■意外と違うシエンタとフリード! 購入の決め手となるポイントはドコ? エントリー価格は50万円の差があるけど
トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」は、どちらも最大7人乗りを可能とするコンパクトミニバンです。
【画像】これが「2人乗りシエンタ」です! 車中泊サイコーな画像を見る!
長年競い合ってきたライバルだけあってボディサイズは非常に近く、広い室内空間や荷室が備わる点も共通。
便利な両側スライドドアや後席のロングスライド機構が備わる点なども含めて、基本構成はほぼ同じクルマと言えるでしょう。
しかし両車には、異なる点も意外なほど多くあります。
まず第一に見た目です。
シエンタは基本的にひとつのデザインとなり、グレードや仕様により加飾が異なります。
一方でフリードは、シンプルな見た目の「AIR」とタフな見た目の「CROSSTAR」と異なっています。
またボディサイズは、シエンタが全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm-1715mmホイールベース2750mm。乗車人数は5人・7人を設定。
フリードは全長4310mm×全幅1695mm-1720mm×全高1755mm-1780mm、ホイールベース2740mm。乗車人数は5人・6人・7人を設定しています。
ボディサイズはほぼ変わらないですが、乗車人数は異なり、シエンタは全グレードに7人乗りと5人乗り仕様が用意されます。
フリードは6人乗りが基本となっており、上級グレード「AirEX」のみに7人乗りを。5人乗りはタフな見た目の「CROSSTAR」でなければ選べません。
その代わりフリードは、6人乗り仕様の2列目シートが左右独立のキャプテンシートとなり、左右シート間を前席から3列目までウォークスルーが可能です。
3列目シートの収納方法も異なり、シエンタの3列目シートは床下格納。フリードの3列目シートは左右跳ね上げ格納となっています。
では、それぞれの2列シート車(5人乗り)ではどうでしょうか。
空間寸法としてシエンタは、開口部高さ1070mm×開口部最大幅 1265mm×開口部地上高565mm×荷室高さ1055mmです。
フリードは開口部高さ1260mm×開口部最大幅1080mm×開口部地上高335mm×荷室高さ1355mm。
ここで特筆すべきは開口部・荷室高さ・開口部地上高がフリードのほうが大きく取られている点で、自転車など重く大きなものを積載する際などで差が出てくると言えます。
またフリードでは、フロアボードにより、荷室を分割して使うことも可能です。
※ ※ ※
以上のことから、6人以上が乗る機会が多いならフリードが最適です。
主に5人以下で使用し、ときどき6人以上が乗るような使い方にはシエンタが適しています。
加えて、シエンタはどのグレードを選んでも広い用途に使えるのに対し、フリードは選ぶグレードによって適した使い方が大きく変わる特徴もあります。
■燃費はどっちがいい? 馬力は?
両車のエンジン排気量はガソリンモデル、ハイブリッドモデルともに1.5リッターですが、搭載されるエンジンはシエンタが効率に優れる3気筒、フリードはより低振動の4気筒です。
それぞれのハイブリッドシステムにも大きな違いがあり、シエンタはエンジンとモーターを状況に応じて使い分ける「THS-II」。
フリードはエンジンで発電した電力を使ったモータードライブを主体として、高速走行時のみエンジン動力を直接タイヤに伝えて走行できる「e:HEV」となっています。
動力性能はシエンタ(ハイブリッド)がエンジン出力91ps/モーター出力80psであるのに対し、フリード(ハイブリッド)はエンジン出力106ps/モーター出力123psと差があります。
しかし燃費性能(WLTCモード)ではシエンタが25.3~28.8km/L。対するフリードは21.1~25.6km/Lです。
ガソリンモデル同士の燃費を比較してもシエンタの18.3~18.4km/Lに対して、フリードが14.4~16.4km/Lと差があります。
ガソリンモデルの燃費にこれほどまでの差が現れるのは、フリードにはハイブリッドモデルに加えガソリンモデルにも4WDが用意されているためです。
一方、シエンタのガソリンモデルはFF(前輪駆動)のみとなり、ハイブリッドモデルでしかE-Four(モーター式4WD)が選べない設定になっています。
※ ※ ※
車両本体価格はシエンタが199万5200円~323万4600円であるのに対して、フリードは250万8000円~343万7500円と価格差があります。
一見、フリードのほうがエントリー価格が約50万円高価に見えます。
しかしフリードにはシエンタに備わらない機能が一部グレードで標準化されているなど、機能面で比較するとそこまで差はないようです。
一例で言えば、シエンタには後席クーラーがない代わりに天井サーキュレーターが上位グレードにオプション設定されていますが、フリードでは上位グレードにリアクーラーが標準化されているなどです。
このようにシエンタ、フリードは長年ライバルとしてコンパクトミニバン市場でしのぎ合ってきました。
どちらも個性のある2台ですが、誕生から現在まで人気を保持しています。
今後もどのような進化を遂げていくのか、2台に注目です。
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みんなのコメント
シエンタが小さいならノアボク選ぶだけだしね。まぁそんなの記事に書けないだろうけどさ。少なくともホンダ党は絶対にトヨタには乗らない。
私は洗脳?解けちゃって、もうホンダ以外乗るようになっちゃったけど。