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コロナ禍で値引き拡大! 年末新車商戦に「変化」 得する購入術は?

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コロナ禍で値引き拡大! 年末新車商戦に「変化」 得する購入術は?

 2020年も12月の年末新車商戦がやって来た。しかし、例年と違い今年はコロナ禍で新車が売れない時期だから、サービスキャンペーン企画が大型化し、値引きがより拡大し、買い得度が高まっている。

 例年だと年内に成約し、納車することがサービスキャンペーン企画の対象になるが、今回は年内成約の条件はいつもと同じだが、納車は最長で2021年3月いっぱいと、さらに延ばすといった決め方をするケースが増えていることである。

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 コロナ禍の影響で生産ペースが遅れたりして納車が先送りになっているといった事情があるようだ。

文/遠藤徹
トップ画像/Maksym Povozniuk-Stock.Adobe.com
写真/TOYOTA、HONDA、NISSAN、MITSUBISHI、DAIHATSU、MAZDA、SUZUKI、SUBARU

【画像ギャラリー】本稿で紹介した各メーカー人気車の値引き目標価格をみる

年末に新車を格安で買えるカラクリとは?

 冒頭で触れたサービスのキャンペーン企画は、車両本体の値引き額上乗せをはじめオプションサービス、カーナビの割引、下取り車の高価格買取り、低金利残価設定クレジットの設定などで、ほとんどのメーカー系列店が実施している。

 新車を格安で買えるのは、年末セールで1台でも多く新車を売り、キャンペーンの成果をベストにするため、自動車メーカーが傘下の系列店に対して資金を拠出する、あるいは販売店が独自で予算を計上し、キャンペーンの盛り上げを図っているため。

各メーカーでオプションサービス、カーナビ割引などのサービスキャンペーンが行われており、お買い得で新車が購入できるという。15.4万円のクーポン券進呈等のキャンペーンがある

 大半の系列店は、メーカーが主導し全国一斉に同様の買い得企画を展開しているが、トヨタだけは各系列店独自の企画で実施しているケースが多い。トヨタは東京と神奈川地域で系列店の大半を統合しており両地域だと企画は同様となる。

 サービスキャンペーンの具体的な内容を紹介したい。例年だと5~8万円程度のクーポン券進呈だが、今回は10~15万円と拡大している。

 トヨタは系列店によって違いがあるが、ネッツ店ではスタッドレスタイヤの購入サポートチケット5~7万円、ナビやドライブレコーダーを装着すると3万円。

 ホンダカーズ店は、首都圏を中心にヴェゼル成約で15.4万円、ステップワゴン15万円、シャトル/N-WGN/フリードで5万円。

 スズキはスイフト/ソリオ/クロスビー/エスクードに11万円。ダイハツは残価設定クレジットを利用でナビを装着すると7~10万円の用品プレゼントを実施している。

年末はいくら値引きが増える? 安く買うポイントとは

 車両本体価格やオプション&付属品の値引き拡大は、車種によって格差があるが、通常月に比べると5~10万円上乗せとなっている。

 下取り車も査定額に対してやはり5~10万円プラスして買い取るケースが多い。これらは全メーカー系列店にほぼ共通していえることである。

 特別低金利の残価設定クレジットは、実質年利でトヨタや日産は4~5%と高めが多い。ホンダは1.9~3.5%、マツダは1.99~2.99%、スバルは3.9%、スズキとダイハツは1.9~3.9%とそれぞれ車種によって格差を設けている。

各メーカーでは年末商戦に合わせて特別低金利の残価設定クレジットを準備。日産やトヨタは4~5%でホンダなどは1.9%からとさらに低金利だ

 これらのサービスキャンペーンは、この年末セールなら誰でも平等に恩恵が受けられるが、このまますんなりお目当て車の購入を決めたのでは能がない。

 これらを活用しながらさらなるプラスアルファを目指すのがベスト作戦といえる。それには交渉スケジュールをきちんと立てて、それに沿った展開を進めることだ。

 スケジュールは、週末フェア(土曜日曜日)の最終日である日曜日の午後あたりの決着を目指して、その1週間前あたりから交渉を開始する。

 お目当て車の見積書の作成が起点になり、同一車を扱う別法人ないしは別系列店、ライバル車3店舗程度の見積書作成と競合による値引き交渉を進め、最終日曜日午後の決着を目指すのである。

交渉スタートは12月20日前後がベスト

見積書の作成時には、車両本体、オプションサービスの値引き等があるか確認し、ライバル車2~3台の見積もりを用意すると、好条件で購入できる可能性が出てくる(写真はイメージです)

 週末フェア最終日での決着が好都合なのは週末フェア日だと値引き幅で最大の条件を引き出せる決裁権のある店長が在席し、即座にベストの値引き幅を引き出し易いからである。

 見積書の作成時には車両本体、オプションサービスを含めた値引き、下取り車があれば、それの買い取り額を含めたサービス企画が盛り込まれているか確認しながら交渉を進める。

 同じ車種を扱う他店舗やライバル車を扱う同クラスモデル3車種程度をチョイスして、多彩な競合を組み合わせれば好条件が引き出しやすくなる。その際それぞれのサービスキャンペーンの内容をいちいちチェックして、さらなる条件の上乗せを要求すればよい。

 成約にこぎつける日時は、基本的には年末休暇がスタートする最終日曜日の12月20日あたりがベストといえる。

 この時期になると軽自動車以外は年内の納車は無理だが、今回は来年にずれ込んでも年末セールの企画が適用になるはずだから、これをターゲットにすればよい。

 この12月はコロナ禍で大幅なマイナスとなっている新車販売を1台でも多く売り、挽回する今年最終のチャンスと各販売店とも受け止めているので、新車を購入するのはまたとないタイミングといえる。

お得に買える人気車とその値引き状況は?

 主な人気車種の値引き状況をメーカーごとにざっと紹介していきたい。

 トヨタはノア/ヴォクシー/エスクァイア、アクア、RAV4。日産はセレナ、エクストレイル。ホンダはヴェゼル、ステップワゴン、フリード。マツダはマツダ2、CX-30。

 三菱はアウトランダー、デリカD:5。スバルはレガシィアウトバック、インプレッサ、XV。スズキはスイフト、クロスビー。ダイハツはトール、ロッキーなどが上げられる。

 いずれも人気車種であり、好条件が引き出せる確率が高い。各車種のこの12月セールにおける値引き目標額は以下の通り。

各メーカーの人気車 12月値引き目標一覧

【画像ギャラリー】本稿で紹介した各メーカー人気車の値引き目標価格をみる

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みんなのコメント

10件
  • やめてくれ、こういうの
    俺、ダイハツの営業マン
    本社からそこまでの値引きは許されてない
    こういう記事を見てお客さんが来たら、成約なんてできないよ
    かんべんしてくれ
  • 元の価格設定がおかしいから、値引き額が霞んでしまうんよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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