5月18日、トヨタの北米法人は、SUV「ヴェンザ」を発表した。
北米仕様はすべてハイブリッド&4WD
アメリカで2015年まで販売されていたカムリ・ベースの中型クロスーバー車、Venza(ヴェンザ)の車名が復活した。北米トヨタ自動車が現地時間の5月18日に、2列5座の中型SUVである新型Venza(ヴェンザ)の内容をライブ配信で公開したもので、8月からアメリカ市場で販売するという。このVenzaは、6月から日本市場で販売がはじまる「ハリアー」の左ハンドル版。小型SUVのRAV4とカムリ・ベースの3列シートのSUVである「ハイランダー」のギャップを埋める車種で、パワー・ユニットはハイブリッドのみとなる。
プラットフォームはカムリやレクサス「ES」とおなじ「GA-K」を使用し、サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式。「しなやかな乗り心地と、ハンドリングの良さを両立した」という。
パワー・ソースは、2.5リッターの直列4気筒ガソリン・エンジン+モーターのハイブリッドで、トランスミッションはCVT。軽量・コンパクトな新開発のリチウムイオン電池を搭載する。電子制御式の4WD「Electronic On-Demand AWD」システムは、路面や走行の状況に応じてトルクを前後輪に自動配分する。フロントとリアの配分比率は、フロント100%対リア0%がデフォルトで、必要に応じてリアに80%までの範囲でトルクが分配される。トルクの配分状況は、メーター内のマルチインフォメーション・ディスプレイや、インフォテインメント用画面で確認出来る。
インテリア・デザインは、日本仕様のハリアーとほぼおなじ。インパネ上部のインフォテインメント用タッチスクリーンディスプレイは標準で、画面サイズは上級グレードが12.3インチ、標準が8インチ。オーディオ・システムは上級グレードは9スピーカー/1200WのJBL社製プレミアムタイプを搭載するが、その他は6スピーカーである。いずれも、Apple CarPlay、Android Autoに対応する。メーターは大型のカラーインフォメーションディスプレイ付き(標準が4.2インチ、上級モデルは7インチ)。リアのバックカメラは、泥や雪などの汚れをレンズから落とすためのウォッシャーを付属装備する。そのほか、ヘッドアップディスプレイやデジタルルームミラー、電動テールゲートなどがグレードによって備わる。
また、ワンタッチで、ガラスの透過率を調整出来る固定式パノラマルーフが与えられるが、これはトヨタ車初採用という。
先進安全装備群である「Toyota Safety Sense(TSS 2.0)」は全車標準。これには歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキや、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、自動ハイビームなどが含まれる。
新型ヴェンザはアメリカでは8月からデリバリーが始まる。
文・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
本当の理由はこういうことか。
レクサスも含めるとトヨタはSUVのラインナップが世界で一番多いんじゃないかな