現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 30年前のナウい国産車が250万円超え!? 日産「フィガロ」の極上車を発見!

ここから本文です

30年前のナウい国産車が250万円超え!? 日産「フィガロ」の極上車を発見!

掲載 更新 13
30年前のナウい国産車が250万円超え!? 日産「フィガロ」の極上車を発見!

■丸っこくてカワイイけど、トガッたクルマ? 日産「フィガロ」とは

 槍のように先のトガった武器を意味する「パイク(pike)」という英単語。

トヨタ「スターレット」復活! 21年ぶり新型モデル発売へ

 学校英語やビジネス英会話ではほとんど耳にすることのないこの単語ですが、一部のクルマ愛好家のなかでは「パイクカー」という言葉の一部として耳にすることがあるかもしれません。

 パイクカーとは、その語源の通り“トガった”クルマのことを指します。ただし、物理的なデザインというよりは、デザインの思想が“トガっている”、つまり前衛的であったり先進的であったりする場合に用いられます。

 なかでも有名なのは、1980年代後半から1990年代前半にかけて日産から発売された、通称「パイクカー3兄弟」です。1987年の「Be-1」、1989年の「パオ」、そして1991年の「フィガロ」です。

 これらは初代「マーチ」をベースに、レトロなエクステリアデザインを施したコンパクトカーシリーズであり、バブル全盛期で先進や革新性を求める当時の機運のなかにおいてカウンターカルチャーとして機能し、発売当初から絶大な人気を誇りました。

 とくに、“末っ子”となるフィガロは、当初8000台の限定生産だったにもかかわらず、最終的には2万台へと増産されるなど高く評価された1台となりました。

 本来であれば、「前衛的なクルマ」という意味ではトヨタ「will サイファ」などもパイクカーの定義に入りますが、フィガロのあまりの人気に「パイクカー」といえばこれらの日産車、なかでもフィガロをイメージする人は少なくないようです。

 フィガロは、FFレイアウトに1リッターの4気筒SOHCエンジンを搭載します。最高出力76馬力と、かなり非力ではありますが、「パイクカー3兄弟」のなかでは唯一のターボエンジンが採用されています。

 また、全長3740mm×全幅1630mm×全高1365mmというコンパクトなボディにオープントップという独特のパッケージング、そしてなによりもそのクラシカルな丸いフォルムは、見る者を惹きつけてやみませんでした。

 しかし、1990年代に入り、安全基準などがより厳しくなったことで、自動車メーカーはかつてほど自由に設計をすることができなくなり、その結果、フィガロは1992年をもって販売終了となってしまいました。

■なぜ30年前のナウいクルマがアメリカで250万円もする?

 そんなフィガロには、海外、とくにイギリスでも人気があるようです。

 ライトウェイトスポーツカーのメッカでもあるイギリスで、ヨーロピアンなデザインのフィガロが高い人気を誇るのは、日産にとっては想定外の喜びだったかもしれません。

 一説によると、2万台生産されたフィガロのうち、4000台近くがイギリスへと渡ったともいわれています。

 すでに発売から25年が経過しているフィガロは、米国にも輸出されているケースがあるようです。

 米国は右側通行のため、原則として左ハンドル車しか走行できません。しかし、一部の州では初年度登録から25年が経過しているクルマであれば、右ハンドルなどでも登録が可能となるいわゆる「25年ルール」があります。

