住宅街や田園地帯も走行 自動運転の実現に一歩
日産自動車が主導するプロジェクト『evolvAD』により、特殊な装備を施した日産リーフが英国内の住宅街や地方の道路でテスト走行を実施した。これにより、英国における自動運転の実現が一歩近づいたとされている。
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evolvADは、英国政府の1億ポンド(約190億円)のインテリジェント・モビリティ基金から一部資金提供を受けたもので、自動運転車の導入に向けた幅広い研究プロジェクトの一環である。
プロジェクトでは、都市部以外の場所や交通の便が悪い地域で使用できるかどうかを評価すること、住宅地の監視カメラなどのインフラを活用して状況認識能力を向上させること、複雑な地方の道路を自動運転車が走行するためにどのような技術が必要になるかを探ることなどを目標としていた。
evolvADは、『HumanDrive』と『ServCity』を含む8年間のプロジェクトの最終段階であった。このプロジェクトは都市部におけるロボタクシーサービスの導入支援を想定していたため、人口密集地域で行われた。
日産によると、結果の全容は間もなく明らかになるというが、研究開発部門の責任者であるデビッド・モス氏はすでにこのプロジェクトを「大成功」と表現している。
モス氏は以前、自動運転が日産アンビション2030戦略の重要な柱であると述べ、「自動運転技術は、車両の安全性、環境への影響、アクセシビリティの面で大きなメリットをもたらすため、非常に重要です」としていた。
8年間にわたるテストの中で、リーフは高速道路、市街地、住宅街、地方の小道を約2万5000km走行したが、一度も事故は記録されていないという。
産業大臣のサラ・ジョーンズ氏は次のように説明した。
「英国の自動車産業は世界でもトップクラスであり、今回のプロジェクトによって自動運転が現実に一歩近づいたことを嬉しく思います」
「わたし達の産業戦略は、自動車産業を強化し、英国のあらゆる地域に成長と雇用、機会をもたらすことです」
evolvADのプロジェクトリーダーであるロバート・ベイトマン氏によると、日産の焦点は現在、英国の都市が自動運転車の導入に対応できるようにすることに移っているという。
同氏は、「わたし達は国全体のインフラと規制のニーズの全体像について理解を深める必要があります。そして、適切な方法とタイミングで自動運転車サービスの導入を成功させるために、政策立案者と都市計画者に重要な洞察を提供します」と述べた。
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