この記事をまとめると
■かつて「ディーラーオプション三種の神器」というのが存在した
いまこそ見直すべき! 装着減少の「ドアバイザー」のメリットは喫煙者以外にも結構あった
■それが「フロアマット」「ハーフサイズレースシートカバー」「サイドバイザー」だ
■現在コロナ禍もあってか「サイドバイザー」が再注目されている
令和版「ディーラーオプション三種の神器」とは
過去には「フロアマット」、「ハーフサイズ(シートバック上半分)レースシートカバー」そして「サイドバイザー」が、新車販売時におけるディーラーオプションでの“三種の神器”とされた。
ちなみに、現行車で比較的昭和を引きずっていると思われるカローラセダンのアクセサリーカタログを見ると、ベーシックセットと名付けられた令和版ディーラーオプション三種の神器が存在していた。タイプ「A」「B」「C」と3セット用意され、基本的にはドアバイザー、ラゲッジソフトトレイ、フロアマットがセットになっているのだが、フロアマットについて、「W×Bグレード専用」、「ラグジュアリー」、「デラックス」の3種類から選ぶことができるので3セット用意されているようである。
カローラセダンよりカジュアルイメージの強いヤリスクロスを見ると、「ベーシック「いちおし」セット」というものが用意されており、「フロアマット(デラックスタイプ)」、「サイドバイザー(RVワイドタイプ1)」、「盗難防止機能付きナンバーフレーム」がセットとなっていた。
ヤリスクロスでもサイドバイザーのニーズは高いようである。いまでは呼び名は異なるものの、フロアマットを中心にいくつかの用品を組み合わせた、セットオプションが多くのモデルで用意されている。ちなみに昭和の香りの強い“半レースシートカバー”は令和のいまでもカローラセダンでは用意されていた。
そもそもサイドバイザーは、いまでは想像できないほど喫煙率が高くてクルマにはシガーライターと灰皿が当たり前のように標準装備され運転中の喫煙も当たり前の昭和の時代、雨天時でも窓を少し開けても雨水が車内に入ってこないようにして車内換気ができる便利パーツとして普及していった。バブル経済あたりのころまでは、「雨天時でも車内換気できる」という機能性を重視した金属素材で風切り音なども意識しないデザインのものもあったりしたが、徐々にバブル経済のころあたりからアクリル製で風切り音が出ないように意識したものが登場してきた。
いまさら感のある装備がいま注目されつつある
ここまで見てくると、タバコを吸う人のマストアイテムのような存在のサイドバイザーは車内で喫煙する習慣のない人には縁のない用品のようにも見えるが、コロナ禍を経てその機能が見直されてきているのである。
つまり、雨天時でも雨を気にせずに車内換気を促すことには変わらないのだが、新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、雨天時でもウイルス感染を防ぐための換気機能を高めるために装着するケースが増えてきていたのである。
タクシーは、いまでは車内禁煙が当たり前だが、まだ車内で喫煙できたころの名残りもあり、運転席と助手席側後部ドアのみにサイドバイザーを装着するケースも多いが、現在は感染予防のための換気グッズとして重宝しているようである。また、コロナ禍となり、路線バスでも窓を少し開けての換気が常態化したので、路線バス用のサイドバイザーなども登場してきている。
サイドバイザーは日本のみの用品ということはもちろんなく、北米で販売されているトヨタ車を見ると、すべての車種というわけでもないようだが、純正部品としてサイドバイザーがラインアップされていた。先日ロシアで反乱行為を行ったとして世界を騒がした、民間軍事会社ワグネル代表のプリゴジン氏の乗っていたクルマにもサイドバイザーが装着されていたのを、ニュース映像で確認している。
フロアマットはだいたい1車種あたり複数のタイプが用意されているのが一般的。「かなり昔の話ですが、あるモデルでは公にはあまり知られていない“裏メニュー”的な格安フロアマットがありました。商談時に勧める一般的なタイプのほかに、レンタカーなどのフリートユースや法人営業車用に、ゴムマットではないものの、一般的に勧められるマットよりリーズナブルなフロアマットが用意されてていました。商談の大詰めでどうしてもわずかにお客様が希望する値引きに到達しないときに、”フロアマットからも値引きしますので、これでご勘弁を”として、裏メニューのフロアマットにすり替えることもありました。当時、アクセサリーカタログなどはなかったので、お客様はどんな種類のマットがあるのか確認が難しいこともあって、随分助かりました」とは、当時を知る新車セールススタッフOB。
フロアマットのように永久不滅のような用品がある一方で、必要性の賛否が論じられるサイドバイザーが、昭和時代の喫煙者のマストアイテムから、令和となり感染症予防対策効果という視点で注目されているのはじつに興味深い。ひょっとしたら半レースカバーも想像もつかないアプローチで再び脚光を浴びるかもしれない。
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みんなのコメント
何よりカッコいい!(これは私の感性が変わったのかも)バイザーの上側も下側もルーフの曲線に見事に整合して、幅も緩やかに変化しています。
言われる通り雨の日に少しだけ窓ガラスを開けたいときは重宝します。
このところの炎暑では屋外駐車時に、室温上昇を抑えるためにバイザーの幅だけガラスを下げても外部からは一見ガラスが開いてないように見えるので安心です。
材質は分かりませんが、アクリルやABSなどでは屋外の紫外線にとても耐えられないので、たぶん対候性抜群のポリカーボネートでしょう。
若い皆様、バイザーはただのプラスチックですが、車両に合わせた設計から数千トン級の押出成形、品質評価試験を経て皆さまの手に渡る事を想像していただけるとうれしいです。