リッターエンジン搭載の痛快FRドリフトマシン
ツインカムヘッド移植の1100cc仕様!
アルトワークス、ミラTR-XXと並んで平成初期の軽自動車ブームを牽引した車種と言えば、三菱のミニカ・ダンガンZZ。DOHCターボエンジンの64psというスペックは、当時の軽人気をライバル達と分かつ存在でもあった。
そんなミニカも、この8代目となるH42/47シリーズでは、NAモデルのみとなり存在感を失っていき…、寂しいことに2011年には49年の歴史に幕を下ろしているのだ。そのため「ミニカ」という車名はメジャーではあるが、軽チューニングベースとしてはすでにマイナーな存在と言っていいだろう。
そこで立ち上がったのが“オートリサーチ米沢”。ミニカをベースに、ダンガンを超えるボーイズレーサー仕様を製作したのだ。細部を見ていく。
エンジンはシングルカムの3G83から排気量1100ccの4A31(ミニカトッポBJワイドなどのSOHC)へ換装し、さらにパジェロミニから流用した4A30用DOHC・20バルブのシリンダーヘッドを移植することでツインカム化。
ここに、カワサキのZ1000から流用したスロットルボディを組み合わせることで4スロ仕様へとアップデートしているのだ。
マネージメントに関しては、エンジンドナーとなるトッポBJワイドのECUをベースに、トラストeマネージを使用して燃料系を制御。まだ組み上がったばかりということでパワーは未計測だが、ノーマルの4A31で78psというスペックのため、ミニカからは大きくパワーアップを果たしていることは間違いない。
ツインカムヘッド化に合わせて、点火系もダイレクトイグニッション化。デスビからクランク角センサーへと差し替えるブラケットはワンオフだ。もちろん、インマニもバイク用を流用するため新規で製作している。これらのワンオフメイドには、3Dプリンタを活用しているというのも今時の手法と言えるだろう。
H47ミニカではタコメーターが標準装備されていなかったため、コラムカバー上にタコメーターを追加している。
また、足回りはスズキ用の車高調を流用しているが、三菱用のアッパーブラケットを組み合わせてニコイチ仕様で構築。今回はドリフト仕様として撮影に持ち込んでいるため、4WDをベースにフロントのドライブシャフトカットやセンター/リアデフの溶接ロックという手法でFR化されているのも見どころだ。
「リッターエンジン搭載のハイレスポンスなFRマシンは本当に楽しいですよ!」とはオーナー。チューニングの原点を感じさせてくれるようなホットマシンだ。
●取材協力:オートリサーチ米沢 山形県米沢市窪田町窪田1715-1 TEL:0238-36-0403
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みんなのコメント
楽しい時代でしたね
一昨年。アヴァンツァートでデビューしたJBエンジンを800ccオーバーまで排気量アップしたエンジンで
ツクバ1分切りを達成したコペンはなんと285psを叩き出しているそうです
ノーマルではGT-Rでも出せない ツクバ1分切り
もうチューニングの世界がとんでもない事になってる