いまは「値引き」より「納期」が気になる時代
新型コロナウイルスによるグローバルサプライチェーンの寸断、半導体不足による部品調達の問題、そしてロシアによるウクライナ侵攻の影響などもあって、世界中の自動車メーカーが思うように生産できない状況が続いています。
「トヨタ クラウン」や「日産 フェアレディZ」のように鳴り物入りで登場したニューモデルも受注停止や納期が非常に長くなるといったケースが多発。もはやクルマは注文したら長くて数か月、早ければ一か月で納車される商品ではなくなりました。
>>トヨタ クラウンクロスオーバーのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
もちろん、モデルによってはさほど納期が長くないこともありますが、それでもユーザーマインドとしては「値引きよりも納期」の時代になっているといえそうです。
>>トヨタ クラウン クロスオーバーのカタロググレードをチェックする
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ディーラーの試乗や値引き交渉は時代遅れになりつつある
いまやディーラーの店頭で実車を眺め、試乗車を運転してフィーリングを確認した上で決める…という従来の方法はスピード感がないといえるでしょう。つまり試乗しなくても購入を決められるだけの情報入手力が問われているわけです。
加えて、SNSなどの口コミ情報が入手しやすくなった状況では、販売方法に対する不満や不信感というのも膨らんでいる印象があります。「シビックタイプR」のようにメーカーは台数限定と謳っていないのに販売店によっては抽選にしてみたり、はたまた別の販売店では先着順となっていたりすることで、ユーザーが不公平感を抱くようなケースまで散見されます。
>>シビック タイプRのカタログ情報をチェックする
値上げとワンプライス販売のダブルパンチが到来?
こうした市場の状況から、いくつかの未来が見えてきました。
まず言えるのは、新車価格の上昇です。半導体不足は当分の間解消する気配はありませんし、サプライチェーンも容易に元に戻るとは思えません。世界的にインフレが進んでいるのも事実です。さらに日本特有の状況としては円安も無視できません。これらを総合すると、新車価格が急激に上昇する可能性があります。
さらに、値引きより納期のニーズが高まれば、ディーラーで値引き交渉をして時間をかけるよりも、ネット販売で契約までのスピードを稼いだほうがユーザーにとってはメリットがあるということになり、ワンプライスのネット販売という一部のブランドがやっているような売り方が主流になる可能性もあります。
そしてワンプライス販売がスタンダードになれば、値引きによって値上げ分を相殺することも難しくなるでしょう。そうなると、従来の値引きを引き出す交渉テクニックは過去のものとなってしまうかもしれません。
ディーラー販売やクルマの所有の概念も変わる可能性
時代に適応できる賢いユーザーは、納期が早くなる買い方について情報収集するようになるでしょう。その結論が、リアル店舗なのかネット販売になるのかわかりません。さらにいえば、そもそも新車を購入するのではなく、サブスクリプションサービスなどを利用することがスマートな選択となることもあり得ます。
ある意味で、新型コロナウイルスや半導体不足というのは、これまでの自動車販売を変えてしまうパンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。
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文:山本晋也
写真:
1枚目:トヨタ クラウンクロスオーバー
2枚目:日産 フェアレディZ
3枚目:ホンダ シビックタイプR
4枚目:スズキ ジムニー
5枚目:トヨタ ランドクルーザー300
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ええ加減にせえよ