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自動運転技術の市販車実装で運転はどうなる? 実証実験の現場から試乗レポート

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自動運転技術の市販車実装で運転はどうなる? 実証実験の現場から試乗レポート

車の最新技術 [2022.11.10 UP]


自動運転技術の市販車実装で運転はどうなる? 実証実験の現場から試乗レポート
SIP自動運転 第3回自動運転合同試乗会レポート【ニュースキャッチアップ】

【Honda CI】モビリティを進化させる人工知能技術を体験【石井昌道】

文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌 2022年11月発売号掲載の内容です)

自動運転の実証実験が行われる東京のお台場地域は、いまや自動運転技術の聖地ともいえる場所となっている。SIP自動運転の成果を発表するために開催された、プレス向け試乗会の模様をレポートしたい。


自動運転技術は市販車にどう実装されるか

公道を使った自動運転の実証実験で技術を磨く
 世界に先駆けて自動運転技術を実用化させるべく、産官学のオールジャパン体制で取り組んでいるのが、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転」。その成果を知らしめるべく行われた試乗会に、参加することができた。
 自動運転と聞いて多くの人がイメージするのが、無人タクシーのような人が運転しないシステムだろう。だが一足飛びに完全な自動運転を実現するのは困難で、各社は開発を続けながら、培われた技術を市販車にフィードバックしているのが現状だ。社会として合意や協力が必要な部分は各社で情報を共有、一方で商品(市販車やサービス)については競争領域として切磋琢磨していく方向だ。
 さて、そんな自動運転技術の最先端だが、ゆっくりではあるが、着実に進んでいるというのが、取材した素直な感想だ。技術者たちに話を聞くと、まだまだ時間はかかりそうだが、実際に取り組み、路上で走らせてみなければわからない課題があるなかで、SIPの取り組みには大きな意義があると声を揃えていた。
 自動運転技術は安全技術を大きく進化させたが、今後はさらに人間のミスをカバーしたり、負担を減らす技術として市販車に取り入れられていく。誰もがクルマを安全かつ快適に楽しめる時代を目指して、技術者たちは困難に挑み続けるのだ。


[CLOSE UP]誰もが安心してドライブを楽しむための自動運転
 主役はあくまでも人間。クルマは陰ながら運転を見守り、ピンチになったときにサポートしてくれるのが、「マツダ・コ・パイロット・コンセプト2.0」の考え方。この車両では、ドライバーの状態をつねにモニタリング、居眠りや急病で安全に運転できないとシステムが判断すると、音と画面で異常を知らせながら周囲の状況を判断しつつ、安全な場所に停車し自動緊急通報までしてくれる。2025年以降の実用化を目指し、開発を続けている。



スバルが公開した自動運転の実験車両は、360度を監視するべく8つの画像認識用カメラとLiDARを搭載。また、通信技術を活用した車両同士の連携(見通しの悪い合流など)についても研究を行っていることが発表された。

ダイハツでは、軽自動車に合った自動運転の形を模索するべく実験車両を開発し、街中などでテストを実施。コストを抑え、なおかつ実用的なものを目指して開発を行っている。

会場には輸入車ブランドであるBMWも参加していた。市販車にすでに高度な自動運転技術を導入していて、多くの車両で高速でのハンズフリー走行を実現している。

自動運転技術を開発するエンジニアリング企業TIER IVの実験車両はJPNタクシーがベース。最新バージョンでは状況判断の品質がさらに向上し、安全性を確保しながらよりスムーズに走るようになった。

自動運転技術はすでに市販車にも導入されている
 2022年秋に発売開始したCX-60には、「マツダ・コ・パイロット・コンセプト2.0」の技術を、一部ではあるが実装した「ドライバー異常時対応システム」を採用。自動運転技術はすでに市販車にも活かされている。


自動運転技術の進化は人間のためにある
 自動運転はクルマ好きから運転の楽しさを奪うものではなく、むしろドライバーの味方になるものだ。年齢を重ねても、疲れているときでも、クルマがサポートしてくれることで、安心して運転が楽しめる。自動運転技術の進化にこれからも注目だ。

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みんなのコメント

2件
  • Appletags内蔵完全自動運転
    ハンドル無し!
    ペダル無し!
    シフト無し!
    しないど
  • 自動運転は素晴らしい.現実的に完全自動運転車を走行させる世界でNo1の国はどこか❓米国か中国か❓とにかく全世界での全ての車両が20年後にはハンドルの無い自動運転車になる可能性は極めて高い.この時は全ての人々には車との衝突防止のためのマイクロチップが埋め込まれると推測する.
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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