現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アコードの復活の一方でカムリは終売! 新規車種のリリースよりも圧倒的に難しい「車名の継続」

ここから本文です

アコードの復活の一方でカムリは終売! 新規車種のリリースよりも圧倒的に難しい「車名の継続」

掲載 18
アコードの復活の一方でカムリは終売! 新規車種のリリースよりも圧倒的に難しい「車名の継続」

 この記事をまとめると

■新型ホンダ・アコードが2024年春に日本でも発売予定であることが発表された

北米向けのクルマを日本に入れたら「まさかの」大ヒット! 日本車なのに輸入車のバカ売れモデル3選

■同車名・同コンセプトで生産継続するのは難しく、カムリも日本国内終売が決定している

■今後はクラウンやカローラのように多品種構成が生き残る手段のひとつとなるかもしれない

 復活するアコードと終売するカムリ

 新型ホンダ・アコードが、2024年春に日本発売を予定していることが発表された。先代が販売終了して約1年半経っての復活などとも報じられている。アコードはホンダの対米輸出戦略車として初代が1976年にデビューし、もちろんアメリカ市場では絶大な知名度を持っている。アメリカではすでに先行して新型が販売されているが、SUVが圧倒的に売れている南カリフォルニアでも好調に売れているようである。

 ただ、ボディサイズはアメリカに合わせてかなり大きいなど、日本ではやや扱いにくいようにも見える、しかもセダンを日本で復活導入することについては、いじわるな思いをはせれば、ホンダ及び関係企業の社用車需要を担うためなど、過去の三菱デボネア的狙いもあるのではないかと考えてしまう。

 しかし、日本にも根強いアコードファンが少なからずいるはずで、そのようなファンを大切にするホンダの配慮という部分もあるのかもしれない。また、クラウンが本稿執筆時点ではクロスオーバーしか販売されていないので、ハイヤーやレンタカーなど、フリートニーズを期待しているのかもしれない。

 アコードの販売復活に対し、トヨタ・カムリの日本国内での終売がすでに決まっている。カムリもアコード同様に対米輸出戦略車として、2代目からFFセダンとしてラインアップされ、長い間アメリカでは最量販セダンとなっていた。アコード、そして日産アルティマとともに激しく販売競争をアメリカで展開していたのが懐しい。

 カムリは、海外ではガソリンエンジン車もあるが、日本国内では9代目からはHEV(ハイブリッド車)に絞り、販売台数こそ少ないものの、継続して日本国内でも販売されてきた。アメリカだけでなく、中国など広く海外で量販してきた車種なので、日本でのラインアップをやめたくないという気持ちもあったと聞いている。

 新規車種を作るよりも継続は難しい

 トヨタではカムリのほか、クラウンでは70年近く、カローラで60年近く同車名にてラインアップを続けている。同じ車名で長期間ラインアップを続けているモデルは、世界的にもそう多くない。それは作り続けることが大変難しいのである。

「聞いたところでは、新世代モデルを開発するときには、過去モデルのDNAをいかに引き継ぐのかで苦労するそうです。社内的にも過去に開発した人たちに参考意見を聞くなど調整も大変だとのことです。新規車名で開発すれば、過去はないのでよほど簡単だとも聞いたことがあります」(事情通)。

 とはいっても、クラウンやカローラでは歴代コンセプト、つまりセダンとしてラインアップを続けてきたことで、ユーザーの高齢化を招いてしまっている。そのため最近では、クラウンならクロスオーバーやスポーツなど、カローラではツーリングやスポーツ、クロスなど、時代にあった多品種構成をとってラインアップを継続しているのである。

「継続は力なり」、これは日本人なら誰でも知っているはず。「復活」というのはセールスキャッチコピーとしてはいけるが、なぜ継続できなかったのかということと、なぜ復活させたかについて疑問は残ってしまう。アコードの復活を喜ぶ一方で、今回のカムリの日本国内終売には一抹の寂しさを感じてしまう。

