■小傷が自然で直るスクラッチシールドって何?
愛車をいつまでも綺麗に保ちたいと思っている人にとって大敵なのが、ボディの傷でしょう。とくに洗車のときに付いてしまう「洗車傷」はとても悩ましいもので、綺麗にしたいけれど傷が増えてしまうというジレンマに苛まれている人も多いのではないでしょうか。
いる? いらない? いざという時の「スペアタイヤ」が激減した理由とは
そんなユーザーの強い味方なのが、日産車の一部の車種に採用されている洗車キズやひっかきキズなどが自然に復元する性質を持つ「スクラッチシールド」です。
通常、ボディの塗装には仕上げ用にクリア塗装が施されていますが、スクラッチシールドはこのクリア塗装に軟質樹脂を配合したものを採用しています。特殊高弾性樹脂を配合して柔軟性を向上させ、樹脂の結合密度を高くすることで強靱性を高めており、洗車などでついてしまった傷がその柔軟性によって復元するといった仕組みになっているのです。
簡単にいえば、低反発クッションを押し込んだときにジワジワと元の状態に戻るようなイメージです。
そうはいっても、クリア塗装面が破断したり削り取られたりするほどの傷には当然効果はありません。低反発クッションも切ったりちぎったりすれば元に戻らないとですから。
傷の復元には塗料の弾性を利用しているため、気温が低いと復元が遅くなる傾向にあります。
日産ではスクラッチシールドについて次のように説明します。
「傷の復元は、場合によっては1週間程度かかることもあります。そんなときは日当たりの良い場所に駐車しておくか、お湯をかけると復元が早まります」
■日産やトヨタ・レクサスで採用されている
スクラッチシールドは、もともとは初代「エクストレイル」の後期型に採用された「スクラッチガードコート」を進化させたもので、2代目エクストレイルに初採用されました。
当初は黒や紺、赤といった磨き傷が目立ちやすいボディカラーに採用されていましたが、現在は車種によっては全ボディカラーがスクラッチシールド塗装となっているものも存在しています。
また、スクラッチシールド塗装はクルマだけでなく、携帯電話やオーディオスピーカーにもライセンス提供がなされており、自動車以外の分野にも採用例があるのです。
なお、トヨタにも「セルフリストアリングコート」と呼ばれる同様の性質をもったものが用意され、レクサス「LS」やトヨタ「センチュリー」といった高級モデルから、「ノア」「ヴォクシー」などのミニバンにまで広く採用されています。
■スクラッチシールドのメリット・デメリットとは?
いいことずくめのスクラッチシールドですが、メリットもあればデメリットも存在します。メリットはもちろん傷が付きにくくなることに加え、水弾き性能も向上したことで水垢などの付着も抑えてくれるので、新車時の塗装の状態が長く続くということです。
一方のデメリットは、万が一事故などで再塗装が必要となったときの修理代が高額となってしまうことです。
特殊なクリア塗料を使っていることももちろんですが、焼付塗装を複数回行うなど塗装工程も一般の塗料とは異なっているので、それだけコストが上がってしまうのです。
また、その効果も無限ではなく、公式には3年から5年が耐用年数となっている点にも注意が必要でしょう。
とはいえ、耐用年数が経過した後も突然効果がなくなるわけではないので、通常の塗装の車両に比べれば綺麗な状態を維持しやすいというメリットも存在します。
末永く愛車を綺麗に保ちたい人にとっては、やはりスクラッチガードはメリットの方が大きいといえるかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「高速合流、本線優先ですよね? それとも本線側が減速すべき?」SNSで大議論に!?「車線変更して譲るのがルール」の声も…実際「法律」では何が正しいのか
スマホホルダーで「罰金50万円」!? 危険な取付位置に「知らずに違反してた」の声も! “絶対NG”な場所&“正しい設置場所”に反響集まる!
660ccのスバル「小さな高級車」に反響殺到!「意外と安い」「上質な軽自動車ってサイコー!」の声も! 快適すぎる“超豪華インテリア”採用した「オトナの軽自動車」ルクラに大注目!
「大阪と奈良を直結するJR特急」が大変化!ついに“専用車両”デビュー 側面はド派手
「日本一国内線らしくないかもしれない国内線旅客便」機内の様子は? 1日1往復だけ運航…どういう理由で?
日本に「戦車」は本当に必須なのか? 防衛省も認める削減方針に、なぜか「軍事オタク」が猛反発するワケ 海空優先vs感情論の衝突を考える
「高速合流、本線優先ですよね? それとも本線側が減速すべき?」SNSで大議論に!?「車線変更して譲るのがルール」の声も…実際「法律」では何が正しいのか
危ない!ガンガン車を追い抜く走り屋さんが「ウインカーだけはちゃんと出す」几帳面さの真意とは
オヤジ世代は当時 憧れた 半世紀以上前に登場した初代「セリカ リフトバック」ってどんなクルマ? そもそも“リフトバック”って何?【52年前の今日・登場】
スーパーカーライトの「シルビア」があった!「ハチロク」に間違われる日産S12型「シルビア ハッチバック」は300馬力のフルチューン仕様
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?