現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 2019年上半期、軽オープンスポーツカーで売れたのはS660か、コペンか?

ここから本文です

2019年上半期、軽オープンスポーツカーで売れたのはS660か、コペンか?

掲載 更新
2019年上半期、軽オープンスポーツカーで売れたのはS660か、コペンか?

■2019年上半期、軽オープンスポーツカーで売れたのはS660か、コペンか?

2019年上半期の軽自動車販売データについて、全国軽自動車協会連合会より確報が出ています。上半期での販売トップは言わずと知れたホンダN-BOXで、その台数は131,233台。もはやトップが当たり前の存在ですが、前年比102.9%とまだまだ伸びているのはすごいというほかありません。また、フルモデルチェンジで話題を集めたスズキ・ジムニーは前年比255.3%の16,589台でした。規模としては小さく見えますが、あれだけ硬派なクロカン4WDがこれだけ売れているのは驚きです。

おひとりさま専用スポーツカーS660に2年半乗って思ったこと

さて、硬派といえば、ダイハツ・コペンとホンダS660といったオープン2シーターの状況も気になるところ。軽自動車ではありますが、完全に趣味車といえる両モデルの販売台数はどうなっているのでしょうか。いずれも、デビュー時の熱狂は過ぎたタイミングで、この手のクルマを理解して、求める層が購入している時期といえます。

数字を見ると、コペン:1,673台(前年比107.7%)、S660:1,639台(前年比118.8%)と若干ながらコペン優勢ですが、ほぼ互角の売上規模でそれぞれのキャラクターが市場で認められていると感じます。また、それぞれが前年比で微妙に増えているのは景気の影響があるのかもしれません。

前述したように現行コペンのデビューが2014年、S660は2015年であることを考えると、この販売台数は安定して軽オープン2シーターが売れる市場規模感を示しているといえるのではないでしょうか。つまり年間で6千台を超える程度が、軽オープン2シーターの市場規模といえそうです。

思えば、軽オープン2シーターカテゴリーで孤軍奮闘した初代コペンは10年間で約5.8万台を販売しました。1990年代まで遡るとホンダ・ビートは約3.3万台、スズキ・カプチーノは約2.7万台を売っています。こちらも合わせるとおよそ6万台となります。ビートとカプチーノの生産は10年も続いていませんから、年間6千台規模というよりも、軽オープン2シーター市場は累計6万台ほどの規模といえるのかもしれません。

ただし、そうした過去と比べても新車効果が薄くなった時期に安定して年間6,600台のペースで売れているのは軽オープン2シーター市場が熟成してきて、少しずつ規模が拡大しているのを感じます。たしかに、電動ハードトップでFWDのコペンと、専用MRプラットフォームで実用性は皆無のS660という両極端な選択肢があるからこそ、それぞれが食い合うことなくユーザーに支持され、市場を広げているといえそうです。

2019年にはコペンにクーペボディの特別仕様車(200台限定)が登場したり、S660にも特別仕様車「トラッドレザーエディション」が追加されるなど注目を集める話題はあったのですが、それにしてもこれほど安定して売れているのは軽自動車に限らずオープン2シーターという趣味性の強いクルマへの理解が深まっていることも感じずにはいられません。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
「悪くはないが、良くもない」勝田貴元、シェイクダウンは入念に走行。改善のカギと戦略は/ラリージャパン
AUTOSPORT web
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
THE EV TIMES
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

203.2315.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

102.8630.0万円

中古車を検索
S660の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

203.2315.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

102.8630.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村