こんな記事も読まれています

良い感じのリビングが広がる車内! 住みたくなっちゃうトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
良い感じのリビングが広がる車内! 住みたくなっちゃうトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
まもなくマツダ「ロードスター」に“金色が映える”アニバーサリー仕様が登場へ! 開発責任者が語る“ロードスターの未来”にも注目です
まもなくマツダ「ロードスター」に“金色が映える”アニバーサリー仕様が登場へ! 開発責任者が語る“ロードスターの未来”にも注目です
VAGUE
人気国産ミニバン激似!?  そっくり過ぎ! 全長5m級「超高級ミニバン」発売! ド迫力の“ギラギラ顔”&斬新ルームランプ! 豪華7人乗りのGAC「M8」クウェートで発売
人気国産ミニバン激似!? そっくり過ぎ! 全長5m級「超高級ミニバン」発売! ド迫力の“ギラギラ顔”&斬新ルームランプ! 豪華7人乗りのGAC「M8」クウェートで発売
くるまのニュース
[新型エルグランド]は衝撃の見た目で登場?! 日産が発表した次世代車両がヤバい
[新型エルグランド]は衝撃の見た目で登場?! 日産が発表した次世代車両がヤバい
ベストカーWeb
「ホンダE-クラッチ」素朴な疑問に一問一答「自動変速する? 坂道発進に役立つ? 6速で急停止したらどうなる?」
「ホンダE-クラッチ」素朴な疑問に一問一答「自動変速する? 坂道発進に役立つ? 6速で急停止したらどうなる?」
モーサイ
「ジョジョ✕Kawasaki」のコラボTシャツがカワサキプラザで発売!  
「ジョジョ✕Kawasaki」のコラボTシャツがカワサキプラザで発売!  
モーサイ
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #16 【シボレー K-5 ブレイザー】
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #16 【シボレー K-5 ブレイザー】
グーネット
バイクのサスペンション技術に期待!? ヤンマーの「サスペンションボート」は実用化するのか?
バイクのサスペンション技術に期待!? ヤンマーの「サスペンションボート」は実用化するのか?
バイクのニュース
史上最強664馬力! 電動化&全輪駆動で歴代最速を実現するシボレー「コルベット E-Ray」を発表
史上最強664馬力! 電動化&全輪駆動で歴代最速を実現するシボレー「コルベット E-Ray」を発表
Webモーターマガジン
トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキで発覚した認証不正問題は「国の基準」が厳しすぎるから起こったのか?
トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキで発覚した認証不正問題は「国の基準」が厳しすぎるから起こったのか?
ベストカーWeb
マッチも亜久里もチームを率いて参戦! なぜトムスは「EVカート」に本気なのか?
マッチも亜久里もチームを率いて参戦! なぜトムスは「EVカート」に本気なのか?
THE EV TIMES
バスが青信号の前でノロノロ運転して、わざと信号に引っ掛かります。客は急いでいるのに、怠慢運転じゃないですか? 絶対間に合いますよね?
バスが青信号の前でノロノロ運転して、わざと信号に引っ掛かります。客は急いでいるのに、怠慢運転じゃないですか? 絶対間に合いますよね?
くるまのニュース
BMW 1シリーズ 新型、スポーティ性を高めた4代目が登場…欧州発表
BMW 1シリーズ 新型、スポーティ性を高めた4代目が登場…欧州発表
レスポンス
【MEISTER.F】ヨドバシカメラ新宿西口本店にて電動モビリティ試乗体験会・販売会を6/8・9開催!
【MEISTER.F】ヨドバシカメラ新宿西口本店にて電動モビリティ試乗体験会・販売会を6/8・9開催!
バイクブロス
SAE自動車技術会 オンライン・フォーラム参加費無料 モータースポーツ技術と文化2024
SAE自動車技術会 オンライン・フォーラム参加費無料 モータースポーツ技術と文化2024
Auto Prove
【MotoGP】マルティン離脱のプラマック「シーズンに集中しベストを尽くし続ける」若獅子の巣立ちにはエール
【MotoGP】マルティン離脱のプラマック「シーズンに集中しベストを尽くし続ける」若獅子の巣立ちにはエール
motorsport.com 日本版
【追悼マルチェロ・ガンディーニ】ランボルギーニ・ミウラやカウンタックなど憧れを造形化した名匠の作品たち
【追悼マルチェロ・ガンディーニ】ランボルギーニ・ミウラやカウンタックなど憧れを造形化した名匠の作品たち
カー・アンド・ドライバー
フィアット、長きに渡り現役を担った現行『500』の日本向け生産を5月で終了。在庫限りに
フィアット、長きに渡り現役を担った現行『500』の日本向け生産を5月で終了。在庫限りに
AUTOSPORT web

みんなのコメント

18件
  • motorider
    マークXが無くなる際、トヨタはカムリを代替え車種に指定したがカムリも思ったほど売れなかったのか。それでセダンタイプを止めたのか。クラウンをSUVにしたのはびっくりしたが、最高ランクのセンチュリーまでSUVを追加したのにセダンタイプの需要が無い事が良く分かった。レクサスにも待望?の“ミニバン“が追加される事が正式に発表された。まだまだミニバンブームは終わらないのか。平成の頃は多種多様なタイプのクルマが各社から販売されていてクルマ選びが楽しかったな。
  • bsg********
    日本で売っているアコードは、北米生産のおまけ
    日本市場は、もう冷めているのに・・・
    車名の継続だけなら、海外で充分
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

544.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0400.0万円

中古車を検索
アコードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

544.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0400.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村