ついに納車が始まったスポーティグレードの「RS」
2022年7月15日、トヨタ「クラウン」がクロスオーバーSUVモデルを中心とする、これまでのイメージを覆すまったく新しいモデルへと生まれ変わりました。
それからおよそ3ヶ月経った現在、全国のトヨタ販売店では新型「クラウン(クロスオーバー)」が展示され、納車も進みつつあります。
>>トヨタ クラウン(クロスオーバー)のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
一方、スポーティグレードの「RS」については、2022年秋より生産開始とされていることからユーザーの元に届くにはもう少し時間がかかりそうです。
そんな中、まさに工場から出荷されたばかりのRSに試乗する機会があったので、その様子をレポートします。
>>クラウン クロスオーバーのスペック詳細はこちら
>>クラウン クロスオーバーのグレード詳細はこちら
都市部で感じた質の高い走り
まず断っておきたいのは、今回試乗したロケーションが金曜午後の渋谷周辺だったという点です。
最もスポーティなグレードであるRSならば、サーキットとは言わないまでも、高速道路やワインディングでのドライブを試してみたいと考える人は多いかもしれません。
しかしその一方で、クラウンの”主戦場”となるのはやはりこうした都市部なのではないかとも思い、今回はあくまで実用に即した試乗を行いました。
RSがそのほかのグレードと大きく異なる点は、2.4L直列4気筒ターボエンジンと電動モーター「eAxle」を後輪に組み合わせ、システム最高出力349PSを発揮する「デュアルブーストハイブリッドシステム」を搭載することと、トランスミッションが6ATであることです。
RSは、2.5Lハイブリッド+CVTを搭載するそのほかのグレードに比べて約100kgの重量増となりますが、リヤモーターの出力をより向上させているため、運転中にその重さを感じることはありません。
また、多段化が進む昨今の新型車では珍しくなった6ATによる小気味よい変速は、往年のクラウンのスポーティグレードが持つ雰囲気を漂わせます。
そのほか、アクセル操作に対するレスポンスや応答性の高いステアリングフィールからは、走りの質の高さを実感することができました。
またRSでは、21インチという大径ホイールを装着し外見上のインパクトはなかなかに強烈ですが、乗り心地に嫌な硬さを感じることはありません。
>>クラウン クロスオーバーのスペック詳細はこちら
>>クラウン クロスオーバーのグレード詳細はこちら
「RS」で感じたスポーティの本質
一方で、「RS」という言葉の響きが強く頭にあった筆者にとっては、「これが本当にRS?」という印象を覚えたことも事実です。
端的に言えば、30~50km/h程度で街を流している限り、RSはあくまで快適な高級車という枠組みの範囲内であるということです。
このように書くと期待ハズレだったかのような印象を受けるかもしれませんが、筆者はむしろこの点にRSの、そして生まれ変わったクラウンの魅力を覚えました。
ちなみに、誤解のないように付け加えておくと、ドライブモードを「SPORT」や「SPORT+」に設定すれば、暴力的とも言える加速や硬いサスペンションによる俊敏な走りを味わうことも可能です。それはそれで楽しいものですが、筆者はそれをもってRSを評価するのは早計だと感じます。
実際、近年のトヨタやレクサスは、スポーティさにこだわるあまり、過度な演出に頼る傾向があったように思います。
たしかに、硬めのサスペンションを採用したり、アクセルやステアリングのレスポンスをクイックにすれば表面的なスポーティさを演出することは可能です。
ただ、本質的に重要なのはドライバーの意図する操作を実現できるかどうかであり、その点においてRSは筆者の思う通りの走りを見せてくれました。
つまり、暴力的な加速や足の硬さではなく、意のままの走りができるという点において、筆者はRSにスポーティさを感じることができたのです。
>>クラウン クロスオーバーのスペック詳細はこちら
>>クラウン クロスオーバーのグレード詳細はこちら
過去の呪縛から解き放たれた新型クラウン
国産高級車の代名詞として君臨し続けてきたクラウンですが、近年では「アスリート」やRSなどをラインナップの中核に据えるなど、スポーティセダンとしての性格を強めてきました。
一方、その方向性では限界があったことも事実です。その結果が、クロスオーバーSUVを中心としたグローバルモデルへと生まれ変わることだったわけですが、そうした思い切った変革によって、新型クラウンは過去のクラウンの呪縛から見事に解き放たれたように思います。
RSからは、表面的なスポーティさをいたずらに追い求めるのではなく、スポーティということの本質的な意味について考え抜かれたということを強く感じることができました。
文:ピーコックブルー
写真:トヨタ自動車
>>クラウン クロスオーバーのスペック詳細はこちら
>>クラウン クロスオーバーのグレード詳細はこちら
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
私事ですが、スポーツカー性能より、上品なデザインと高級な内装、何より静か快適な車内、そして人の命を守る、そんなクラウンに変わってほしかったです。樹脂盛りだくさんにはマジガッカリしました。