8月13日、タイで開催されているAXCRアジアクロスカントリーラリー2024は競技二日目を迎えた。ステージ距離が短縮されたSS2ではTOYOTA GAZOO Racingインドネシアの塙郁夫(115号車トヨタ・フォーチュナー)が最速タイムを記録し、総合順位でもトップに躍り出ている。
レグ2はスラタニからホアヒンまでの長い道のり、距離にして約550kmのコースが設定された今大会最長の一日となった。一方、この日のスペシャルステージ(SS=競技区間)は本来121.67kmだったところ、中間のパッセンジャーポイント(PC)以降の後半セクションが洪水の影響でキャンセルとなり75.19kmへと短縮されたステージでタイムアタックが行われることとなった。
田口/保井組トライトンがSS2で3番手タイム。チーム三菱ラリーアートは総合3、4番手につける/AXCR
そんなSS2はアップダウンが続く山間部のプランテーションの中を駆け抜ける高速ワインディングが舞台に。ここで速さを見せたTGRインドネシアの塙は1時間21分36秒というタイムで堂々のステージウインを飾り、13日(火)のステージに懸けられていた“横浜ゴムアワード”を受賞。2年連続で最高賞金を受け取った塙は、前日はトップから2分54秒おくれの4番手だったが、一気に順位を上げ総合首位に浮上している。
前日の2番手、いすゞ・スパン・エクスプローラー・リキモリ・ラリーチームのトンチャイ・クリンケー(106号車いすゞD-MAX)は連続のセカンドベストをマークし、総合でも2番手を守った。ステージ10番手タイムでのフィニッシュとなったチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーター(103号車ミツビシ・トライトン)がこれに続く。トップとの差は前者が1分03秒、後者は5分41秒だ。
総合4番手には競技初日を7番手で終えたチーム三菱ラリーアートの田口勝彦(107号車ミツビシ・トライトン)が上がってきた。田口は、SS2で塙とクリンケーに次ぐ3番手タイムを記録。総合トップとのタイム差は8分49秒となった。総合5番手はいすゞ・スパン・エクスプローラー・リキモリ・ラリーチームのスワット・ライジラピニャ(112号車いすゞD-MAX)で、田口からちょうど2分の遅れとなっている。
塙のチームメイトで前日に行われたSS1で穴に落ちてタイムを失い15番手発進となっていた“前年覇者”青木拓磨(TGRインドネシア/101号車トヨタ・フォーチュナー)は、火曜日のSS2では7番手タイムをマーク。総合8番手に順位を上げた。
14日(水)のレグ3は、ラリーのヘッドクォーター(HQ)が設置されたホテルを出発して同地に戻ってくるループステージが予定される。SSの距離はラリー前半では最長となる168.23kmだ。
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