この記事をまとめると
■20世紀初頭のアメリカでは市場の3分の1をEVが占めていた
電動化時代でも「6種類」が選び放題! 日本はクルマのパワーユニット天国だった
■1930年代になると内燃機関の技術や石油精製の技術が上がり内燃機関車が優勢となった
■120年前に人々が予想していた未来の姿の実現はまだまだ遠い
120年前のアメリカでEVはメジャーなクルマだった
時は20世紀の初頭。場所は、アメリカ・ニューヨークのマンハッタン。当時の写真を見ると、タクシーを筆頭としてEVがけっこう走っている。街なかにはEV用の充電器の姿もある。
当時の自動車は、タクシーなどの商用車のほか、富裕層向けという位置付けだ。自動車の年間販売台数や普及台数を正確に把握することは難しいが、アメリカの各種報道では市場の3分の1がEVだった時期があると表現されている。
市場の3分の1といえば、いまのアメリカならば500万台以上、日本なら100万台以上がEVだったというイメージなのだから、なんとも驚く。
自動車が世に出たのは19世紀後半であり、20世紀前半は自動車の普及初期といえる。
EVは内燃機関と比べて構成部品が少なく、また石油精製の技術がまだ十分に進んでいなかったことも加味すれば、EV普及が進んだことは理解できる。また、動力の出力もまだ大きくなく、操縦安定性や乗り心地の性能もまだまだ改良の余地が大きかったはずであり、ガソリン車とEVとの差分をユーザーはあまり意識しなかったのではないだろうか。それどころか、EVのほうが操作がシンプルで使いやすいと感じたかもしれない。
その後、内燃機関の技術や石油精製の技術が上がり、またフォードT型という大衆車が登場し、自動車の量産効果が上がり価格が抑えられる時代に突入。
第二次世界大戦後になると、アメリカでの自動車は庶民のステイタスシンボルとして、ボディの大型化、エンジンの大排気量化、エクステリアやインテリアの豪華さやスポーティさの競争がメーカー間で激化していく。
そうしたなかで、EVについてはバッテリーの進化は進んだものの、走行性能もさることながら、鉛バッテリーを大量に積むとバッテリーからの臭いが気になるという声も上がったという。
オイルショックや、脱公害などを目的としてEVの可能性は、アメリカのみならずグローバルで何度も議論されてきたが、結局、大手自動車メーカーが大量生産した売り切り型ビジネスは2000年代末の三菱「i-MiEV」と2010年代初頭の日産「リーフ」の登場を待つことになる。
大都会ニューヨーク・マンハッタンで多くのEVが走りまわっていた、いまから120年以上のアメリカ。当時のアメリカ人はきっと、120年後の世界は全車がEVになり、またクルマが空を飛ぶ時代になっていると想像したかもしれない。
ところが現実は、皆さんご承知のような状況。一部のブランドでEV人気はあるものの、EV本格普及の道はまだ険しそうだ。
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みんなのコメント
金持ちが郊外の豪邸から、市内に行くためだけの存在。
大陸横断なんてガソリン車が出るまで誰も考えなかった。
>>いまのアメリカならば500万台以上
当時は、金持ちしか買えなかった。庶民に普及するのはT型フォードがでてから(当然ながらガソリンエンジン車だ)。
メディアとしてEV推しなのは判るが、ここまでくると見苦しい。と言うか悪あがき。
モデルによっては最大180kmの航続距離を誇り、当時のガソリン車よりシンプルで静粛性も高いBEVが結局廃れたのは家でしか充電出来ない(遠出できない)不便さとその高価格。そして120年経った今は当時のガソリン車のデメリットはほぼなくなり、BEVのデメリットはいまだ変わらず。二次電池のエネルギー密度も当時のせいぜい10倍でその性能と引き換えに耐久性は落ちているから、120年前より厳しい部分も多い。