■JMSで「次期シティ」と話題の新モデル 登場なるか
ホンダは、2024年1月をもって小型バッテリーEV「Honda e(ホンダ e)」を生産終了すると発表しました。
コンパクトなEVとして注目のモデルが幕を閉じますが、2026年には小型車カテゴリで2タイプのEVを投入することが予定されています。どのようなモデルになるのでしょうか。
【画像】「えっ…!」 これが「次期型シティ」!? 画像で見る(75枚)
ホンダ eはホンダ初の量産電気自動車で、日本では2020年に発売されました。
2017年にドイツで披露されたコンセプトカー「Honda Urban EV Concept(ホンダ アーバン イーブイ コンセプト)」がベースで、スタイリングは大きく変更することなく登場しました。
また、モーターなど重量物をリアに搭載したRR駆動レイアウトを採用し、コネクテッド機能も搭載するなど、新時代のコンパクトカーを予感させるクルマに仕上げています。
価格は495万円で、政府や各自治体の補助金を受けてもコンパクトカーとしては高価であったことなども要因とし、販売面では苦戦し生産終了となりました。
このホンダ eの生産終了をもって、一時的に国内のEVはラインナップから消滅しますが、ホンダは電動化戦略を加速させており、2022年4月の「四輪電動ビジネスの取り組みについて」では、EV計画を中長期的に強化していく方針が明かされました。
翌年4月には「2023 ビジネスアップデート」発表会で、日本国内で2025年に「N-ONE」ベースのEV、2026年にはSUVタイプを含む小型EV2機種を発売すると明言しています。
具体的なモデルの詳細は不明ですが小型EVと説明されていることから、ホンダ eの後継として捉えても不自然ではありません。
加えて、2023年10月28日から開催された第1回「ジャパンモビリティショー2023」では、ホンダは新型ハッチバックコンセプトカー「SUSTAINA-C Concept(サステナシーコンセプト)」を世界初公開しました。
「限りある資源の制約から解放してくれる四輪電動モビリティのコンセプトモデル」と説明されるサステナシーコンセプトは、3ドアハッチバックのコンパクトボディに電動パワートレインを搭載。
車体は回収した使用済みアクリル樹脂を再利用して作られ、「地球環境の保護」と「自由な移動の喜び」を将来にわたって両立することを目指したといいます。
登場時はレッドの鮮やかなカラーやブラックのバンパー、愛嬌のある丸形のヘッドライト、さらにグリル風の水平基調のフロントガーニッシュ、傾斜の強いボンネットなどが、1981年登場のベーシックコンパクトカー「シティ」を想起させると話題になりました。
ブース担当者は、世界初公開時の取材で「ホンダが元々得意としている普及価格帯のEVをラインナップさせるべきだ」と話しており、かつてのシティのようなベーシックなEVを目指しているようです。
海外ではラージSUVやセダンなど大型のモデルが好まれますが、日本においては比較的コンパクトなモデルが求められる傾向にあり、日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」といった軽EVのシェアも拡大されつつあります。
こうしたなか、ジャパンモビリティショーで披露されたサステナシーコンセプトがシティのように比較的安価なエントリーモデルとして登場すれば、EVシェアを拡大するチャンスになりうる可能性もあります。
具体的な登場時期といった情報は現在発表されていませんが、ホンダの新時代を担うニューモデルに期待が膨らみます。
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みんなのコメント
タイのシティそのまま持ってきて発売すれば?
今のフィットのデザインよりも遥かにいいと思いますが。