現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > プロが断言! いま軽自動車でレースを始めるなら「アルト」一択な理由とは

ここから本文です

プロが断言! いま軽自動車でレースを始めるなら「アルト」一択な理由とは

掲載 更新 48
プロが断言! いま軽自動車でレースを始めるなら「アルト」一択な理由とは

軽カーレース参戦でオススメのモデルとは

 全国で盛り上がる軽自動車のイベント。振りまわしやすいサイズと適度なパワー、維持費を含むランニングコストが魅力で、多くのユーザーがレースを楽しんでいる。今から参戦するなら車種はどれを選ぶのがベターなのか、そしてマシンメイクで押さえるべきポイントは何か。戦闘力だけじゃなく、中古車の価格やパーツの豊富さ、そして日常の使い勝手なども踏まえたうえで考察したい。

もはや学生が作るレベルじゃない! 日本自動車大学校の卒業制作が想像の斜め上すぎて笑う

軽さが優位性にあるHA36型アルトが断トツにオススメ

 結論からいえばイチ推しは昨年まで現行型だったHA36型のアルトで、ワークスに代表されるターボでも廉価モデルのNAでもアリだろう。おもな理由は以下のとおりだ。まずは最近こそ上昇しているものの中古車が安くタマ数が豊富なこと、そして年式が新しいため快適性を含めて使い勝手に優れることだ。

 また有力なチューニングパーツメーカーやプロショップがこぞって開発に力を入れており、パワー系から足まわりまでカスタムするための部品が大量に出まわっている。そしてセッティングのデータがかなり煮詰まっている点も大きなアドバンテージとなる。

 さらに挙げるなら車重である。アルトワークスとターボRSの最軽量グレートが670kg、これはS660やLA400Kコペンと比べて160~180kgも軽いのだ。NAも今年から始まる『東北660選手権HA36カップ』の車両は、ごく一般的な軽量化で616kgというデータが残されている。ちなみに軽さで根強い人気を誇るHA23型アルトのレースカーをも凌駕し、ほとんどシェイクダウンの状態ながら上位に食い込んだ実力の持ち主。5ドアがゆえの使い勝手や燃費のよさも無視できない要素で、スプリントだけじゃなく耐久レースでも高い戦闘力を誇る。

レース参戦に必須のアイテム&チューニングメニューは?

 ではHA型36アルトを手に入れたとして、最低限やるべきチューニングとは何か。サーキットを走る以上は絶対に欲しいのがロールケージ。サンデーレースであってもレギュレーションで義務化されているレースも少なくない。クラッシュに際して自分の身体を守ると同時にボディ剛性も向上できる。近年の製品はパイプのレイアウトが工夫されており、乗降性もノーマルと同等だ。

 続いてはサスペンション。見て分かるとおりHA36型はやや腰高感があるボディ形状なので、ローダウンして安定感を高めることが必須といえる。前述のとおり開発が盛んに行われた車種なので、車高調は選び放題だしセッティングのデータも多い。

 もちろんエンジン系のツボはNAとターボで異なり、NAなら昨年あたりからリリースが始まったチューニングECUで、電子スロットルのコントローラーと併せて使用すればよりベター。乗った人ならわかると思うが純正はパワー感もトルク感も乏しく、レスポンスも決して褒められたものではない。スポーティさはまったく感じられないが、上記の2アイテムでお世辞じゃなく『別モノ』に変貌を遂げるのだ。

 ターボならエンジンを壊さず不安なく走るためラジエーターやオイルクーラーといった冷却系。モチロンECUやタービン交換も効果大だし魅力的だが、すぐオーバーヒートしては宝の持ち腐れになってしまう。

格安なL275型ミラや新車の現行型コペンも高い戦闘力を誇る

 最後に「あえて違うクルマで勝負!」という人に向け、HA36型アルト以外の選択肢をNAとターボで1台ずつ紹介したい。NAなら『東北660選手権』の主力マシンである、ダイハツのL275型ミラが低価格にして高い戦闘力だ。車重こそHA36型アルトにおよばないが、長いホイールベースは高速コーナーで安定感があり、パワーもトルクもあるKFエンジンのおかげで上り勾配でも力強く加速する。また、中古のレースカーを手に入れやすいのもメリットだ。

 ターボなら現在も新車が買えるLA400K型コペン。長らくの課題だったECUが解析されたことでチューニングの可能性がイッキに広がり、同じオープン2シーターのS660より積載量が多い点も見逃せないメリットになるだろう。

