■ホンダ“新型シティ”な「“白い”サスティナC」実車公開
「これって初代シティだよね!?」昨年のジャパンモビリティショー2023に出展され、来場者からそんな声が飛び交っていたホンダのコンセプトカー「サステナCコンセプト」。
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ホンダはこのクルマに関して「シティ」という名称や表現は全く使っていません。しかし、丸いヘッドライトや「チョロQ」を思わせる縦横比を持ったトールボーイスタイルなど、1981年に登場した初代シティのイメージをモチーフにしていることは誰の目にも明らかでしょう。
コンセプトカーとして発表されたサステナCコンセプトに関してホンダは「限りある資源の制約から解放してくれる四輪電気自動車のコンセプトモデル」と説明します。
パワートレインをモーターとしたEV(電気自動車)で、ボディパネルは回収した使用済みアクリル樹脂を再利用。サステナブル(持続可能な)を思わせるネーミングの通り「資源の循環利用」をテーマに作られていて、たとえばボディパネルは再生素材を使ったアクリルとしています。
そんなサステナCが2024年7月18日からインドネシアで開催されている「ガイキンド・インドネシア国際オートショー」に出展されたのですが、驚いたのはボディカラー。
ジャパンモビリティショー時の“赤”から大胆にイメージチェンジをはかり、「2024モデル」として白をまとっているのです。
実はこの“白いサステナC”は今回が初公開ではなく、今年4月にイタリアで開催された「ミラノデザインウィーク」で初公開されています。
白いボディカラー自体は「ミラノデザインウィークの雰囲気にあわせたもの」とホンダは同イベント出展時に説明していますが、けっこう似合っている……というのが筆者の印象です。
興味深いのは、カラーは単に白いだけでなく、マーブル調の模様になっていること。サステナCコンセプトのボディパネルは環境負荷低減のため無塗装ですが、この模様は無塗装でしか表現できず、リサイクルアクリル素材をイメージさせるデザインの象徴として演出されているものです。
ところで、ホンダの日本向けEV戦略は今年の秋に商用軽バンである「N-VAN:e」を発売したのち、2025年には「N-ONE」ベースのEVモデルが登場予定。
その後について、2024年5月に発表された「2024 ビジネスアップデート」にでは「“操る楽しさを際立たせた小型EV”を2026年に投入する」とアナウンスされています。
あくまで可能性の話となりますが、このサステナCコンセプトの市販バージョンが2026年投入の“操る楽しさを際立たせた小型EV”につながることも考えられます。
サステナCコンセプトの駆動方式は公表されていませんが、もし「Honda e」のように後輪駆動だったら走りの楽しさもさらに高まることでしょう。
ちなみに、シティに対する「モトコンポ」のような存在としてサステナCコンセプトには「Pocket Concept」と呼ぶ電動バイクがセットで用意されています。
こちらもジャパンモビリティショー公開時の赤から、マーブル模様入りのホワイトへとチェンジされジャカルタのショー会場に展示されていました。
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