 そのため、国内専用車で左ハンドル仕様がないフィガロでも、米国の道を走ることができるのです。

 日本車の人気が高いカリフォルニア州ロサンゼルス郊外にある中古車販売店では、実際にフィガロが販売されています。

 発売当時のカタログカラーでもある「エメラルド」のエクステリアカラーで彩られたこの個体は、1991年式で走行距離は3万7272kmと、比較的低走行の1台です。

 ホワイトレザーを基調としたインテリアも、往年のクラシックカーらしいたたずまいを存分に持っています。

 バッテリーやスパークプラグ、エアクリーナーフィルターやワイパーブレードなどの消耗品は新品へと換装されており、コンディションは良好のようです。

 気になる価格は2万3995ドル(約249万円)と、当時の新車価格である187万円を上回るプレミア価格となっています。

 日本国内の中古車価格を見ると、50万円から150万円程度の個体が多く、やはり割高に見えます。

 しかし、フィガロは前述の通り海外でも根強い人気があるため、状態の良い個体は海外において高値で取引されているようです。

 かつては300万円を超える価格で取引された実績もあるといわれており、今回紹介した個体のように、程度のよい美品であれば決して高いとはいえないのかもしれません。

 オープントップを開き、西海岸の海辺を走るフィガロの姿は、さながら1960年代の映画のように映ることでしょう。

 その丸っこいボディが特徴のフィガロですが、米国の人々には“pike(トガった)”クルマに見えるようです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[15秒でわかる]ホンダ『アメイズ』新型…インド市場で最も手頃なADAS車
[15秒でわかる]ホンダ『アメイズ』新型…インド市場で最も手頃なADAS車
レスポンス
じわじわ値上がり中!! アルファ166買うなら今説
じわじわ値上がり中!! アルファ166買うなら今説
ベストカーWeb
全国のアチコチで「自動運転」の実証実験! いったい何が行われているのか?
全国のアチコチで「自動運転」の実証実験! いったい何が行われているのか?
WEB CARTOP
アウトバーンで300km/h超へ マセラティMC20 長期テスト(3) 感動的に快適な乗り心地
アウトバーンで300km/h超へ マセラティMC20 長期テスト(3) 感動的に快適な乗り心地
AUTOCAR JAPAN
【TAS2025】アドバン 横浜ゴムはタイヤ&ホイールブースのほか「MAAYA GR86」号の展示も
【TAS2025】アドバン 横浜ゴムはタイヤ&ホイールブースのほか「MAAYA GR86」号の展示も
Auto Prove
冬のバッテリー上がりに備える MAXWIN の「バッテリーチェッカー」が1/31までセール価格で販売中!
冬のバッテリー上がりに備える MAXWIN の「バッテリーチェッカー」が1/31までセール価格で販売中!
バイクブロス
日産「“次期”スカイライン」登場しないのか? 待望の「V38型」は“全電動車”化か!? 現行型「異例の11年目」突入で今後はどうなる… 北米では「4ドアクーペ」コンセプトの姿も
日産「“次期”スカイライン」登場しないのか? 待望の「V38型」は“全電動車”化か!? 現行型「異例の11年目」突入で今後はどうなる… 北米では「4ドアクーペ」コンセプトの姿も
くるまのニュース
「さようなら。ありがとう」スズキ『スイフトスポーツ』現行モデルの生産終了に、SNSでは惜別の声
「さようなら。ありがとう」スズキ『スイフトスポーツ』現行モデルの生産終了に、SNSでは惜別の声
レスポンス
[レクサス ES300h]昔はモテモテだったけど……復活の狼煙は上げられるんか
[レクサス ES300h]昔はモテモテだったけど……復活の狼煙は上げられるんか
ベストカーWeb
よく見るとタイヤの前に謎の板! 段差で擦ることもあるし邪魔な気がするけどアレってなに?
よく見るとタイヤの前に謎の板! 段差で擦ることもあるし邪魔な気がするけどアレってなに?
WEB CARTOP
精緻なチューニングと高級感あふれる新グレードが登場! 新設定の日産「ノート オーラAUTECHスポーツスペック」とは
精緻なチューニングと高級感あふれる新グレードが登場! 新設定の日産「ノート オーラAUTECHスポーツスペック」とは
VAGUE
歴代最強のハイブリッド搭載! トヨタ『4ランナー』新グレードをチェック[詳細画像]
歴代最強のハイブリッド搭載! トヨタ『4ランナー』新グレードをチェック[詳細画像]
レスポンス
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #18|アルファロメオ 166
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #18|アルファロメオ 166
くるくら
IMSAに太田格之進を送り込み、セミワークス活動をスタートさせるホンダ/HRC。将来的にLMHマシンを手がける可能性はあるのか?
IMSAに太田格之進を送り込み、セミワークス活動をスタートさせるホンダ/HRC。将来的にLMHマシンを手がける可能性はあるのか?
motorsport.com 日本版
マクラーレンに翼授ける? レッドブルから獲得したマーシャルの働きにチーム感銘「欠けてたのはこういう人!」
マクラーレンに翼授ける? レッドブルから獲得したマーシャルの働きにチーム感銘「欠けてたのはこういう人!」
motorsport.com 日本版
トヨタ、アルファード・ヴェルファイアにPHVを初設定 8人乗りの廉価グレード追加で510万円スタートに
トヨタ、アルファード・ヴェルファイアにPHVを初設定 8人乗りの廉価グレード追加で510万円スタートに
日刊自動車新聞
わずか4点で「免許取り消し」に!? 恐怖の「下がってくる処分ハードル」どう回避する!? 免停まみれの「違反常習者」が「絶対にやってはいけないこと」とは
わずか4点で「免許取り消し」に!? 恐怖の「下がってくる処分ハードル」どう回避する!? 免停まみれの「違反常習者」が「絶対にやってはいけないこと」とは
くるまのニュース
帰ってきた道先案内人シェルパ! フレンドリーだけど頼りになる相棒
帰ってきた道先案内人シェルパ! フレンドリーだけど頼りになる相棒
バイクのニュース

みんなのコメント

13件
  • くるまのフェイクニュース、あいも変わらず、ゆとり世代バイト君のテキトー記事か。

    30年前、「ナウい」はとっくに死後ですから。
    時代考証、しっかりヨロシク!!
  • ナウいとか、今更使っても面白くねーから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

187.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

109.0598.0万円

中古車を検索
フィガロの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

187.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

109.0598.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村