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トヨタ新型ハリアーすべてが判明! 予約殺到!?価格・燃費・納期・グレードタイプなど徹底解説

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トヨタ新型ハリアーすべてが判明! 予約殺到!?価格・燃費・納期・グレードタイプなど徹底解説

■トヨタ新型「ハリアー」 価格・オプション・納車時期はどうなる? RAV4との違いは?

 トヨタ新型「ハリアー」が、2020年6月17日にフルモデルチェンジをおこないます。これに先立って4月13日に車両概要が発表され、販売店では5月15日(地域によっては16日)に先行予約受注を開始しました。

【画像】これが新型ハリアーだ! 詳しく見る!(30枚)

 新型ハリアーのエンジンとプラットフォームは、トヨタ「RAV4」と共通です。エンジンは直列4気筒で、2リッターガソリンと2.5リッターハイブリッドを選べます。なお、従来型にラインナップされていた2リッターガソリンターボは廃止されました。

 駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDで、ハイブリッドの4WDは、後輪をモーターで駆動する「E-Four」です。サスペンションは、前輪がストラット、後輪はダブルウイッシュボーンで基本的にはRAV4と共通ですが、ショックアブソーバーなどは進化します。

 新型ハリアーのボディサイズは、全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmとされ、従来型ハリアーに近い大きさです。RAV4と比べると、全長は140mmほど長く、全幅は同等で、全高は25mmほど下がります。長く、低く見せる都会的なSUVとしました。

 ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2690mmで、この数値もRAV4と同じですが、新型ハリアーは全長が140mm上まわるため、オーバーハング(ホイールからボディが前後に張り出した部分)も伸びています。

 最小回転半径は、19インチタイヤを履いた「Zレザーパッケージ」が5.7mです。RAV4も同サイズのタイヤを履いた仕様は5.7mになります。従来型ハリアーの最小回転半径は5.3mから5.7mでしたから、新型ハリアーではグレードによっては少し大回りになりました。

 新型ハリアーの最低地上高は、ハイブリッド車が190mm、ガソリン車が195mmです。これもRAV4と同等で、ハリアーはシティ派SUVでありながら、デコボコを乗り越えやすいです。悪路だけでなく、駐車場と車道の大きな段差を通過するときも下まわりを擦りにくいといえます。

 居住空間の広さは、従来型ハリアーやRAV4と同等です。後席の頭上と足元の空間も広く、大人4名が快適に乗車できます。荷室容量にも余裕があり、実用性は十分に高いです。

 内装の質と装備は、グレードに応じて異なります。グレード構成は、ガソリン車、ハイブリッド車ともに、ベーシックな「S」、中間グレードの「G」、上級グレードの「Z」に大別されます。

 GとZには、本革シートや電動パワーシートを標準装着する「レザーパッケージ」も用意されます。

 駆動方式は、すべての仕様で2WDと4WDを選択できます。従来型のハイブリッド車はE-Fourのみでしたが、新型では2WDもラインナップされ、選択肢が広がりました。

 車内の造りは従来型も十分に上質でしたが、新型ハリアーはさらに質感を高めました。合成皮革の使い方が巧みで、糸を用いた本物のステッチ(縫い目)も入ります。GとZには、細いパイプを使った装飾や金属の留め具も採用されます。

 装備に関しては、設計の新しいクルマらしく、安全性が注目されます。衝突被害軽減ブレーキは、昼夜の歩行者と車両に加えて、昼間の自転車も検知します。

 さらに、ドライバーの死角に入る後方の並走車両を知らせたり、低い速度で後退しているときなどに、衝突被害軽減ブレーキを作動させるパーキングサポートブレーキなども採用します。この機能はZに標準装着され、Gにもオプション装着できます。

