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ルノー新型カングーの全情報が解禁。14年目のフルモデルチェンジでさらに広々、遊び心も春爛漫!!

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ルノー新型カングーの全情報が解禁。14年目のフルモデルチェンジでさらに広々、遊び心も春爛漫!!

2022年2月24日、ルノー・ジャポンはルノーのユーティリティビークル「カングー」のフルモデルチェンジを発表。3月2日より販売が開始される。

寝かせたフロントガラスから生み出させる流線型フォルム
ルノーのユーティリティビークル「カングー」のフルモデルチェンジが行われた。実に14年ぶりのことだ。

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3世代目となる新型「カングー」のコンセプトは、従来から唱えられている「ルドスパス」の継承と進化だ。「ルドスパス」とは、ラテン語で「遊び」を意味する「LUDOS」と、フランス語で「空間」を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語で、「遊びの空間」を意味する。

パワーソースは、1.3Lガソリンターボ(131ps/240Nm)と1.5Lディーゼルターボ(116ps/270Nm)の2種類で、トランスミッションは先代の乾式6速DCTから湿式7速DCTへとレベルアップされている。

グレードは、インテンス、クレアティブ、ゼン(ガソリンモデルのみ受注生産)の3タイプで、そこに新型「カングー」の発売を記念したクレアティブベースの特別仕様車「プルミエールエディション」が加わる。その特徴は、ベース車に用意されていないブラウン テラコッタメタリック、グリ ハイランドメタリック、ブルー ソーダライトメタリックのボディカラーの採用となる。

エクステリアは、フロントガラスを寝かせて流線形のフォルムが新鮮だ。空気抵抗を低減させるとともにダイナミックさを感じさせてくれる。ボンネットに入れられたリブや、ワイドなショルダーラインを始めとする抑揚のあるボディラインは力強さの表現という。

フロントグリルには、上質感漂うクロームの縁取りが施され、ルノーデザインを象徴するフルLEDヘッドライトとCシェイプデイタイムランプが配される。そして、フロントバンパー両端に装備されたエアディフレクターは、フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らす効果が狙いだ。燃費向上を意識していることはいうまでもない。バンパーの仕様は、ボディ同色(インテンス)と、ブラックバンパー(クレアティフ、ゼン)のふたつが用意される。

リアは、「カングー」のアイデンティティともいえるダブルバックドア。新型もここに変化はない。リアランプは、ヘッドライト同様にCシェイプシグネチャーが取り入れられている。

上質感あふれるインテリア。静粛性も大幅に向上
インテリアは、フロントシートの形状が見直されたことでひとまわり大きくなり、サポート性の向上も図られている。リアシートは、3座独立タイプで6対4分割式が採用されている。

ダッシュボードは水平基調とされ、ブラッシュアルミ調とダークグレー塗装パネル、各部に配されたクロームパーツが配される。ステアリングホイールは、マットクロームフィニッシャーで装飾された本革仕様で、両側には先進の運転・駐車支援システムの操作スイッチやメーター表示の切り替えなどのコマンドスイッチが配置されている。

メーターパネルは 7インチ デジタルインパネ(インテンス、クレアティフ、プルミエールエディション)で、その隣中央部に8インチ マルチメディア イージーリンクのディスプレイが配される。

8インチ マルチメディア イージーリンクには、スマートフォンミラーリング機能が装備され、スマートフォンをUSB ポートに接続すれば、Apple CarPlayやAndroid Autoを介して、スマートフォン内の各種アプリが利用できる。また、車両の各種設定、オーディオ操作、外部機器との接続設定や、Siri やGoogleアシスタントを利用しての音声入力での操作も可能だ。後退時には、バックカメラの映像が表示される。

USBポート(Type-A)は、8インチマルチメディアイージーリンク、インパネアッパーボックス内、センターコンソールボックス背面に計5つ、12V電源ソケットがインパネアッパーボックス内、シフトノブ下センターコンソール、センターコンソールボックス背面、荷室に計4つ用意される。

室内の静粛性の大幅な向上も図られた。3層構造の防音材を使用したダッシュボードをはじめ、エンジンルームと前後サイドドアへの防音材追加、全ての窓ガラスの厚み増により、可聴音声周波数が10%向上している。

後席を折りたためば積載量2800Lの荷室が出現
ボディサイズは、全長が4490mm、全幅が1860mm、全高が1810mmと、 先代モデルに比べて全長が210mm長く、全幅が30mm大きくなった。ホイールベースも15mm拡大され2715mmとなった。最小回転半径は5.6m。

