楽しく、それはDIYでなくても可能です。時間と費用を捻出する努力が必要にはなりますが・・、だんだん苦では無くなります。麻痺してきます。
- 不満な点
- ※新車購入後に感じた不満点で、今は殆ど解消済み
1.乗車姿勢
座面が高めに設定されていて、腰高の椅子の背もたれを起して座る設計です。まるで、軽トラのような乗車姿勢で独特なのですが、これは後部座席にも人が乗った時に、前席の人がシートを後ろにあまり引かずに済むように配慮された設計のようです。つまり、小さいながらも4人乗車出来るようにした工夫の賜物。でも、この姿勢が長時間運転では辛く、私は腰痛になりました・・
2.段差で弾む
新車の頃は、フワフワした乗り心地に少し戸惑いました。段差を乗り越える時の突き上げは小さなスポーツカーの割にはマイルドですが、衝撃の収まりがあまり良くありません。日本とイタリアの道路事情が異なるからなのでしょうか・・この収まりの悪い乗り心地は一種の味付けなのかもしれませんが、私には辛く、乗車姿勢に次いで早々に改善したいと思った要素の一つです。
3.剛性が足りない?
BMWのMINIに乗っていた経験があったためなのか、車体剛性(車体底面や側面の走行時のたわみの無さや車全体の微振動の無さ)が私には足りなく感じました。これは、気にならない人も結構いるかもしれません。
4.MTAでギクシャク
最初は1速、2速のシフト時のショックと、エンジンブレーキの強さに戸惑いました。普通のAT車とは違って、あくまでもMTのシフトチェンジを自動化させた機構であるためです。
ただ、これは車に合わせてアクセルのオン・オフを適切に合わせてあげる事でかなり気にならなくなるものです。克服可能なもので、何なら、車に合わせて操作してあげる事そのものが一つの遊びの要素でもあります。
- デザイン
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5
- デザインは文句が一つもありません。一目ぼれで買いました。
購入したRivaleはアバルトの可愛いフォルムに上品な意匠を施した車です。カジュアルスポーツカーに無理やり上品さを備えさせたら上手く融合しないのでは思っていましたが、実車を見て覆りました。可愛いながらもイタリアのセンスの良さが光る一台です。
- 走行性能
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4
- スポーツモードで豹変する走りは圧巻です。ハンドル操作が重くなり、トルクフルに、逞しいエキゾースト音を鳴らしてグングン進みます。他では中々味わえない走行体験です。
一方、ノーマルモードの走行は人によっては物足りなさを気にする声もあります。私も、問題視する程ではないにしても、やはり物足りなく思っていました。ですので、一般道でもスポーツモードで走る事がしばしばでした。
※今は、ノーマルモードでもある程度高い走行性能に引き上げているので、一般道ではノーマルモードでも十分楽しいを走りをしています
- 乗り心地
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2
- これが一番の課題だと思います。
乗車姿勢と揺れや振動などの車体の挙動が私には合わず、まずは操作する上で一番大切な乗車姿勢から、どうにかしようと思いました。
一目ぼれで買って、早期に手放してしまう方はこの乗り心地の克服が出来なかった方が多いようにお見受けします。
- 積載性
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3
- 車格相応の積載性です。
後部座席を倒せば、60ℓの旅行鞄と、機内持込サイズの鞄を1つずつ詰めて、ちょっとしたお土産も載せられるスペースも確保できます。
2人乗車で3~4泊の旅行も問題なく使えています。
- 燃費
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3
- 手を入れていくと、燃費も結構変わりました。
起伏が多い土地での一般道メインで、カスタムをしていない頃の平均燃費(車内表示の燃費)はリッター11~12キロ。平坦で広い道路の多い土地の方はもっと良いかもしれません。
そこから、アライメント調整などの基礎的な部分の補正や燃焼効率の向上、路面の追従性の改善などの複合的なカスタムを経て、今はリッター15~16キロ程になっています。
- 価格
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4
- コスパという話になると、価値観次第としか・・。同じコストで、カスタムする必要のない素性のよい車は沢山あります。
- 故障経験
- 冬にバッテリーが劣化してエンジンがかかりにくい状況になった事があります。アバルトの純正バッテリーの評判はあまり良くないようで、突然死の話も目にしたことがあります。購入から2年程を目途に、寒い季節を迎える前に信頼できるメーカーのバッテリーに交換する事をお薦めします。