現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ワールドプレミアも発表された「サロン・プリヴェ」、過去最多のエントリーを集めて華々しく閉幕

ここから本文です

ワールドプレミアも発表された「サロン・プリヴェ」、過去最多のエントリーを集めて華々しく閉幕

掲載 更新
ワールドプレミアも発表された「サロン・プリヴェ」、過去最多のエントリーを集めて華々しく閉幕

Alfa Romeo 8C 2300 Monza Spider by Zagato

アルファロメオ 8C 2300モンツァ・スパイダー by ザガート

最新BMW M3セダンとM4クーペをよりスパイシーに引き締める「Mパフォーマンスパーツ」登場

英国政府の感染対策と最新追跡アプリを導入

2020年9月23~26日に英国・ブレナム宮殿でコンクールイベント「サロン・プリヴェ(Salon Prive)」が開催され、世界中から珠玉の名車が集結。AXAが主催したコンクール・デレガンスも過去最多のエントリーを集めることになった。

今回は「距離を保って、共に集おう(Coming Together, Keeping apart)」というテーマが掲げられ、安全性が最優先された。イベントの運営に関しては英国政府が掲げる新型コロナウイルス(COVID-19)感染対策ガイドラインに沿って行われ、CIグループが開発した感染者追跡アプリ「Liber」が導入されている。

「Liber」は大型イベント主催者向けに開発されたアプリであり、世界で初めて自動車イベントで使用。参加者全員が入場前に新型コロナウイルスに感染していないことが確認され、その後も必要に応じて連絡が取れるようにされた。

サロン・プリヴェを主催するアンドリュー・バグリーは、イベントの成功を受けて以下のようコメントした。

「ディレクターを務める弟のデイビッドと私から、後援をいただいたマールボロ公爵、ブレナム宮殿の運営チーム、素晴らしいスポンサー、自動車関連の出展者、ケータリング業者、サプライヤー、そして素晴らしいサロン・プリヴェ・チームに、あらためて感謝の意を表したいと思います」

「昨年よりも45%もイベント規模が拡大し、AXAが主宰したコンクール・デレガンスには93台ものエントリーがありました。今年のサロン・プリヴェは、私たちの夢を超えて、さらにレベルアップできたと思います。2021年は今年よりも早い9月1日から4日の日程で開催されます。ブレナム宮殿の芝生の上で、またお会いできるのを楽しみにしています」

Touring Superleggera Aero3

トゥーリング・スーパーレッジェーラ Aero3

ワールドプレミアが揃った華やかなVIP・メディアデイ

イベント前日の9月22日は、新たにVIP・メディアデイが開催され、世界的に有名な自動車メーカーの多くが、サロン・プリヴェを最新モデル発表の場に選び、華やかにサロン・プリヴェが幕を上げた。

特に注目を集めたのはベントレーで、マリナーが関連する3台のワールドプレミアを用意した。マリナーのクラシック部門は、最近修復されたばかりの1929年製ブロワーを発表。コーチビルダー部門はバカラル、コレクション部門はコンチネンタル GT マリナー クーペを持ち込んでいる。

他にも、イタリアのカロッツェリア「トゥーリング・スーパーレッジェーラ」は、印象的な「Aero3」、デンマークのハイパーカーメーカー「ゼンボ(Zenvo)」は最高出力1177bhpを誇る「TSRS-1」、車両重量1100kg・最高出力1100bhpのスペックを掲げた「エングラー スーパークワッド」などが、ワールドプレミアされた。

ヨーロッパ初公開となったのは、英国のブランド、ツール・ド・フォースの「TDF1」、日本製フルEVハイパースポーツ「アスパーク オウル」、オランダのフライングカー「PAL-V」も、観客の注目を集めていた。

ロールス・ロイスは英国のファンのために最新モデルの「ゴースト」を持ち込み、ケーニグセグも世界初のメガGTを名乗る4シーターハイパースポーツ「ジェメーラ」を披露。アンディ・ウォレスのドライブで、市販車最高速度の490.484km/h(304.773mph)を達成した「ブガッティ シロン スーパースポーツ 300+」、モーガンが持ち込んだ「プラス 4」を含む4モデル、マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノが手掛けた「ニューストラトス」もイベントに華を添えている。

1933 Rolls-Royce Phantom II Continental Touring Saloon

1933 ロールス・ロイス ファントム II コンチネンタル ツーリングサルーン

インドへと渡る貴重なクラシック・ロールス・ロイスが受賞

AXAが主催するコンクール・デレガンスは23日水曜日に開催され、過去最多となる93台のエントリーを集めた。タツィオ・ヌヴォラーリが最後にレースを戦ったスクーデリア・フェラーリの「アルファロメオ 8C 2300モンツァ・スパイダー by ザガート」がベスト・オブ・ショー賞を獲得。また、1974年製アルファロメオ ティーポ33 TT12、1988年製ポルシェ 962もクラスウイナーに輝いている。

「モスト・エクセプショナル・コーチワーク・アワード(最も優れたコーチビルド賞)」は、故マルコム・キャンベル卿が所有していた1933年製「ロールス・ロイス ファントム II コンチネンタル ツーリングサルーン」が獲得。この貴重な車両は、インドのヨーハン・プーナワラが展開する「YZPコレクション&ミュージアム」へと搬送されるため、今回が英国で見られる最後の機会となった。キャンベル卿の孫であるドン・ウェールズ氏はブレナム宮殿で新しいオーナーと出会い、このクルマに別れを告げている。

今年から、最も優れたデザインに贈られる賞(モスト・エクセプショナル・デザイン・アワード)を設定。ブレナム宮殿で生まれたウィンストン・チャーチル元首相に敬意を表して「チャーチル・カップ」と名付けられ、1936年製「ランチア アストゥーラ ピニンファリーナ “ボッカ” カブリオレ」が、初の栄冠に輝いている。

華やかなイベントの締めくくりとして26日開催された「サロン・プリヴェ・クラシック&スーパーカー・デイ」には、アストンマーティン、ベントレー、フェラーリ、ジャガー、ランボルギーニ、マセラティ、マクラーレン、ポルシェなどの新旧珠玉の名車が展示され、1100台以上のクルマがブレナム宮殿敷地内でパレードランを行った。

「サロン・プリヴェ・クラブ・トロフィー」は、ミュージシャンのロッド・スチュワートが新車で購入したというヒストリーを持つ1972年製「ランボルギーニ ミウラ SV」が獲得。特注でエアコン、ブルーレザーインテリア、録音用カセットデッキが装備されており、ロッド・スチュワートが室内で鼻歌でメロディーを録音し、スタジオに音源を持ち込んでいたという逸話が彼の自伝に登場している。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
2025年は車を買う! でもどれにする?…スライドドア付き軽自動車・予算別ガイド、3ゾーン48車種
レスポンス
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
いつ見てもかわいいレトロデザイン!! 超小型車 フィアット新型「トポリーノ」は欧州で大人気! ネットに続々寄せられる熱い思いとは
VAGUE
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
レスポンス
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
8C スパイダーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村