乗り心地や操縦性能も好印象 絶妙ボディと力強い加速が◎
欧州でSUV販売台数ナンバー1を何度も記録しているルノー・キャプチャー。現行モデルは昨年2月に日本上陸を果たした二代目となる。
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エクステリア
日産キックスやトヨタのヤリスクロスなどと同等のサイズ感で、躍動感のあるデザインが特徴。ボディカラーがすべてツートーンの設定となっているところもおしゃれだ。最小回転半径は5.4m。初代はコンパクトハッチとのクロスオーバー風だったが、現行モデルはひとまわり大きくなってSUVテイストが強まった。ボディは日産キックスより60mm短く、35mmワイドというサイズ感。最小回転半径も5.4mと小さく、日本の交通環境でも痛痒なく取り回せる。
インストルメントパネル
7インチのディスプレイオーディオにナビゲーション機能は付かないものの、Apple CarPlayなどのスマホ連携に対応。「INTENS Tech Pack」はスマートフォンワイヤレスチャージャーも標準装備され、利便性を高めている。人気の秘密は「SUVのスタイリングとコンパクトハッチバックの走りとフレキシブルな使い勝手を兼ね備えている」ということ。後席は左右一体で160mmスライドでき、乗員や荷物の量に応じて柔軟に対応できる。しかもラゲッジ容量は536lと同クラス最大だ。
居住性
後席前席「INTENS 」はファブリックとレザー調のコンビシーを備え、ボディ色に応じた差し色が入る。コンパクトではあるが、 後席も必要十分な広さが確保され、ファミリーカーとしての素養も備える。エンジンはメルセデス・ベンツと共同開発した1.4lの4気筒ターボ。従来型より0.2l大きくなっただけだが、最大トルクは270Nmと80Nm増えており、走り出した瞬間に「力強い!」と実感できる。トランスミッションは湿式デュアルクラッチの7速DCT。小気味良い変速感とダイレクトな加速が持ち味だが、オートブレーキホールド使用時やアイドルストップからの再発進は、ギクシャクすることがある。
うれしい装備
後席シートにはスライド機構も備わり、荷室側にも操作レバーを装備。大きな荷物を積みたいときには荷室奥行きを160mm拡大できる。1.4 l直噴ターボをより活発にするSportモードなど、シーンに応じて走行制御を変更することができるルノー・マルチセンスを採用。駐車のときはもちろん、発進時の安全確認などにも使える360度カメラを標準装備。アラウンドビューに加えて前後カメラの映像も表示する。月間登録台数 NO DATA現行型発表 21年2月WLTCモード燃費 17.0 km/l
ラゲッジルーム
536lの容量を備える荷室には、可変式のラゲッジボードを装備。ボードを上にセットしていると6対4分割可倒式の後席シートを格納したときにフラットなフロアを実現。下にセットすると深底となり容量を拡大できる。乗り心地は快適な中にSUVっぽさを残したもの。タイヤ&ホイールの大きさと重さが感じられるが、これを締めてしまうとしなやかさが失われるので、現状のチューニングで正解だ。操縦性能も懐が深く、どこまでも信頼して運転できる。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/141
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