現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > EV走行義務化も視野に? レクサス新型「NX」に搭載される「ジオフェンス技術」って何?

ここから本文です

EV走行義務化も視野に? レクサス新型「NX」に搭載される「ジオフェンス技術」って何?

掲載 更新 17
EV走行義務化も視野に? レクサス新型「NX」に搭載される「ジオフェンス技術」って何?

■走行位置を検知してクルマが自動でEVモードに切り替える!?

レクサスのクロスオーバーSUVNX」が2021年秋にフルモデルチェンジし、7年ぶりに新型モデルがデビューします。

【画像】新型はイケメンすぎる!レクサス「NX」をもっと見る(32枚)

トヨタが同年8月25日にオンラインで開催した「トヨタ ソフトウエアとコネクティッドの取り組み 説明会」で、チーフ・プロダクト・インテグレーション・オフィサーの山本圭司氏が新型NXに関しても発言し、同車にはさまざまな最新デジタル技術が搭載されることが分かりました。

新型NXに採用される新技術のなかで、もっとも注目されるのが「ジオフェンス技術」です。

ジオフェンスとは、ジオグラフィ(地図情報)とフェンス(境界線)をデジタル技術を使って構築するもの。

欧州の一部都市などでは、近い将来に都市部はBEV(バッテリー電気自動車)のみが走行可能とするといった法規制が敷かれる可能性が高くなっています。

トヨタが示した図表では、ハイブリッド車の走行ルートを地図上に示し、その途中に赤い線で囲ったエリアではBEVとしてEVモード走行に自動で切り替わるとしています。これが、ゼロエミッション規制都市での走行対応ということです。

山本氏は「カーナビゲーションとクラウド技術を足し合わせたもので、ハイブリッド車のエンジン駆動時間とモーターの駆動時間をコントロールする」と説明します。

こうした規制は、たとえばシンガポールで実施されている都市部で曜日、時間、各種イベント対応などで通行料金が変化するETC(自動料金徴収システム)を活用した公道でのロードプライシングに似ています。

規制区域や規制内容がその都度変化するため、クルマ側が規制情報をリアルタイムで把握する必要がありますが、ETCならば道路インフラ側からの数十メートル程度での狭域通信によって、通行するその場でクルマ側に搭載したETC車載器が情報を読み取ることができます。

一方ジオフェンス技術では、クルマに搭載するDCM(データ・コミュニケーション・モジュール)を通じて、車両の走行状況をクラウド上のトヨタスマートセンターで収集・解析。

そこに行政機関や道路インフラ事業者などから得た規制情報をかけ合わせることで、ハイブリッド車のコントロールユニットを自動で制御するというものです。

山本氏は「ジオフェンス技術は新型NXに織り込まれている」と説明し、日本を含めて今後、世界各地でBEV走行が義務化される規制区域が設定されてもすぐに対応できる状態にあることを明らかにしました。

また、ジオフェンス技術を実施する前提として「(トヨタとして)カーボンニュートラルについては総力戦で臨む。カーボンニュートラルにはBEVが唯一の救世主といわれることもあるが、カーボンニュートラルはいろいろな技術を、やれることをやり続ける姿勢が大事だ」ともいいます。

つまり、ジオフェンス技術はレクサスに特化した技術ではなく、近い将来にはトヨタ各モデルへと展開される可能性が高いということです。

■OTAの拡充など、未来のレクサス・トヨタを見据えた新技術搭載

もうひとつ、山本氏が新型NXで新規導入と説明したのが「OTA」です。

OTAとは「オン・ザ・エアー」のことで、通信によって車載ECU(制御ユニット)のソフトウエアを書き換える技で、テスラを始め、世界各国の自動車メーカーが本格的な導入を急いでいます。

山本氏によると、トヨタがOTAを最初に量産したのは2007年の「マップオンデマンド」で、カーナビゲーションの地図情報の最新化や経路案内について実施したのが始まりだといいます。

また、2017年からはカーナビゲーションに加えて、オーディオなどマルチメディアの一部でOTAによるソフトウエアのアップグレードが可能となっています。

さらに、トヨタ新型「MIRAI」とレクサス「LS」に搭載する高度運転支援システム「チームメイトコンセプト」では運転制御についてのOTAを量産しています。

新型NXを皮切りに、4年ぶりにフルモデルチェンジする「マルチメディア・コネクテッドサービス」では、高度な運転支援システム「トヨタセーフティセンス」やコックピットのグラフィックス表示についてもOTAで対応が可能になるといいます。

では、今後は車載ソフトウエアの最新化はすべてOTAに移行するのでしょうか。

この点について山本氏は、「(なんらかのトラブルによって)車両が機能不全に陥ってはいけないため、ソフトウエアのアップデートは慎重におこなうべき。OTAの内容について、販売店がしっかりとお客様さまに寄り添い説明して頂くことが大事だ」とコメント。

販売店の整備工場で専用機器を使った従来型のソフトウエアのアップデートとOTAを両立化させる意向を示しました。

こうしたジオフェンス技術やOTAのほかにも、新型NXは未来のレクサス、そして未来のトヨタを実感できるさまざまな新技術が搭載されます。

新型NXの発売がいまから待ち遠しく感じます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ダカールラリー2連覇、三菱自動車の増岡浩氏がスポーツ功労者顕彰を受賞
ダカールラリー2連覇、三菱自動車の増岡浩氏がスポーツ功労者顕彰を受賞
レスポンス
プレミアムSUVにピッタリなタイヤって何? 電動車にも対応する「ADVAN V61」の実力は? 乗って感じた印象とは【試乗】
プレミアムSUVにピッタリなタイヤって何? 電動車にも対応する「ADVAN V61」の実力は? 乗って感じた印象とは【試乗】
くるまのニュース
660ccの「小さな高級車」って最高! “超ラグジュアリー”仕立てのダイハツ「タントエグゼ」が凄かった! 上品&カッコいい「オトナの軽自動車」とは
660ccの「小さな高級車」って最高! “超ラグジュアリー”仕立てのダイハツ「タントエグゼ」が凄かった! 上品&カッコいい「オトナの軽自動車」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

17件
  • 国内ではレクサス史上最高の受注を獲得してるみたいですね‼︎

    文句ばっかで買えない奴の意見なんて無視で正解‼︎
  • なんでUXフェイスにしちゃったんだろう
    ほんと残念
    NXらしい美女のような美しさがなくなり、すっかり眉毛で男臭くなってしまった
    まだRXに見た目合わせて行くならわからないことはないけど…なんでそっちに合わせるかなぁ
    UXが売れたのはサイズ感と値段だろうし…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

485.0650.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

168.0952.5万円

中古車を検索
NXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

485.0650.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

168.0952.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

マイカー登録でPayPay最大50万相当もらえる