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今度こそ「ヤリス」を超えた? 大幅改良を受けた「フィット」のお買い得度とベストグレードを解説

掲載 更新 84
今度こそ「ヤリス」を超えた? 大幅改良を受けた「フィット」のお買い得度とベストグレードを解説

パワーユニットと装備の強化
ホンダのコンパクトハッチ「フィット」がマイナーチェンジを受けた。現行型は、Bセグメントカテゴリーでトヨタ「ヤリス」に水をあけられているが、どのように挽回策を練ってきたのか。コンパクトカーをお探しの方にとって、その進化は大いに気になるところだろう。そこで今回は商品力を高めた改良版フィットを掘り下げてみたい。

まず、マイナーチェンジで大きく変わったのがパワートレーン。ハイブリッドシステムの「e:HEV」はモーターの最高出力が従来型から14ps増の123psへと向上し、発進時の加速がさらにスムーズになった。

ホンダ「フィット」がマイチェン。1.5Lエンジン搭載、価格は約159万円から。RSも復活

また純ガソリン車はエンジンを1.3Lから1.5Lに変更。これによりスペックは98ps/118Nmから118ps/142Nmへと大幅に強化され、ゆとりある走りを実現している。さらに、進化した安全運転支援システム「ホンダ センシング」も全タイプに標準装備。車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援するトラフィックジャムアシストや急アクセル抑制機能が新たに付与されている。

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エクステリアをリフレッシュ
デザインについては、従来のかわいい系の顔が受けなかったと判断したのか、主要グレードではフロントにモールが入れられグリルの存在感が増した。また、運転好きが注目したいのは新グレード「RS」の追加。こちらは専用グリルやサスペンションによりスポーツモデルであることを強調しており、ハイブリッド版にはアクセルオフ時の減速力を選択できるセレクターや3つのドライブモードスイッチも奢られる。こうしたブラッシュアップにともない、改良後の車両価格は159万2800円~266万4200円と、これまでより4~7万円程上昇している。

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おすすめはハイブリッドの「e:HEV HOME」
マイナーチェンジ後モデルのお勧めグレードとしては、ズバリ「e:HEV HOME」(217万5800円)を推したい。なぜなら、コネクティビティ機能、USB充電端子など便利機能が充実するうえ、シートバックポケット、本革巻きステアリング、インパネのソフトパッド等、満足度の高い装備がひと通り揃っているから。そして、純ガソリン車との価格差は35万円、燃費差は29.0km/L対18.5km/Lで、年間1万km走行、レギュラーガソリン150円/Lと仮定した場合、10年チョイで元が取れる。税金優遇とリセールも考えるとハイブリッドを選んだ方が良さそうだ。

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燃費ではヤリスに軍配
では、マイナーチェンジによりヤリスとの差は埋められそうか。この点、パワーユニットについてはハイブリッド、純ガソリンともエンジン排気量がヤリスと同じになったので(ただし、ヤリスは直列3気筒)、詳しいスペックをFF車で比較していこう。

まずハイブリッドは、フィットが「エンジン106ps/127Nm+モーター123ps/253Nm」、ヤリスが「エンジン91ps/120Nm+モーター80ps/141Nm」なので、すべてにおいてフィットが上回っており、マイナーチェンジでその差はさらに開いた格好。もっとも、燃費(WLTC)は中間グレードでフィット29.0km/L、ヤリス35.8km/Lとヤリスが優れる。

純ガソリンは、フィットが118ps/142Nm、ヤリスが120ps/145Nmなので、わずかにヤリスが優位。燃費は中間グレードでフィット18.5km/L、ヤリス21.4km/Lと、ここでもヤリスが強い。

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ヤリスにはない電動パーキングブレーキを装備
価格については、同等グレードだとヤリスの方が高い場合とフィットの方が高い場合があるが、おおむね差は数万円となっており、装備の細かい違いを考えると、お買い得度にほとんど差はないと言っていいだろう。ただし、フィットが停止保持を可能にする電動パーキングブレーキを装備するのに対し、ヤリスは昔ながらの手引式ブレーキとなる。信号待ちでブレーキから足を離せるのはかなり楽なので、その点ではフィットにアドバンテージがある。

ということで、燃費は若干引けを取るものの、走行性能の高さを考えればフィットにも十分勝機はありそうだ。

以上、改良型フィットを深掘りしてみた。検討の参考にになれば幸いだ。

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※写真
1枚目:フィット e:HEV RS
2枚目:フィット e:HEV LUXE
3枚目:フィット e:HEV HOME
4枚目:フィット e:HEV CROSSTAR
5~11枚目:フィット e:HEV RS
12枚目:フィット e:HEV RS 16インチホイール
13枚目:マルチインフォメーションディスプレイ
14枚目:電子制御パーキングブレーキ

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みんなのコメント

84件
  • ヤリスの後席は狭いので
    ヤリス:夫婦とペットの家族
    フィット:夫婦と子供の家族
    そう言う棲み分けかと思ってたけど違うのかな?
  • ヤリスはコスト削減が目に見える部分まで行われています
    酷すぎる
    本来であればフィットの敵じゃないはずなんですけどね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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