現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【フェラーリばかりじゃない】ピニンファリーナデザインの意外なクルマ3選

ここから本文です

【フェラーリばかりじゃない】ピニンファリーナデザインの意外なクルマ3選

掲載 更新
【フェラーリばかりじゃない】ピニンファリーナデザインの意外なクルマ3選

イタリア車以外にもアメ車や日本車を手掛けていた

イタリアのカロッツェリアを代表するのが、ピニンファリーナだ。ジウジアーロと肩を並べる二大巨頭と言ってもいい。創業はジウジアーロよりかなり古くて、1930年のこと。

【奇才】カウンタックを手がけた「ガンディーニ」デザインのクルマ5選

現在は創業者のパッティスタ・ピニンファリーナの孫である、パオロ・ピニンファリーナが代表をつとめている。ただし、創業家による同族経営ではなく、業績の不振により、大多数の株式は手放しており、現在はインドの自動車メーカーである、マヒンドラの傘下にある。

もともと、カロッツェリアとは、デザインだけでなく、ボディの生産や架装を行なうもので、ピニンファリーナも業績が不振になる前はフィアットの生産などを請け負っていたが、現在は行なっていない。

ちなみに、すでにベルトーネも倒産しており、イタリアで大規模に生産受託をしているカロッツェリアは現在は存在しなくなってしまった。ピニンファリーナでは、代わりに創業時のように、富裕層向けのワンオフ製作には力を入れている。

ピニンファリーナといえば、フェラーリのデザインであり、エンツォをデザインした日本人デザイナーのケン奥山氏が在籍していたことでも有名だ。今回は、フェラーリのような王道ではなく、手がけたなかで意外なクルマ3台を取り上げてみよう。

(1)キャデラック・アランテ

いきなりアメ車から。コルベットのコンセプトカーであるロンデーヌ以外、実際のところほとんどアメ車は手がけていない(公表されていないものもあるので定かでなし)。そのなかで、このアランテは異色だ。デザインを手がけているだけでなく、なんとボディの生産もピニンファリーナが担当。

となると、シャーシもピニンファリーナかと思うが、そこはGM製。なんと、アメリカでシャーシを作ったら、イタリアに空輸してピニンファリーナがボディを架装して、さらにアメリカに送り返すというもの。当時「世界一長い生産ライン」として話題になった。

当然、高価(約1200万円)もしたが、日本でも数台が売れた。じつは実車を見たことがあるのだが、レザー張りでイタリアンテイストは漂っていたものの、アメ車でもない中途半端な感じはした。

なんとルーフだけデザインした日本車も

(2)2代目ブルーバード 410型

ルパン三世では、銭形警部の愛車としても出てくることから、銭ブルの愛称でも呼ばれる、2代目ブルーバード。尻下がりのスタイルはどこかアルファロメオのジュリエッタあたりを思わせるが、じつはこれもピニンファリーナの作品。1963年当時にピニンファリーナに頼んだというのも凄いが、じつは当時の日本車は成熟期に一気に入り、海外のカロッツェリアに頼むことは多かった。

ちなみに1965年の2代目セドリックもピニンファリーナの作品で、こちらも丸目と大ぶりなグリルの組み合わせ。さらに尻下がりとブルーバードと似たようなエッセンスで仕上げられている。

(3)ホンダ・シティ・カブリオレのルーフだけ

初代シティをデザインしたのは社員デザイナーだった田中 徹氏。ご存じの方も多いように、登場してしばらくすると、カブリオレが加わっている。このオープンルーフまわりをピニンファリーナが担当している。どのクルマというのはほとんど公表されていないが、もともとホンダとピニンファリーナは密接な関係にあるとされている。

だからといって、他人がデザインしたものをルーフだけデザインするのはプライドもないのか、と思うが、じつはそんなことはなし。平気みたいで、他のカロッツェリアのデザインに別のカロッツェリアが手を加えることはシティ以外にもよくあるのだ。

フィアットの初代プントはジウジアーロがデザインしたものをベルトーネがオープンをデザイン。またランチア・テーマはセダンがジウジーアーロで、ワゴンについてはリヤまわりだけ、ピニンファリーナが担当している。どちらも生産まで受託しているので、それも関係しているかもしれない。

こんな記事も読まれています

【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
【インディアン】FTR・SCOUT シリーズを対象とした「Welcome to Indian Motorcycle スペシャルカスタムキャンペーン」を開催中!
バイクブロス
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
【COSWHEEL】新型電動バイク「MIRAI1000/500」が5/9より Makuake にて先行販売スタート!
バイクブロス
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
ハセガワ、注目のニューキット「S110シルビア」のテストショットを公開!【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは
くるまのニュース
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
ポタ電といえばこれ! 世界累計50万台以上販売した「Jackery ポータブル電源 240」が大幅パワーアップしてリニューアル【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
自動車事故で女性のほうが「むち打ち症」になりやすいのは「ダミー人形が男性」だから! ボルボの安全に対する取り組みが想像の遙か上だった
WEB CARTOP
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
BMWがEVオーナー向けに「BMW Destination Charging プロジェクト」を開始、第1弾として麻布台ヒルズに充電器を設置
@DIME
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
くるまのニュース
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
バイクのニュース
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
バイクブロス
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
ベストカーWeb
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
レスポンス
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
くるまのニュース
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
motorsport.com 日本版
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
WEB CARTOP
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「カローラ」発売! 精悍さアップの「スポーツ」仕様も!? デビューから約“60年”「ずっと人気」維持し続ける秘密とは
トヨタ新型「カローラ」発売! 精悍さアップの「スポーツ」仕様も!? デビューから約“60年”「ずっと人気」維持し続ける秘密とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

163.1262.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.8478.0万円

中古車を検索
ブルーバードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

163.1262.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.8478.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村