新車試乗レポート [2023.03.27 UP]
【マセラティ レヴァンテ】小排気量エンジンの固定概念を覆すマイルドHV
文●九島辰也 写真●澤田和久、内藤敬仁
【ランドローバー レンジローバースポーツ】新型は直6エンジンに注目!
グレカーレの登場で再びスポットを浴びるようになったレヴァンテ。マセラティブランド初のSUVとして注目され、爆発的に売れたモデルだ。背が高くなってもマセラティらしいデザインがウケたと言っていいだろう。それにスポーティな走りも想像以上に仕上がっている。
伝統のマルチシリンダーに加えてマイルドHVが登場
レヴァンテGT
当初のエンジンは3リッターV6ツインターボのガソリンとディーゼル、それと3.8リッターV8ツインターボであった。マセラティのイメージそのままといったところだろう。特に後から追加されたV8の迫力とサウンドは身震いするほど。ハイパフォーマンスマシンらしさ満点である。
そんなレヴァンテだが、現行モデルのパワーソースは少々異なる。V6(430ps)とV8(580ps)は継続されるが、2リッター直4ターボ+モーターのマイルドハイブリッドが投入された。最高出力は330ps。エントリーモデルとしてもそうだし、新しい顔としてレヴァンテを牽引することとなる。
レヴァンテGT
そんなユニットを積んだレヴァンテGTに乗った。久しぶりのご対面である。印象はあいかわらずかっこいい。どこから見てもこのデザインは秀逸であると思う。マセラティ然としたグリルがよく似合うし、リアフェンダーの膨らみもこのブランドらしいレーシーな雰囲気を醸し出している。同カテゴリーにおいてトップクラスのスタイリングではないだろうか。このクルマの影響を得たSUVは少なくない。
アナログ的ではあるがレーシーな雰囲気はムード有り
インテリアもまたレーシーな雰囲気を強調する。2つのアナログメーターとガシッと掴むシフトノブがそんな感じだ。可変式サスペンションのスイッチが目立つところにあるのもそうだろう。ドライブモードは“スポーツ”、“I.C.E”、“オフロード”が選べるようになっている。と同時に車高調整が5段階あるのもトピック。ドライブモードに連動しているが、任意に選べるスイッチも別途用意される。オフロード走行に関しては前後のアングルを深くすることができるであろう。
レヴァンテGT
とはいえ、インターフェイスに関しての“一世代前”感は否めない。グレカーレのメータークラスターはフルデジタルだし、エンジンスタート&ストップとドライブモードの切り替えスイッチがステアリング上にあるなど、イマドキになっているからだ。センターモニターの表示タイプもそうで、グレカーレはタブレットのようなデザインを有する。
排気量を感じさせない力強さと音の演出
では実際に走らせるとどうなのかだが、レヴァンテGTの走りに2リッター直4といった印象はなく、もっと太いトルクを発生させる大きなエンジンを動かしているような気になる。出だしから力強くグイッと車体を前へ押し出すからだ。それに高速道路での加減速は意のままで、アクセル操作に対してもたつくことはない。ベストなタイミングでモーターがエンジンをサポートし加速する。そこに雑味はなくスムーズな感覚だ。
レヴァンテGT
乗り心地も悪くない。低速では少し硬めに感じたサスペンションのセッティングなのだが、速度が上がっていくとフラットライドに変化する。大径ホイール&ロープロファイルタイヤでこの乗り心地はさすがである。マセラティがスポーツカーブランドでありながら高級車であることを感じさせる部分だ。
エンジンサウンドとエキゾーストノートに関してもかなり工夫されている。特に低速での排気音は迫力あるチューニングが施されているし、そこからの加速も高音を混ぜながらドライバーの耳に届くようセッティングされる。“音”にこだわる彼ららしいレーシーなチューニングだ。高回転でもう少し音が太くなれば完璧。足りないのは野太さってところだろう。
まとめ
というのが今回のマセラティ レヴァンテGTの試乗だ。2リッター直4の固定観念を変える仕上がりと言っていいだろう。このスタイリングに惚れればこれで十分と言い切りたい。が、正直こうなると580psを発揮するV8ツインターボにも乗ってみたくなる。もしかしたらそれが彼らの戦略かもしれない。マセラティというブランドに何を求めるかで選択肢が変わる。このブランドの歴史を紐解けば、よりアグレッシブなモデルに乗りたくなるのは自然なことである。
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