現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 日産キックスも危うい。ヤリスクロスが価格、装備、燃費でライバルを圧倒か?

ここから本文です

日産キックスも危うい。ヤリスクロスが価格、装備、燃費でライバルを圧倒か?

掲載 950
日産キックスも危うい。ヤリスクロスが価格、装備、燃費でライバルを圧倒か?

一回り大きなボディ&ハイブリッドもガソリンも優秀な燃費

トヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」が発売されました。「ヤリス」と共通のパワートレインやプラットフォームをもつSUVですが、ボディそのものは3ナンバーサイズでヤリスとは別物。あくまでも基本骨格レベルで共通の兄弟的な関係にあるモデルです。

パワートレインは1.5L 3気筒エンジンを搭載。ガソリン車の最高出力は88kW(120PS)、ハイブリッドのシステム最高出力は85kW(116PS)。それぞれ4WDも設定されますが、ガソリン車は「マッド&サンド」、「ロック&ダート」、そしてノーマルの3モードから選択できるマルチテレインセレクトをトヨタのコンパクトSUVとして初採用。リア駆動用モーターをもつハイブリッド4WDも「スノー」、「トライアル」、「ノーマル」から選択できるE-FOURシステムをコンパクトSUVとして初めて採用しています。

先進安全性能では「トヨタセーフティセンス」をガソリン車のベーシックグレード以外に標準装備。ADAS(先進運転支援システム)としては、停止までをカバーするACC「レーダークルーズコントロール」や、車線維持をサポートする「レーントレーシングアシスト」といった機能を搭載しています。

さらに燃費性能は、ガソリン車のFFでWLTCモード18.8~20.2km/L、ハイブリッドのFFではWLTCモードで27.8~30.8km/L。ハイブリッドの4WDでも26.0~28.7km/Lと優秀な数値を誇ります。価格はガソリン車が179万8000円~244万1000円、ハイブリッドは228万4000円~281万5000円となっています。

ライバルのキックスは価格、燃費、装備で差をつけられる

ヤリスクロスのライバルとして「日産 キックス」と比べるユーザーは多いでしょう。キックスはe-POWERと名付けられた1.2LシリーズハイブリッドのFFだけで、燃費性能はWLTCモード21.6km/L。ヤリスクロスのハイブリッドには大差をつけられ、ガソリン車にも迫られてしまっているなど、ヤリスクロスに軍配があがります。

そして価格もヤリスクロスが優勢。キックスのメーカー希望小売価格は。275万9900円~286万9900円。ヤリスクロスのハイブリッド(FF)の最上級グレードでも258万4000円ですから、そのまま比べるとヤリスクロス圧勝といった印象です。

細かい仕様を比べても、ヤリスクロスのハイブリッドZ(最上級グレード)は215/50R18サイズのタイヤを履き、8インチディスプレイオーディオを備え、運転席6ウェイパワーシートとなっていますが、キックスは205/55R17タイヤで、オーディオレスが標準で、シート調整は手動式なのでした。

ヴェゼルやエスクードなど他のライバルも旗色が悪い?

スタイリングやパワートレインの好みはあるでしょうが、ヤリスクロスはコスパで完全にライバルを圧倒しているうえ、ガソリン車も選べ、より手頃な価格設定となっていますから全体としてみても勝負ありといえそう。

SUVというとレジャーの道具を積み込む積載性も気になりますが、ヤリスクロスはBセグメントながら奥行き820mm(後席使用時)、荷室幅1400mmとかなり広く、その容量は390Lとなっています。なお、ゴルフバッグは2つ搭載できるとアナウンスされていますが、ライバルのキックスは3個搭載できるということで、ここではキックスがリード。

ただしヤリスクロスには、コンパクトSUVとしてはかなり贅沢な、バンパー下に足を出し入れすることで開閉できるハンズフリーパワーバックドアが用意されているのは差別化ポイント。さらにレジャーシーンで便利な1500WのAC100Vコンセプトをハイブリッド車に設定しているというのも、実際に購入を検討するとメリットと感じることでしょう。

このクラスでは、ホンダ・ヴェゼル、スズキ・エスクードといったモデルもライバルに挙げられますが、燃費性能や装備・機能と価格のバランスを考えると、当分の間はヤリスクロスがコンパクトSUVマーケットにおいて人気を独占してしまうのでないでしょうか。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)


写真1-3枚目:ヤリスクロス
写真4-5枚目:キックス
写真6枚目:ヴェゼル
写真7枚目:エスクード

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
くるまのニュース
BMW、ディーゼルエンジン車8車種のリコール…最悪の場合は車両火災に
BMW、ディーゼルエンジン車8車種のリコール…最悪の場合は車両火災に
レスポンス
近藤真彦率いるKONDO RACINGを応援する2名の「リアライズガールズ」はだれ? 王道のコスチュームをカッコ可愛く着こなす2人にも注目です
近藤真彦率いるKONDO RACINGを応援する2名の「リアライズガールズ」はだれ? 王道のコスチュームをカッコ可愛く着こなす2人にも注目です
Auto Messe Web
ラリージャパンでアルピーヌA110RGTに同乗試乗! まったく別モノかと思ったら量産モデルに通じる走りだった
ラリージャパンでアルピーヌA110RGTに同乗試乗! まったく別モノかと思ったら量産モデルに通じる走りだった
WEB CARTOP
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
motorsport.com 日本版
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
motorsport.com 日本版
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
レスポンス
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
WEB CARTOP
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME

みんなのコメント

950件
  • タイ車・4年前の車・納車半年・300万のキックス

    一人負け確定でしょうwww

  • 日産キックスも危うい??? どういう表現?キックスが優位だった事あるの?トヨタに限らずキックスを脅威と思ったメーカーはないだろう。タイ製、納期6ヶ月、高価。数少ない日産ファンしか買わない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村