カルロス・ゴーン日産元会長は2001年の東京モーターショーで言った、「世界的に有名な3つのアルファベットがあります。“G”“T”“R”です」と。
それほどにクルマ好きの心を揺さぶる言葉「GT-R」。
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「GT」は高速で遠乗りを楽しむ「Grand Touring」、「R」は「レース」の頭文字と、レースで名声をはせたプロトタイプ・スポーツカー「R380」の「R」に由来したものだが、しかし世の中にはその「GT-R」以外の「GT-R」もけっこう存在しているのである。
もちろんそれはライバルメーカーのクルマだけに限らない。ラーメンに、釣り具に、会社の名前にと、多岐に渡っている。
本企画ではそんな、「あのGT-R」以外の「GTR」たちを紹介する。
※本稿は2019年3月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年4月10日号
■マツダ FC3 S型 RX-7 GT-R
〈どんな「GTR」?〉
2代目RX-7は1985年に4グレード構成で登場し、「GT-R」は下から2番目に位置したベーシックグレード。上級グレードのGTリミテッドおよびGT-Xが電制サスAASを装備したのに対し、GT-Rは8段マニュアル式サスを装備していた。
〈編集部コメント〉
マツダに写真貸してと頼んだら「リアしかない」とのこと。前身のRX-3が日産GT-R50連勝を阻止しただけに「GT-R」名の扱いが軽い?
■マツダ 7代目ファミリア GT-R
〈どんな「GTR」?〉
1989~1991年のWRC、グループN部門でドライバーズチャンプを勝ち取ったGT-Xの後継モデルで1992年に登場。インタークーラーをフロントに移設して熱問題に対処し、1.8Lエンジンの出力も180psから210psに増強された。
〈編集部コメント〉
3つのエアダクトが開けられたボンネットがタダ者ではない迫力を醸す。中古車で探すとけっこう貴重で、意外と見つからないとか。
■いすゞ ベレットGTR
〈どんな「GTR」?〉
前期型の名称は「GTR」で、後期型はGT type R。「ベレG」ことベレットGTの最上位モデルであり、エンジンはソレックスキャブを2連装した1.6LのDOHCを搭載。サスペンションもスプリングが強化され、ブレーキにも倍力装置が追加されるなど、モータースポーツで得られたノウハウが投入された。
〈編集部コメント〉
ベレットGTRというと黒に塗られたボンネットフードのイメージがあるが、あれはオプションカラーと知って、今さらに驚いている。
■ランボルギーニ ディアブロGTR
〈どんな「GTR」?〉
カウンタックの後継モデルであるディアブロの、アウディ資本のもとで製作されたワンメイクレース用車両。生産台数はわずかに30台と言われ、エンジンは6LのV12、DOHCエンジンを搭載する。
〈編集部コメント〉
さまざまな「GTR」が登場しているこの企画。しかし担当個人的にはこのGTRこそ最高だと信じて疑わない。この時代のランボルギーニはまだその信頼性に疑問符がつくところがあるが、そんなことはどうでもいい。ランボはランボであるだけで尊いのだ。
■マクラーレンF1-GTR
〈どんな「GTR」?〉
F1マシンの設計者、ゴードン・マレーにより1993年に誕生したマクラーレンF1のレース仕様。1995年のル・マン24時間で総合優勝を飾っている。
〈編集部コメント〉
ベースのマクラーレンF1は、「Mr.ビーン」で有名な俳優、ローワン・アトキンソンが何度も事故を起こしたことでも有名。ちなみに実質的な後継ともいえる「P1」にもGTRが設定された。
■メルセデスベンツ AMG GTR
〈どんな「GTR」?〉
585㎰/71.4kgmを発生する4L、V8ツインターボエンジンを搭載する強力クーペで、特別仕様車を除くAMG GTシリーズの最高峰。0~100km/h加速=3.6秒、最高速=318km/hの性能も、シリーズ中で最高といえるものだ。
〈編集部コメント〉
シリーズ中最高の性能を誇るだけに、お値段も最高峰の2382万円。このへんになると、いくらあがいてもどうせ買えないので、別にいくらでもよくなってくるね。
■らあめん花月嵐「スーパーGTR misomo」
〈どんな「GTR」?〉
花月嵐のGTRは「ガーリック・トマト・ラーメン」の頭文字を取ったもので、初出は2003年7月。当時は無謀な組み合わせと言われたが、その後も第2弾、第3弾と進化を続け、2014年にはさらに味噌も加わった「スーパーGTR misomo」が登場。
そのネーミングやロゴデザインにはクルマ好きの花月嵐スタッフの遊び心が反映されているとか(というか反映されていないわけがない)。
〈編集部コメント〉
某有名イタリアンシェフとコラボして誕生した期間限定ラーメン。ぜひとも復活していただきたいと思う次第。
●らあめん花月嵐「スーパーGTR misomo」の紹介ページはこちら。※現在は発売されていません。
■ブレンボ GT-Rブレーキシステム
〈どんな「GTR」?〉
ブレンボが用意するチューニングパーツで、輸入・国産問わずスポーツモデルを中心に設定される。もともとストリート向けアップグレード商品として「GTキット」があり、そのラインナップ上、最も機能性・パフォーマンス性が高く、サーキット走行にも使用できる商品が、この「GTR」なのだ。
〈編集部コメント〉
設定車種リストにフェラーリやランボの名もあることから本物ぶりがわかる。前後装着すると200万円くらいらしいです……。
●ブレンボの「GT-Rブレーキシステム」のウェブページはこちら。
■レブイット GT-R Air2ジャケット
〈どんな「GTR」?〉
レーシングスポーツイメージで人気を博した2輪用メッシュジャケット「GT-Rエア」の後継モデル。体の前面と背面、内腕部がメッシュ素材で構成され、暑い時期にも快適にライディングが楽しめる。背面にはオプションでバックプロテクターを装備することもでき、安全性をさらに高めることも可能。
〈編集部コメント〉
「スポーツバイク乗りだけど夏にツナギはないぜ」という人にオススメ。価格も2万3000円とリーズナブル。
●レブイット「GT-R Air2ジャケット」のウェブページはこちら。
■Sea-Doo 水上バイク「GTR 230」
〈どんな「GTR」?〉
スムーズに減速して簡単に着岸できる、Sea-Doo独自のインテリジェントブレーキ&リバースシステム搭載で、水上バイクに気軽に挑戦できるようにしたモデル。でもエンジンは1.5Lのスーパーチャージドで230psとパワフル。GTRだからな!