 このほか12.3インチのモニター画面を備えたTコネクトSDナビ+JBLプレミアムサウンドシステムも、Zに標準装着、Gにはオプション設定されます。

 トヨタ初とされる調光パノラマルーフは、電動シェードを開いているときでも車内に入る光量を調節できる機能が備わり、Zにオプション設定です。

※ ※ ※

 新型ハリアーは、RAV4のエンジンやプラットフォームを使いながら、従来型を発展させた上質なシティ派SUVに仕上げています。

 従来型と比べて、際立って新しい機能はありませんが、プラットフォームの刷新で走行安定性と乗り心地が高まり、内装の見栄えや安全装備も向上します。

 都会的な上級SUVという従来路線を踏襲しながら、さまざまな部分が一層魅力的になるわけです。

■新型ハリアーの価格は299万円から!? おすすめグレードは?

 新型ハリアーの価格はどうなのでしょうか。2WDと4WDの差額を見てみましょう。

 ガソリン車はS(2WD)の299万円からZレザーパッケージ(4WD)の433万円。ハイブリッド車はS(2WD)の358万円からZレザーパッケージ(4WD)の504万円です。

 ガソリン車の4WDは、2WDに比べて20万円高いですが、従来型ハリアーの両車の差額は19万8000円と、ほぼ変わっていません。

 一方、RAV4の2WDと4WDの価格差は23万1000円です。新型ハリアーとRAV4では4WDの制御も異なるため、新型ハリアーの4WDのほうが少し安いようです。

 ハイブリッド車の4WDは、前述の通り、後輪をモーターで駆動するE-Fourで、2WDに比べると22万円高いです。RAV4のE-Fourは2WDに比べて25万3000円高いので、ハリアーは4WDを安く装着できるといえます。

 ガソリン車とハイブリッド車の価格を比べると、ハイブリッド車は2WDが59万円、4WDが61万円高くなります。

ガソリン車とハイブリッド車の価格差が大きい印象も受けますが、ガソリン車の排気量は2リッター、ハイブリッドは2.5リッターということも影響しています。

 WLTCモード燃費は、2WD同士で見るとガソリン車が15km/L、ハイブリッド車が19km/Lです。4WDはガソリン車が14.4km/L、ハイブリッド車が18.6km/Lになります。

 燃費向上率は25%から30%なので、60万円前後の価格差を燃料代の差額で取り戻すのは困難でしょう。

 その代わりハイブリッドは、エンジン排気量が増えてモーターの駆動力も加わります。燃費だけでなく動力性能も向上してノイズは小さく抑えられるため、ハイブリッドでは上質なハリアーに相応しい運転感覚を味わえます。

 とくに上級グレードとなるZレザーパッケージの車両重量は、ノーマルエンジンの2WDでも1600kgを超えます。ボディが重いため、ハイブリッドの推奨度は一層強くなります。

 価格はもっとも安い「S(2WD)」を299万円としましたが、このグレードは上級SUVのハリアーとしては装備がシンプルです。

 たとえば、ハイビームの状態を保ちながら対向車や先行車の眩惑を抑えるアダプティブハイビーム&プロジェクター式LEDヘッドランプは、Sには用意されずG以上に装着されます。モニター画面などにも差が生じて、Sではメーカーオプションの選択肢も減ります。

 こういった点を考えると、中間グレードのGを選び、必要なメーカーオプションを装着するのが良いでしょう。

 Gの価格は、2WDで見るとガソリン車が341万円、ハイブリッド車は400万円です。またレザーパッケージは、GとZに比べて30万円の上乗せとなります。

 ハイブリッド車の価格をほかの上級SUVに当てはめると、マツダ「CX-8」にクリーンディーゼルターボを搭載した「XDプロアクティブ Sパッケージ」(399万9600円)と同等です。400万円前後が、堅調に売れる上級SUVの上限価格帯といえるでしょう。

※ ※ ※

 クルマは高価な買い物なので、複数のグレードを入念に試乗してから購入するのが良いと思います。

 販売店によると「試乗車が配備されるのは2020年6月下旬で、試乗した後で契約すると納期が10月頃に伸びる可能性もあります」といいますが、間違いのないグレード選びをしたいところです。

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