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次期シエンタは2022年8月上旬に登場決定!? はたしてライバル フリードを圧倒する?

掲載 更新 53
次期シエンタは2022年8月上旬に登場決定!? はたしてライバル フリードを圧倒する?

 トヨタのコンパクトミニバンである「シエンタ」のフルモデルチェンジが、今夏の8月上旬に決まったようだ。現行モデルの登場が2015年7月9日だから、7年ぶりの世代交代となる。

 はたして新型シエンタはどんなモデルになるのか? トヨタ関係者からの情報をもとに、流通ジャーナリストの遠藤徹氏が新型シエンタの今わかっている情報すべてをお伝えしていこう。

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文/遠藤 徹、写真/ベストカーweb編集部、ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ

■7年ぶりのフルモデルチェンジ!!

次期型シエンタは「TNGA」を導入した新開発の「GA-B」プラットフォームを採用して室内の広さを確保。同時に軽量化と剛性アップで高性能かつ低燃費に(画像はベストカー編集部による予想CG)

 次期型はトヨタの新型トヨタの次世代クルマづくりの考え方である「TNGA」を導入した新開発のプラットフォーム「GA-B」を採用。

 パワーユニットを中心とした基本コンポーネントは現行ヤリスやアクアに採用しているユニットを移植し、若干上級シフトさせて、クオリティアップ。さらに使い勝手の向上、安全対策強化などで仕立てている。

 ひとクラス上の新型ノア/ヴォクシーは若干サイズアップし、上級移行し、登場したわけだが、同様のスタンスで5ナンバーサイズいっぱいに拡大し、同程度のクオリティアップを図っている。

 エクステリアデザインは現行モデルが前後のランプ(ヘッドランプ&リアコンビランプ)からバンパーまで縦に下して配置したような樹脂製ブラックのオーナメントで囲むような個性的なデザインでアピールしている。

 これに対して、次期型はこれを廃してシンンプルなふっくらと丸みをもたせたキュート系のデザインとなる見込み。

 横長の2灯式ヘッドランプやバンパーまで切り込んだ楕円型の大型フロントグリルの顔立ちはボディシェルのラインに合わせたシルエットで統一感をアピールしている。

 ボディサイズは全長4300×全幅1695×全高1670mmとされ、現行モデルに比べると全長がプラス20mm。全幅は同じ、全高はマイナス5mmとなっている。

 パワーユニットはヤリスと同じ1.5L直列3気筒のガソリンNAと同ハイブリッドを搭載する。ほぼ同程度の性能だが、これまでのシャシーと比べて100kg程度の軽量化と剛性アップによって、高性能と省燃費をさらなる高次元で両立させている。

 ハイブリッドはこれまで2WDのみだったが、次期型はヤリス同様に4WD車も設定している。2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの組み合わせは従来モデルと同様である。

■価格は現行型よりアップするがハイブリッドはよりお得に

現行型トヨタ シエンタ。5人乗りと7人乗りの組み合わせは現行型を踏襲する

 安全性、利便性の装備は現行アクアと同様に最新の進化デバイスを標準やオプションで設定される。ディスプレイオーディオを標準化し、コネクティッドへの対応が可能となるはず。

 衝突軽減ブレーキは障害物に加えて人や自転車も検知できるように進化する。2車線以上の道路で前方への走行中に車線変更する際に後方の死角に他のクルマが入った場合、ブラインドスポットモニターが危険を察知し教えてくれる。従来モデルだと、装備していなかったが、次期型はオプションで選べるようになる。

 価格設定は現行モデルの181万8500~258万円から、全グレード平均で約20万円のアップになる見込み。現行モデルでは1.5LガソリンNAとハイブリッドでは、約40万円ハイブリッドのほうが高いが、次期シエンタでは25万~30万円程度に短縮する。

 近い将来の電動化の流れに対応させて、ハイブリッドの販売比率を高める狙いがある。現行モデルはハイブリッドのほうが7割を占めるが、次期型ではこれを85%程度までハイブリッド比率を引き上げる方針である。

 従来モデルは2月上旬現在、通常の状態で生産販売を続けており、納車待ちは4ヵ月程度となっている。

 ただ最近では特別仕様車「セーフティエディションII」の販売構成比が高まり、グレードやボディカラー、オプションパーツの品目が絞られつつある状況になっている。7月初めには次期型の車両本体やオプション部品の価格を決めて、事前の予約受付をスタートさせるものと思われる。

■ライバルのフリードは2023年9月にモデルチェンジか

シエンタのライバルであるホンダ フリードは2023年9月のモデルチェンジが有力(画像はベストカー編集部による予想CG)

 シエンタ最大のライバル「ホンダ フリード」は1年後の2023年9月の世代交代が有力になっている。現行モデルの登場が2016年9月16日であるから、6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

 こちらの次期型は現行モデルのマーケット評価が高いので、基本的にはキープコンセプトでの継承となりそう。ただクオリティアップ、使い勝手の向上、走りのポテンシャルアップ、燃費改良、安全対策などが一段と図られる。

 メカニズム的には現行フィット、ヴェゼルに採用されているパワーユニット&基本コンポーネントの移植である。パワーユニットは1.5LガソリンNA&同ハイブリッドの搭載でいずれも2WD、4WD、CVTとの組み合わせとなる。

 従来モデルはハイブリッドが1モーター&2クラッチ方式で2WD車のみ、トランスミッションは7AMTであるから、これらはいずれもフィット、ヴェゼルと同じメカニズムの流用となる。ハイブリッドはこれまでシリーズ全体の約半分程度だったが、ヴェゼル同様に80%以上に引き上げられ中心シリーズとなる。

 2列シート5人乗りのフリードプラスも3列シート7人乗りの標準バージョンと同時に設定されて発売する。ライバルの次期型シエンタに遅れること1年の世代交代であるから、車両本体&オプション部品価格、クオリティ、使い勝手などの商品性はシエンタに対抗させて磨きをかけることになる。

 両雄は次世代モデルでも月販1万台規模の販売確保を巡り、激しいシェア争いを展開することになるのは間違いあるまい。

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THE EV TIMES

みんなのコメント

53件
  • 人口も減っていって、所得も上がらず税金だけ増え続けて、新型車になれば「高い」しか言わない日本の市場で、いつまでこうしてフリードと消耗戦してまで専用のスライドドア車を出してくれるんだろうね?
    30年後くらいにはクルマなんて高嶺の花になって、大半の庶民は東南アジアみたいにスクーターで溢れてそうな気がするのは俺だけかな?
  • オプションでどんどん価格を吊り上げる商法。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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