 紹介した3車種はいずれも新しめのモデルばかりなので、まだ大がかりなリフレッシュの必要性がなく、純正パーツも社外パーツも入手に困ることがない。2022年のモータースポーツはシーズン開幕が目前に迫っている。この機会に楽しくも奥深い軽自動車レースに足を踏み入れてみよう!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
Auto Messe Web
【このキュートなシティ ターボIIなんぼ?】ホンダ好きにはたまらない永遠のアイドル しかもモトコンポ付き!「ホンダ シティ ターボII」販売中!
【このキュートなシティ ターボIIなんぼ?】ホンダ好きにはたまらない永遠のアイドル しかもモトコンポ付き!「ホンダ シティ ターボII」販売中!
AutoBild Japan
【殿堂入りレベルの完成度】オートカラーアウォード2024でマツダCX-80がグランプリを受賞
【殿堂入りレベルの完成度】オートカラーアウォード2024でマツダCX-80がグランプリを受賞
AUTOCAR JAPAN
2024年の一台は「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」に決定! 第7回日本バイクオブザイヤー授賞式が開催
2024年の一台は「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」に決定! 第7回日本バイクオブザイヤー授賞式が開催
バイクブロス
ヒョンデが『i20 Nラリー2』に新型“ステップ2”を投入。7つのジョーカーを活用/ERC
ヒョンデが『i20 Nラリー2』に新型“ステップ2”を投入。7つのジョーカーを活用/ERC
AUTOSPORT web
「ハイパーカーは乗り物以上の芸術」超高級車のブガッティが「究極のガレージ」発表
「ハイパーカーは乗り物以上の芸術」超高級車のブガッティが「究極のガレージ」発表
レスポンス
ホンダ新型プレリュード、2025年にアメリカで販売開始へ。将来的なレースベース車両になるかも?
ホンダ新型プレリュード、2025年にアメリカで販売開始へ。将来的なレースベース車両になるかも?
motorsport.com 日本版
レクサス新型「LX」がスゴイ! ”頑丈“すぎる新ハイブリッド搭載の「本格モデル」! “超タフ”な新仕様「オーバートレイル」もある「最上級“SUV”」が販売店でも話題に
レクサス新型「LX」がスゴイ! ”頑丈“すぎる新ハイブリッド搭載の「本格モデル」! “超タフ”な新仕様「オーバートレイル」もある「最上級“SUV”」が販売店でも話題に
くるまのニュース
国内外で活躍するBIRTH RACING PROJECTがドライバーデベロップメントプログラムを始動へ
国内外で活躍するBIRTH RACING PROJECTがドライバーデベロップメントプログラムを始動へ
AUTOSPORT web
【アメリカ】ホンダの大型SUV「プロローグ」に反響多し! 「100万円以上も安くなるのスゴイ」「あえてシンプルなデザインが素敵」の声! 日系車で「1番人気」を獲得!
【アメリカ】ホンダの大型SUV「プロローグ」に反響多し! 「100万円以上も安くなるのスゴイ」「あえてシンプルなデザインが素敵」の声! 日系車で「1番人気」を獲得!
くるまのニュース
デザインコンセプトは「ナチュラルユニーク」! スズキが軽乗用車「ワゴンR スマイル」の新型モデルを発売
デザインコンセプトは「ナチュラルユニーク」! スズキが軽乗用車「ワゴンR スマイル」の新型モデルを発売
バイクのニュース
クルマのエアコンフィルター交換、サボってない? 自分で点検・交換する方法を紹介!【カーマニア本田浩隆の愛車日常メンテナンス】
クルマのエアコンフィルター交換、サボってない? 自分で点検・交換する方法を紹介!【カーマニア本田浩隆の愛車日常メンテナンス】
くるくら
ゲイルスピードのアルミ鍛造ホイールに X350/X500/GSX-R1100用が登場!
ゲイルスピードのアルミ鍛造ホイールに X350/X500/GSX-R1100用が登場!
バイクブロス
2025年[フルモデルチェンジ]予定の日産・キックス! [コンパクトSUV]として爆ウレするために必須の条件とは?
2025年[フルモデルチェンジ]予定の日産・キックス! [コンパクトSUV]として爆ウレするために必須の条件とは?
ベストカーWeb
6年ぶりに復活した日産S14「シルビア」…きっかけは「チャージスピード」のフルエアロ! ただいま「痛車にしようか思案中」
6年ぶりに復活した日産S14「シルビア」…きっかけは「チャージスピード」のフルエアロ! ただいま「痛車にしようか思案中」
Auto Messe Web
F110カップに『GSTR GRAND PRIX F110 CUP 2025シリーズ』と題したスカラシップを設定
F110カップに『GSTR GRAND PRIX F110 CUP 2025シリーズ』と題したスカラシップを設定
AUTOSPORT web
「冬の方が夏に比べて“燃費が悪くなる”と聞きましたがなぜですか?」 納得の理由に「雪降るエリアだと仕方ない」「冬に燃費稼ぐのは諦めます」の声! すぐできる“燃費を良くする方法”とは?
「冬の方が夏に比べて“燃費が悪くなる”と聞きましたがなぜですか?」 納得の理由に「雪降るエリアだと仕方ない」「冬に燃費稼ぐのは諦めます」の声! すぐできる“燃費を良くする方法”とは?
くるまのニュース
トヨタ車体が提案! 斬新ドア採用の「クロスバンギア」は市販化する? ノアヴォク派生ぽい「“SUVミニバン”コンセプト」はどうなるの?
トヨタ車体が提案! 斬新ドア採用の「クロスバンギア」は市販化する? ノアヴォク派生ぽい「“SUVミニバン”コンセプト」はどうなるの?
くるまのニュース

みんなのコメント

48件
  • 何しろ軽いからね。
    それにバランス的にもいいんだよね。
  • L275Vは剛性感の高い3ドアHBボディなのが魅力
    もしアルトに3ドアがあればもう一段軽量化+剛性アップしてるでしょうに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3.8308.0万円

中古車を検索
アルトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3.8308.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村