〈編集部コメント〉
インテリジェントブレーキ&リバースシステムはブレーキを使わないモデルに比べ、最大48mも停止距離が短くなるとか。コレに乗って、目指せ! 今夏の「海の王子」。
●Sea-Doo 水上バイク「GTR 230」のウェブページはこちら。
■NBK(鍋屋バイテック)GTR回転グリップ
〈どんな「GTR」?〉
コストパフォーマンスに優れるプラスティック製の回転グリップ。ネジ部は三価クロメート処理されている。サイズ違いで4種が用意され、価格は150~390円。
〈編集部コメント〉
正直どういう場面で使うものなのか、メーカーに聞いてもいまいちピンとこなかったのだが、旋盤のハンドルとか手回しミシンのハンドルとかに使うといいみたい。なるほど、勉強になった。
●NBK(鍋屋バイテック)「GTR回転グリップ」のウェブページはこちら。
■キザクラ 17’ GT-R
〈どんな「GTR」?〉
ダイレクトな魚のアタリを楽しめるとして登場した中通しタイプの水平「ウキ」が、実に20年ぶりのリニューアルを受けて登場。それがこの「17’ GT-R」だ。初代のDNAを受け継ぎ、強度や使いやすさが格段に向上している。
〈編集部コメント〉
名称は長崎県の磯釣り天国、Go Tou Rettou(五島列島)に由来。仕掛けが潮流に乗って自然に沈んでいき、エサを運んでくれるので初心者にも釣りやすいのだとか。
●キザクラ「17' GT-R」のウェブページはこちら。
■サンヨーナイロン「アプロード GTRシリーズ」
〈どんな「GTR」?〉
耐摩耗加工が施され、スレ強度に優れる釣り糸。「Nスペック リミテッド」などクルマ好きが身を乗り出しかねないネーミングの商品もある。
〈編集部コメント〉
GT-Rの「R」だけ赤文字にされたロゴなど、クルマ好きなら魚以上に反応すること確実。ぜひお使いください。
●サンヨーナイロン「アプロード GTRシリーズ」のウェブページはこちら。
■ヤマハ オーディオラック「GTR1000」
〈どんな「GTR」?〉
厚さ50mmの板を天板/底板/側板に使用し、隙間なく組み上げることで、高い剛性を確保したオーディオラック。不要な振動を抑え込み、HiFiオーディオに求められる理想的な音響効果を発揮する。
〈編集部コメント〉
幅550×高さ440×奥行440mmのサイズで、重量32kg。ガッシリとした作りが魅力だが階上へひとりで運びあげる時は、腰をやられないように注意したい。
●ヤマハ オーディオラック「GTR1000」のウェブページはこちら。
■GTRテック株式会社
〈どんな「GTR」?〉
京都府宇治市にあるGTRテック株式会社は2001年にガス・水蒸気・液体透過率測定装置の専門メーカーとして設立された。なぜ「GTR」かというと、それはガス透過率の英訳が「Gas Transmission Rate」だから。
〈編集部コメント〉
ガス透過率の測定とは何? という話だが、これは例えば炭酸飲料の入ったペットボトルから、どれだけ炭酸が抜けるかを計測するようなことと考えておけばOK。勉強になるね。
●「GTRテック株式会社」のウェブサイトはこちら。
【番外コラム】 GT-Rだけじゃないゾ!! 特別な意味を持つ車名&グレード名
●GTO
イタリア語の「Gran Turismo Omologato」の略であり、レースのGTカークラスの公認取得車両を意味する。フェラーリの「250GTO」や「288GTO」などが該当するが、三菱ではモータースポーツを想起させるクーペモデルの車名に使用している。
●RS
「レーシングスポーツ」の意味だが、この言葉を最も重視しているメーカーと言えばポルシェだろう。1973年、公道仕様車にレースカー並みの性能を与えた911カレラRS登場以降、特別なモデルにはRSの文字を与えている。
●RA
初代レガシィやWRX STIに採用されたモデル名であり、記録挑戦を意味する「Record Attempt」の略。モータースポーツ用のベース車両であり、快適装備などは省略されがちなので注意が必要。「RA-R」になるとさらにスパルタン。
●MR
ミドシップの意味に捉えてもクルマ好きは激しく興奮し、「Mitsubishi Racing」の意味と捉えても、往年のクルマ好きが興奮する。1970年登場の「ギャランGTO MR」は、特別な意味を持つ称号をふたつも持っていた欲張りなクルマだ。
ギャランGTO MR
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