■オークション会場に新型「世界一タフな3列SUV」が出現
アメリカでおこなわれる世界的なオークションの「バレットジャクソン」では、カスタムカーやクラシックカー、特殊車両などさまざまなコレクターズカーが出品されます。
【画像】突然の銃撃戦でも大丈夫! ゴツ顔最強SUV「VENGEANCE」を画像でみる(84枚)
2023年1月21日から29日にアリゾナ州スコッツデールで開催されたオークションでは、レズバニの民間向け新型装甲車「VENGEANCE」の実車が公開されました。
レズバニは、アメリカのカリフォルニア州に本拠地を置く新興自動車メーカー。2017年に防弾ガラス・パネルを装備したSUV「タンク」をリリースして以来、6輪のピックアップトラックである「ヘラクレス」など、特殊な車両を展開しています。
今回、実車が公開された新型「VENGEANCE」は、2022年10月に発表したばかりのクルマ。レズバニは、このクルマについて「世界で最もタフな3列SUV」と表現しています。
ベースとなっているのは、アメリカの高級車ブランドとして知られるキャデラックのSUV「エスカレード」ですが、エクステリアは、ベース車両の存在がわからなくなるほど激しく変更されており、直線を多用したタフな印象のデザインに変更されています。
また、インテリアはエスカレードそのままの豪華な内装で、湾曲したOLEDディスプレイが特徴的です。後席を2席化した豪華なエグゼクティブシート仕様もオプションで選択可能です。
同社はこのクルマのデザインについて、「バーチャル世界の近未来的で高性能な軍用SUVからインスピレーションを得た」と説明しています。
ボディサイズは全長220インチ(約5588mm)×全幅88インチ(約2235mm)×全高78インチ(約1981mm)で、ホイールベースは120.9インチ(約3700mm)と巨大。国内で展開される国産SUVに同サイズの車両はありません。
搭載されるエンジンは、標準搭載の6.2リッターのV型8気筒エンジンにスーパーチャージャーをオプション追加したり、3.0リッターの直列6気筒ディーゼルターボエンジンに換装することが可能。トランスミッションはいずれも10速ATが組み合わされます。
車名は英語で「復讐」を意味するVENGEANCEですが、オプションに設定されている「ミリタリーパッケージ」では、その名に恥じない高い防犯性を備えています。
ミリタリーパッケージには、防弾ガラス・ボディパネルなどの「装甲」や、後続車をふり切るため白い煙を放出する「煙幕装置」、夜でも周辺状況が明確に確認できる「サーマルナイトビジョン」、核爆発などの際に発生する電磁パルスでもクルマが破壊されないようにする「電磁パルス保護」、ドアなどに許可なく触れようとする人に電流を流す「磁気デッドボルト」、強烈な明かりで目くらましをする「ブラインドライト」が含まれるほか、乗員用の人数分用意された「防弾チョッキ」や「ガスマスク」などがクルマに搭載され、いつ銃撃戦に巻き込まれても耐えられそうな重装備の数々が用意されています。
VENGEANCEの基本価格は28万5000ドル(約3662万円)。さらにミリタリーパッケージの価格は12万5000ドル(約1606万円)となっています。車両の予約はレズバニの公式Webサイトで可能です。
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今回のイベントで披露されたのは、基本となる通常モデルですが、その異様さは健在。レズバニの公式Instagramアカウントには、会場でストロボライトを起動するVENGEANCEの姿が投稿されています。
会場の盛り上がりも大きく、VENGEANCEにかけられた布が取り除かれるときには、かなりの人だかりができていました。
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