この記事をまとめると
■新型ホンダ・アコードが2024年春に日本でも発売予定であることが発表された
北米向けのクルマを日本に入れたら「まさかの」大ヒット! 日本車なのに輸入車のバカ売れモデル3選
■同車名・同コンセプトで生産継続するのは難しく、カムリも日本国内終売が決定している
■今後はクラウンやカローラのように多品種構成が生き残る手段のひとつとなるかもしれない
復活するアコードと終売するカムリ
新型ホンダ・アコードが、2024年春に日本発売を予定していることが発表された。先代が販売終了して約1年半経っての復活などとも報じられている。アコードはホンダの対米輸出戦略車として初代が1976年にデビューし、もちろんアメリカ市場では絶大な知名度を持っている。アメリカではすでに先行して新型が販売されているが、SUVが圧倒的に売れている南カリフォルニアでも好調に売れているようである。
ただ、ボディサイズはアメリカに合わせてかなり大きいなど、日本ではやや扱いにくいようにも見える、しかもセダンを日本で復活導入することについては、いじわるな思いをはせれば、ホンダ及び関係企業の社用車需要を担うためなど、過去の三菱デボネア的狙いもあるのではないかと考えてしまう。
しかし、日本にも根強いアコードファンが少なからずいるはずで、そのようなファンを大切にするホンダの配慮という部分もあるのかもしれない。また、クラウンが本稿執筆時点ではクロスオーバーしか販売されていないので、ハイヤーやレンタカーなど、フリートニーズを期待しているのかもしれない。
アコードの販売復活に対し、トヨタ・カムリの日本国内での終売がすでに決まっている。カムリもアコード同様に対米輸出戦略車として、2代目からFFセダンとしてラインアップされ、長い間アメリカでは最量販セダンとなっていた。アコード、そして日産アルティマとともに激しく販売競争をアメリカで展開していたのが懐しい。
カムリは、海外ではガソリンエンジン車もあるが、日本国内では9代目からはHEV(ハイブリッド車)に絞り、販売台数こそ少ないものの、継続して日本国内でも販売されてきた。アメリカだけでなく、中国など広く海外で量販してきた車種なので、日本でのラインアップをやめたくないという気持ちもあったと聞いている。
新規車種を作るよりも継続は難しい
トヨタではカムリのほか、クラウンでは70年近く、カローラで60年近く同車名にてラインアップを続けている。同じ車名で長期間ラインアップを続けているモデルは、世界的にもそう多くない。それは作り続けることが大変難しいのである。
「聞いたところでは、新世代モデルを開発するときには、過去モデルのDNAをいかに引き継ぐのかで苦労するそうです。社内的にも過去に開発した人たちに参考意見を聞くなど調整も大変だとのことです。新規車名で開発すれば、過去はないのでよほど簡単だとも聞いたことがあります」(事情通)。
とはいっても、クラウンやカローラでは歴代コンセプト、つまりセダンとしてラインアップを続けてきたことで、ユーザーの高齢化を招いてしまっている。そのため最近では、クラウンならクロスオーバーやスポーツなど、カローラではツーリングやスポーツ、クロスなど、時代にあった多品種構成をとってラインアップを継続しているのである。
「継続は力なり」、これは日本人なら誰でも知っているはず。「復活」というのはセールスキャッチコピーとしてはいけるが、なぜ継続できなかったのかということと、なぜ復活させたかについて疑問は残ってしまう。アコードの復活を喜ぶ一方で、今回のカムリの日本国内終売には一抹の寂しさを感じてしまう。
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みんなのコメント
日本市場は、もう冷めているのに・・・
車名の継続だけなら、海外で充分