このサイズアップにより、何がもたされたのだろうか。それは、荷室積載量の大幅増だ。荷室の床面長が通常時で1020mm(先代比+100mm)、後席を折りたたむと1880mm(同+80mm)へと拡大したことで、荷室容量が前者で775L(同+115L)、後者で2800L(前モデル比+132リッター)となった。

新型「カングー」の使い勝手の良さは、荷室容量だけでなく荷物の積み下ろしのしやすさや荷室の形状にも及ぶ。開け閉めが容易で荷物の積み下ろしにも便利なダブルバックドアは、ドアの開閉スペースを取らないため、狭い場所でも開閉が可能だ。このドアは、約90度の位置で一度ロックがかかり、ロックを外すと約180度 まで開く。

594mmと低い荷室床面の地上高は、重い荷物を高い位置まで持ち上げることなく積み込むことができる。荷室は、幅が1190mm、高さが1111mmと余裕があり、出っ張りがほぼない四角い形状のため、 荷物の出し入れがしやすく、デッドスペースが生まれにくくなっている。
そしてフロントドアは、約90度まで大きく開き、乗員の乗り降りが容易だ。開口部は615mmと大きな両側スライドドアは、乗員の乗り降りに加え、荷物の出し入れやチャイルドシートの設置にも便利だ。しかも、開閉機構の見直しにより、前モデルよりも軽い力で開閉ができるようになっている。

収納スペースも豊富だ。 オーバーヘッドコンソールをはじめ、インパネアッパーボックス、ダッシュボードトレイ、カップホルダー、ドアポケット(フロント、リア)などなどだ。使い勝手を向上させる装備や機能では、ハンズフリーカードキーや電動パーキングブレーキ、大きく見やすくなったチャイルドミラー、シートバックテーブルなどがあげられる。

高い耐久性能、そして充実の先進運転支援システム
プラットフォームは、ルノー・日産・三菱のアライアンスが開発したミドルクラスのモデルに使用されるCMF-C/Dを採用。専用に開発されたメンバーやトーションビームなどの使用で、剛性や操縦安定性が向上するとともに積載性も大きく向上しているという。

走行安定性と応答性のブラッシュアップに関しては、ロールの抑制(サスペンションのストローク量は従来どおり)やステアリングレシオを17対1から15対1へとすることで対応している。制動面は、新設計フロントブレーキキャリパーの採用が行われた。

また、新型「カングー」はこれまでと同様に、乗用モデルに加えてプロが使用するLCV(ライトコマーシャルビークル)モデルもラインアップしていため、LCVは要求される耐久性も魅力だ。ちなみに、耐久テストは通常の乗用モデルの数倍の量のテストに耐える性能が求められるそうだ。

高速道路や自動車専用道路などを走行する際に、車線、速度、他車との間隔をチェックする「ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト」(インテンス、クレアティフ、プルミエールエディション)をはじめとする、先進の運転支援システムの充実にも注目したい。

新型「カングー」では、ルノーの日本導入モデル初となる「エマージェンシーレーンキープアシスト」と「ブラインドスポットインターベンション」が装備される。「エマージェンシーレーンキープアシスト」とは、車線をはみ出しそうになった場合にハンドル操作をアシストするもので、「ブラインドスポットインターベンション」は、後側方車両との接触回避をサポートする機能だ。

新型ルノー カングー ラインナップ&主要諸元
新型ルノー カングー ラインナップ
◎ガソリンモデル
インテンス:395万円
クレアティフ:395万円
ゼン(受注生産):384万円
プルミエール エディション(特別仕様車):400万5000円
◎ディーゼルモデル
インテンス:419万円
クレアティフ:419万円
プルミエール エディション(特別仕様車):424万5000円

ルノー カングー クレアティフ(ガソリン)主要諸元
●全長×全幅×全高:4490×1860×1810mm
●ホイールベース:2715mm
●車両重量:1560kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1333cc
●最高出力:96kW(131ps)/5000rpm
●最大トルク:240Nm/1600rpm
●トランスミッション:7速DCT(EDC)
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・54L
●WLTCモード燃費:15.3km/L
●タイヤサイズ:205/60R16
●車両価格(税込):395万円

ルノー カングー インテンス(ディーゼル)主要諸元
●全長×全幅×全高:4490×1860×1810mm
●ホイールベース:2715mm
●車両重量:1650kg
●エンジン:直4SOHCディーゼルターボ
●総排気量:1460cc
●最高出力:85kW(116ps)/3750rpm
●最大トルク:270Nm/1750rpm
●トランスミッション:7速DCT(EDC)
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:軽油・54L
●WLTCモード燃費:17.3km/L
●タイヤサイズ:205/60R16
●車両価格(税込):419万円

[ アルバム : ルノー カングーが14年目のフルモデルチェンジ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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