アバルト 695 （ハッチバック） 「走りのアバルト＋記念モデル専用装備でイイ感じ」のユーザーレビュー

走りのアバルト＋記念モデル専用装備でイイ感じ

2021.2.28

総評

見た目が可愛く、ぱっと見で実用車ではない遊び車なところが気に入っています。
ドライブやサーキット走行に向いている車です。カスタムパーツもそこそこありますが、日本車にはかないません。
しかしこの小さい車、とても走りの拘りがギュウギュウに詰まっています。
まず、音がいいです。エンジンを掛けたとき、アクセルを踏んだ時の勇ましい音は最近の車には見られないとてもいい音がします。（音量も結構大きいです。）
また、車内の機密性が高く、音楽が外に漏れ出るような感じではありません。吸音材はたくさん使われているし、内装はプラスチックですがちゃんと見えない所もいろいろ覆われています。雑音がドライバーの耳に入らないようになっているのかと思いました。
車の味付けもいいです。アクセルを踏んだときのエンジンレスポンスと心躍る振動、ステアリングがとてもリニアで遊びは殆どなく、スピードを出していなくても（法定速度程度）十分運転の楽しさを感じることができる味付けになっています。かといって剛性が足りなく不安になるような感じでもありません。狙って作られた味付けになっています。
この小さいサイズで、可愛らしいデザインで、運転が楽しく、サーキットでスポーツ走行も楽しめるのは唯一無二アバルトだけだと言えると思います。

満足している点

走りの595コンペティツィオーネをベースに、70周年記念カラー&エアロを装備。角度調整式リヤスポイラーとオーバーフェンダーパーツは超スポーツモデルのビポストに採用されたエアロに似て格好いいし、MTモデルには機械式LSDが付いているし、ブレンボブレーキも装備。ラジオアンテナはリヤガラスに貼り付けるタイプになっていてスタイリッシュ。WEB申し込み先着順で僅か６分で完売した狭き門をくぐり抜けてゲットした日本に203台しかない限定モデル。

不満な点

70周年記念モデルは本国で4色展開だが、日本正規輸入車は色が選べず緑のみ。限定色のためタッチペンがない。
シリーズ4になってスポーツモードのアクセル加減がかなり過激になっていて気に入らない。もっぱらノーマルモードでしか乗っていない。スポーツモードのアクセルがもっとリニアだったらよかった。シリーズ2のときはもっとスポーツモード使っていたのに。

デザイン

5

70周年モデル専用装備のオーバーフェンダーと、可変式リヤウイングは、これまでのアバルト500になかった新装備で良い感じ。

走行性能

5

以前乗っていたシリーズ2のアバルト500のタービンに比べて大きくなり、馬力も135PSから180PSまで上がり、より走りが過激になったと思う。タイヤさえまともなのを履いていれば雪道も、サーキットもしっかり走れる。ちなみに純正タイヤはミシュランPS3。

乗り心地

4

少し硬めの純正足。フロント2座の乗り心地は良い。後席に乗るのはお勧めできません。
最初からアイバッハのローダウンバネがついていて車高は純正でも高すぎることはなく、Koniサスペンションとのバランスもよいと思う。
サベルトの純正セミバケシートはかなり座り心地いい。フルバケシートと比べるとかなり街乗りが楽。しかも格好いい。

積載性

4

リヤシートの上にタイヤ4本を積むことができ、トランクスペースはそのままそっくり利用できる。スロープに工具箱、ヘルメット、着替え、洗車バケツもトランクスペースに入る。ちゃんと積めば意外と積載性はある。サーキットは余裕。

しかし旅行とかになると嵩張るお土産とかで荷物がちゃんと積めない場合があり、2人旅でも結構狭い。

燃費

4

意外と燃費がいい。エンジンが小さいので踏んでるときと、踏まないときの瞬間燃費の差が激しいけど、田舎で街乗りしていればだいたいカタログ通りは出てる。

価格

5

70周年記念モデル専用エアロ、機械式LSD、対向ピストンブレンボキャリパー、レコードモンツァ（銀色）、専用デザインサベルトシートがついて、いつものアバルト限定車よりかなり価格頑張った感じでした。つまり大変お買い得でした。

故障経験

故障という故障はまだ未経験。シリーズ2のアバルト500に乗っていたときはミッションオイル漏れが最初期からあったが、今回のシリーズ4アバルト695ではそれが見られませんでした。
フロントフォグランプのリングは相変わらずすぐ割れてしまいました。（保証期間中は無償修理可能）
故障ではないけど、メインハーネスをDIY中に壊してしまい、部品がとどくまで半年以上かかってしまった。やはりイタリアと日本は遠いと思った。