数日来のオデッセイに関する報道が新聞各社から出されているが、本当なのか?
さっそく、ホンダ広報部に直撃するとともに、ホンダ関係者に真意を聞いてみた。
中国生産オデッセイが2023年中に日本で販売されるのは本当か!? 2023年5月発売予定の新型アルファードに一矢報いることができるか?
文/ベストカーWeb編集部
写真/ホンダ、ベストカーWeb編集部
■中国で生産されるオデッセイは本当に日本で売るのか?
2021年12月末に生産終了したホンダ オデッセイ。スタイリッシュでカッコよく、走りのよさが光るミニバンだったのだが……
数日前に日刊自動車新聞電子版と読売新聞オンラインが報じた、オデッセイに関するニュースを読まれた方、驚いたことだろう。
渦中のオデッセイは、2021年12月末、埼玉製作所狭山工場での「完成車の生産終了」に伴い、生産終了となり、2022年9月に販売も終了。事実上、日本でのオデッセイは生産・販売ともに幕を閉じたかと思われたのだが……。
広汽ホンダが中国で生産しているオデッセイ。六角形グリルも日本仕様とほぼ同じ
報道によれば、現在中国で生産・販売している、中国生産によるオデッセイを輸入し、2023年中に日本で販売するという。
この新聞報道に対し、本当なのか、ホンダ広報部に聞いてみた。
「報道にありましたオデッセイの件につきましては、お答えは控えさせていただきますが継続検討していきます」とのことだった。
中国仕様オデッセイのコクピット。スイッチ式シフトを採用
昨年、オデッセイの生産終了の際に、ホンダ関係者や販社の営業マンに話を伺ったのを思い出したが、初代オデッセイから乗り続けているユーザーや、ホンダらしい走りのいいミニバンとして、オデッセイの生産終了は名残惜しく、復活を望む声が多かったのも事実。
読者のみなさんもご存知のとおり、L、LLクラスミニバンの市場は、エスティマ、オデッセイの生産が終了し、アルファード&ヴェルファイアが席巻し、エルグランドがかろうじて生き残っている状況。そして2023年5月頃には、新型アルファードが登場する予定だ。
もはやアルファード一強か? というなかにあって、この報道があったというわけだ。
さらにその真意を問うため、ホンダ関係者に話を聞いてみた。
「昨年末にオデッセイの生産を終了しましたが、実際、オデッセイが終わってしまうのか、お客さんはいるのになぜ? 走りのいいミニバンがなくなってしまう、という意見を多く頂戴しました。そこで、中国の合弁企業で生産している広汽ホンダのオデッセイ、東風ホンダのエリシオンを輸入し、日本で販売できないか検討を重ねてきましたが、中国で生産されているオデッセイを日本に輸入し、販売する方針です。
中国で生産されているオデッセイは、日本生産のオデッセイとプラットフォームは同じですし、全体も基本的にはほぼ同じですが、日本の右ハンドル仕様、法規制に合せて販売する予定です」。
そのほか、「日本の生産工場のキャパシティを考えて中国生産のオデッセイを販売することになった」、「オデッセイのネームバリューはいまだに強く、高級Lクラスミニバンの市場は十二分にあるので頑張って売っていきたい」などの意見も聞かれた。
今回、ホンダ関係者に話を聞いてみたわけだが、「2023年中に中国生産のオデッセイを日本で販売する」というのは、ほぼ間違いないといっていいだろう。もちろん先のことだから未定で今後変わるかもしれないが……。
オデッセイの4人乗り版。フロントマスクの形状が異なり豪華になっている
4人乗りオデッセイの後席。前席と後席に設けられた仕切りのガラスは、スイッチ1つで曇りガラスとクリアが切り替えできる。19インチのモニター付きだ
■日本のオデッセイと中国のオデッセイは基本同じ
東風ホンダが生産しているエリシオン。グリルがオデッセイよりも大型。オラオラ顔でアルファードに対抗できそう
豪華なエリシオンのインテリア
日本での生産を終えたオデッセイと、広汽ホンダのオデッセイ、東風ホンダのエリシオンのボディサイズを見てほしい。
日本版オデッセイが全長4855×全幅1820×全高1695mm、ホイールベース2900mm、それに対し、中国版オデッセイは全長4861×全幅1820×全高1712mm、ホイールベース2900mm、中国版エリシオンは全長4951×全幅1842×全高1711mm、ホイールベース2900mm。
わかりやすくいうと、日本版オデッセイと中国版オデッセイは意匠含めほぼ同じ、中国版エリシオンはフロントマスクを変え、内外装を豪華仕様にした、豪華版オデッセイということになる。ちなみに中国版オデッセイにも豪華なフロントマスクの4人乗りも用意されている。
ボディサイズが大きすぎるという懸念があるが、現行アルファードが全長4945~4950×全幅1850×全高1935~1950mm、ホイールベースが3000mmということを考えると、それほどでもない。
広汽ホンダのホームページより(日本語翻訳)
はたして、2023年中に発売となるオデッセイが、新型アルファードに一矢を報いることができるのか?
今回、広汽ホンダと東風ホンダのホームページを見たが、スイッチ式シフトを採用したホンダ最新デザインのコクピットは上質で造りもよく、シートの作り、座り心地(7人乗り)もかなり期待できそうだ。
では、新型アルファードと異なる個性、ウリは何か? それは間違いなく、低床プラットホームと2リッターのe:HEVによる、ホンダらしい“走りのよさ”ではないだろうか。
この中国生産のオデッセイが日本で販売されれば、ホンダとして、だけでなく各メーカーの合弁会社生産の日本車が日本で販売されるのは、初となる。
現在、全国の各自動車メーカーの生産工場は、コロナ禍の影響拡大や半導体不足による、生産調整が行われ、納期の遅れが続いているが、北米や欧州に比べ地理的にも近く、輸送費が安い中国の生産工場から日本に輸出するビジネスモデルが今後増えていくのか、注視していきたい。
※日本生産オデッセイ、中国生産オデッセイ、中国生産エリシオン、北米生産オデッセイの比較記事は続報を出しますのでお楽しみに!
走りがかなり期待できそう。スタイルも日本市場でウケそうだ。写真はアブソルートか?
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